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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
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娼館

明けましておめでとうございます。

3月までに150話目指して頑張ります!

前回のあらすじ

ヘソクリの貯蓄は十分だ。




中は露出度の高い服を着た女性が多く、ちらほら客が見える。

受付であろう男がこちらに気づき寄ってくる。

「いらっしゃいませ。お2人ですか?」

ここからは俺の芝居で繋ぎきるしかない。

「あぁ、初めてでね。仮面は許してくれ。こういうところに来ているのをバレたくは無いのでね。」

「ええ、構いませんよ。では、当館について説明いたします。」

そう言って男は淡々と説明を述べているが、俺とショウは聞いていながらも、行き交う人の中にキーラの姿を探す。

しかし、姿は見えない。まだ手遅れでないことを願うばかりだが、男の説明が終わった。

「では、どうなさいましょう。」

少しばかり危険だが、賭けに出るしかないか。

いざとなれば全員…

「今夜からここで働く人が目当てでね。確か名前は…あぁ、キーラとか言ったな。」

「申し訳ありませんが、彼女は“予約”しているお客様がおりまして。」

やはりな。そうだろうと思ったよ。

「ふむ、その客の知り合いなのだがね…あいつは何時の予約だろうか。」

「えっと…今から3時間後ですね。」

「ではそれまでというわけにはいかないだろうか。」

「しかしそうなると追加で料金が発生致しますが…」

さっきの説明からして平均的には250ゴールドあれば一回遊べるという感じだった。

出来れば残したかったが、仕方ないか。

そう考え、俺は金の入った袋をテーブルに出す。

「1000ゴールドある。他にも色々とオプションをつけたいが、足りないだろうか。」

「い、いえ!これでは多すぎるくらいです。」

「では、残りはチップとして受け取っておけ。これだけの金を積むんだ。色々融通を利かせてくれるんだろうな?」

「は!かしこまりました。」

ここまでくれば8割勝ったも同然だろう。

しかし誤算だったのは部屋に俺とショウが一緒に入れず、別々になってしまったことだ。仕方なく、俺は他の適当な女性と、睡眠薬を所望。

これで眠らせてる間に窓からおさらばってことだ。

キーラをショウに当てたのは俺よりも筋力があるので担ぎやすいからだ。

あとはこれから3時間、部屋を覗かないことを確約させれば万事オーケー。

「んじゃ、後でな。」

「あぁ、その後が待ち遠しいよ。」

そう言って俺たちはそれぞれの部屋に入った。


リョウの芝居は凄かった。

あいつあんなに演技上手だったか?

とにかく、ここまでくればほぼ大丈夫だろう。

すると、部屋のドアが開き、キーラが入ってくる。

服は家で見るメイド服ではなく、ロビーにいた人たちのように、危ない格好をしている。

顔はうつむき、悲しそうだ。

すると、彼女が口を開く。

「この度、お客様のお相手をいたします。キーラと申しま…ってショウ様!?」

「シーー!あんまり大きい声出したらバレる!」

「す、すいません。しかし、どうしてショウ様が…まさか!?」

「いやいやいやないないない。キーラのこと助けに来たに決まってるでしょ?さ、これ羽織って。

そう言って彼女にローブを着せる。

「申し訳ありません。私が不甲斐ないばかりに…」

「キーラは悪くないからさ。ほらこっち。」

そう言って窓に近づき、開けて下を見ると、すでにリョウとロボルが控えてる。

高さは2階なのでそこそこあるが、今のステータスならば…

取り敢えず、俺が飛び降り、着地。

上のキーラに合図してキャッチ。その後おんぶしてリョウの先導のもと、路地を駆ける。

しばらくすると、大通りに出た。

するとすぐ近くにアンスの乗った馬車があった。

「キーラとショウは乗れ。俺とロボルで護衛する。」

「了解、行こう。」

俺とキーラが馬車に乗り込むと、馬車が進みだす。

馬車は外側から見えないようになっているので、追っ手も気づきにくいだろうとのこと。

後ろから外を見ると、やや開けてリョウとロボルが付いてきている。

周囲を警戒し、追っ手がいないかチェックしている。

ここからはただ馬車に乗って家に着くのを待つのみだ。

「ふぅ、なんとかなった…」

やっと落ち着いて一息つく。

「申し訳…ありません…」

キーラはうつむき、元気がない。

「何かされた?」

「いえ…特に…何も…はぁ…はぁ…」

「それなら…良いんだけど…」

今彼女の心を癒せるほどの話題が思いつかない。

時間が解決するのを待つしかないか…

「はぁ…はぁ…」

キーラの息が荒くなってきた。

よっぽど悲しかったのか、はたまた見た光景がとてつもなかったのか、今にも泣きそうにみえる。

まあ、ホッとしたっていうのも大きいかもなぁ…

するとキーラが正座だったのが、足を崩し、座り込んでしまう。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「えっと、大丈夫?少し横になった方が…」

そう言って心配になりキーラの方によると、よしかかってきて、押し倒された。

……ひょ?

「えっと…キーラさん?あのー退いてくれるとものすごーく嬉しいんだけど?」

「はぁ…はぁ…はぁ…えへ、えへへへへ。ショウ様ぁぁぁ〜!」

「ぎゃーーーー!」

思いっきり顔を近づけられたのでとっさに手をクロスさせ、キーラの首にあて、止める。

「ショウ様ぁ…ショウ様ぁ…」

なんもされてないって嘘じゃん!

明らかになんか盛られてるじゃん!

「ストップ!ストップ!キーラさん!キーラさん?ちょ、待っ、落ち着いて、ね?あぁちょ、待って!ちょ、アンス!」

押し倒された状態で前にいるアンスを呼ぶ。

「何かあったんですk…ってなんですか!これはーー!」

「リョウを呼んで!早く!」

「は、はい!」

アンスはリョウに合図をおくる。

すると、後ろの布をくぐり、リョウがくる。

「どうした?ってどういう状況?これ?」

「ヘルプ!ヘルプミー!はよ、はよ、止めて!」

「ちょ、キーラ。それくらいにしろって!」

リョウが後ろから羽交い締めにしようとすると、キーラが右肘を後ろのリョウの鳩尾に思いっきり食い込ませる。

「ゴフッ!」

リョウは後ろにひっくり返り、頭をぶつけて気絶。

…………リョウタロウゥゥゥ!

そして暴走キーラはまだ止まらない。

不敵な笑みをうかべながら寄ってくる。

こうなったら仕方ない!

俺は指笛でロボルを呼ぶ。

まもなくロボルが馬車の中に入ってくる。

「ロボル!なんとか押さえ込んで!」

するとロボルの影から何本かの影手が出てきて、キーラをグルグル巻きにした。ついでに口も塞いでもらった。

はぁ…はぁ…はぁ…

とんだ置き土産だったぜ。

そしてしばらくして、家に着く。

ロボルに縛られたキーラを家に運び込む。

「カミラ!カミラ居る!?」

「どうしたの!?ってその状態は何!?」

「なんか盛られたらしいんだ。多分惚れ薬とかそっち系。解毒出来る?」

「こっちに運んで。エヴ、ディアナ、手伝って!」

遅れて腹を抑えてリョウが来る。

「俺もうキーラに絶対逆らわない。うん。」

家に着いて、しばらくするまで俺たちは無言で動けなかった。


次の日、西区の奥の娼館のオーナーがバラバラ死体で発見された。

犯人からは[この館を閉じなければ従業員全員が同じ道を辿るだろう]というメッセージがオーナーの血で壁に書かれていた。

また、西区の路地裏である貴族の男が首だけで発見された。




次回、女誑しは主人公だけとは限らない

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