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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
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終わらぬ救助

前回のあらすじ

匂いに注意




俺たちが到着して、しばらく。

火は全て消火。

多くのリザードマンも助けた。

しかし、死んだ者もいる。

それに、村からは女子供がひとりもいなくなっていた。


現在、残った家で、俺たちと、チェーザレ、フェリクスとともに、会議中。

リョウは襲ってきた山賊の調査だ。

「一応、経緯の説明をお願いしたい。」

「ああ、朝の4時くらいからでな。ほとんどのやつが眠っていてな。闇討ちにあい、このザマだ。シークルスたちをはじめに仕留め、女子供をさらい、家屋に火をつけられた。時期的なこともあり、我々の眠りが深かったのも一つの原因だろう。」

「なるほど。女子供をさらった理由はわかるか?」

「そこからは俺が説明する。」

「リョウ!戻ったのか。」

「それで、奴らは?」

フェリクスが心配そうに聞く

「ここからしばらく山の方に行ったところで勝利の美酒を煽ってる。やるなら今晩中だな。」

「それで、さらった理由は?」

「少々酷だが、いいか?」

フェリクスとチェーザレが少し悩んだ末、頷く。

「わかった。奴らの目的は戦力の増強だ。」

「それがどう繋がるんだ?」

「リザードマンの子供を兵士として鍛え、女はその兵士になる子供を増やすため。子供の親を人質に逆らえないようにするつもりだな。今はみんな縛られて放置されてる。」

「クソッ!」

フェリクスが床を殴る。

理由は簡単。

フェリクスの想い人もその中にいるからだ。

「敵の数は?」

「ざっと20数人。と、頭がひとり。」

「出来そうか?」

「1人1人は雑魚の集まりだ。苦労はしないが、人質がいるとなると、話は別だわな。」

「作戦が必要ってことか。」

「ある程度は考えてる。」

「成功率は?」

「さぁね。やってみなきゃわからんさ。ゲームじゃないんだし。」

「わかった。聞かせてくれ。」

リョウの作戦としては、1人1人確実に仕留め、人質を解放、残った奴らをエヴの魔法で一網打尽にするというものだった。

メンバーがある程度揃ってるのでおそらく大丈夫だろう。

「なあ、リョウタロウ。俺も行かせてくれないか?」

作戦を聞いたフェリクスがそう切り出す。

するとエヴが待ったをかける。

「ダメだ。その状態で行けば、今度こそ死ぬことになる。」

「ドクターストップってやつだな。気持ちはわかるが、我慢してくれ。」

「クッ…」

「メンバーはどうするんだ?」

「俺とロボル、ディアナが数減らし、エヴが砲撃、ショウとコリンナが人質救助、護衛ってとこだ。」

「よし。今晩、決行しよう。」




奴らは昼間、うまく行ったことに喜び、酒を飲んでいたため、そう簡単には起きない。

見張りはいるが、遠い奴はディアナの弓で、ほかは俺とロボルで始末していく。

容赦はない。草むらから飛び出て、口を押さえて、刀で心臓をひと突き。そのまま死体を草むらに隠す。

某暗殺ゲームでそこら辺は鍛えてる。

数が大体半分に減ったところで、人質の解放にかかる。

「あ、あなたたちは?」

「シッ。バレるとマズイ。」

手際よく、縄をほどき、1人1人森の中へ誘導。

ショウとコリンナが周囲を警戒しつつ、みんなを守る。

全員助けたところで、見回りが来てしまった。

「おい!お前らそこで何してる!おーい!来てくれ!」

「チッ、エヴ、ロボルを連れてショウを読んできてくれ。あとはなんとかする。」

「でも…」

「いいからいけ!」

約10人できる限りエヴの方に行かせないようにしないと。


リョウがバレたみたいだな。

エヴがロボルを連れてこっちに来る。ということは俺と交代って感じか。

俺はリョウの方へ走り出す。

すると、伏兵が人質へ襲いかかる。

「しまっ!」

「ちくしょうがああ!」

人質に剣を振り下ろされる。

しかし、それは大剣を持ったリザードマンに防がれる。

「させるかああ!」

「フェリクス!?まあ、いいか。頼んだぞ!」

「ああ!…クッ…」

「その怪我で守れんのか?トカゲ。」

「少なくともお前1人くらいはな!」


ショウの方でトラブルがあったみたいだが、なんとかなりそうだ。

さて、俺は俺の仕事をしなきゃな!

「こいつ!速ぇ!」

「お前らが遅えんだよ!」




雑魚といっても山賊、それなりに手こずった。

終わる頃にはみんな避難し終わり、俺とリョウだけが残った。

「今ので全部か?」

「いや頭がいるはずだ。」

「やってくれたなぁ?おい。」

奥のテントからひとりの男が出てくる。

「随分お寝坊だな?もう終わっちまったぞ?」

そう言って足元の死体に足をのせる。

「ガキどもが調子乗ってよお。生きて帰れるとおもうなよ?せっかく沢山の女や下っ端が出来るとこだったのになあ?」

その言葉にリョウの顔が一気に曇る。

この顔のリョウを見るのは二度目だ。

一度目はリョウをいじめてた奴らがリョウの親と、俺たちの親をバカにした時。

あの時は俺たち3人もキレたが、リョウが一番怖かった。

リョウは普段は優しいが、その分怒ると収集がつかなくなる。

「ショウ、これ持っててくれ。」

そういうとリョウは刀を鞘に納め、渡してきた。

「お?舐めてんのか?」

「お前はこれで殺す。」

そう言って、ドラゴンの鱗でできた小手を振る。

「へへ、本当に…ガキだなあ!」

奴は腰にあった斧を振るう。

しかし、リョウはそんなものには当たらない。

まずガラ空きの顔に一撃。

鈍い音とともに、男はよろめく。

「チッ!」

今度は横薙ぎに振るが、その斧を魔力で強化したであろう小手で受ける。

大きな金属音が響き、斧は弾かれる。

そのまま右肘で鳩尾に一撃。

その曲げた肘を起こし、裏拳で顔に一撃。

さらに軽く跳び、右足による回し蹴り。

男は後ろへ押され、顔を押さえる。

「クソッ。」

「そう簡単にやられてくれるなよ?」

月明かりに照らされるリョウのその顔は

「まだまだ殴り足りねえからよお?なあ。」

不気味な笑みを浮かべていた。

次回、てめえの敗因はたった一つだぜ。

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