表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
77/194

仲間

前回のあらすじ

ミノムシ リョウタロウ




翌朝、起きて、リビングに行くとリョウはまだ吊るされてた。

というか、まだみんな起きてきてないみたい。

キーラと、コルネリアはいるけど、下ろす気無し。

仕方なく、俺が下ろした。

「気分はどうだ?」

「三次元機動のお陰で酔わずには済んだが、クラクラする。てか、腹減った。」

「ハハハ。んじゃ飯食べようぜ。」

「ああ、そうする。」

「寝心地はどうだった?」

「最悪。」

「だろうね。」

そのあと、リョウとご飯を食べていると、みんなが続々と起きてきた。

昨晩のこともあって、やや気まずそう。

だが、これを乗り切らなければ良いパーティになれないと思うし、何より見ててちょっと面白い。

「ご馳走さま。寝る。」

「まだ寝足りないの?」

「あんなのでまともに寝れるかっての。横になりたいんだよ。横に。」

「はいよ。おやすみ。」

「ああ、おやすみ。」

リョウが部屋に戻って、場の空気が軽くなる。

「そうだ、エヴ、今日もみんなでクエスト行くのか?」

「え?ああそうだが。」

「昨日リョウに言われててさ。冒険者登録したいんだが、頼める?」

「構わないぞ。」

「うん。よろしく頼むよ。」

登録してないと、稼ぎづらいそうだ。

保険とか降りないらしい。

まるで住民登録だな。

まあ、身分を証明するためでもあるからね。

ん?となると戸籍に似てるのか?

まあいい

さてと、今日から頑張ってレベリングして、早くリョウに追いつかないとなぁ〜。


部屋に入って、1日ぶりのベッドに倒れこむ。

吊るされた状態じゃ、寝たうちに入らない。

現に、夜に目が覚めてる。

まあ、その気になれば抜け出せたが、エヴたちの言い分もわかるから、一晩我慢はしたが…

「しんど…」

三次元機動スキルのお陰で酔ったりはしなかったが、それをオンにするまで、頭に血が上って結構危なかった。

今更だが、スキルにはオンオフのあるものと、常時効果のあるものの2つがある。

オンオフは感覚で念じればできる。

細かいことを説明するとややこしいのだが、要は回線に電気を流す感じ。

回線がスキルで、電気が魔力。

決められた形の回線に電気を流すことで、効果が出る。

というものだ。方程式にも近いかもね。

しかし、このスキルがなかったら、本当に危なかったぞ。

この世界の治癒魔法は外科的なもので、体の中、例えば胃や腸やら脳に病気ができたら薬で治さなきゃならない。

まあ、うちにはカミラがいるからそこらへんは多少なら大丈夫だろうけど。

さて寝よう。でないと頭がおかしくなりそうだ。




ん〜〜

いま何時だ?10時半?

3時間くらいか。

少し起きて、なんか飲むか。

だいぶスッキリしたし。

そうして、リビングに下りていく。

みんなはクエストに行ったか。

ショウも冒険者登録しに行ったんだろう。

キッチンに行って、水を飲む。

ふぅ〜〜。

長い溜息が出る。

もう少し寝よう。

部屋に戻ろうとすると、アンスが来た。

「あ、リョウタロウさん…」

「ん?どうした?」

「い、いえ、なんでも…ないです…」

「なんかあったのか?」

「そ、その…」

「?」

「ご、ごめんさない!」

え?何?なんかされたっけ、俺。

急に頭下げて謝られたんだけど?

「どうしたんだ。何があった?」

「その、昨晩、ショウさんからリョウタロウさんについて、色々聞いて、私たちの行為が、逆にリョウタロウさんを苦しめていたと。」

あいつ、余計なこと吹き込みやがって…

「恩返しするために、一緒にいさせて貰ってるのに、これじゃあむしろ迷惑なのではと…」

「はぁ…具体的には?」

「その、ショウさんたちと離れ離れになったのがトラウマに…」

「そこまで聞いたか…」

きっとショウのことだ、俺たちが転生して来てることは伏せて、うまくつじつまあわせたストーリーにしたんだろうが、そうか…話したか…

「あの。迷惑なら私とオレールは村に帰ります。その方が、きっとリョウタロウさんも気が楽になるでしょうし…」

ショウは目下の問題を野放しにする奴じゃないから、こういう事は早めにケリつけたかったのだろう。

そしてそのためにはこの方法しかなかったと。

…"仲間と向き合う"ねぇ…

「別にそこまではしなくていいさ。」

「え?」

「アンスとかには飯作って貰ってるし。留守の間、掃除とかしてくれてるだろ?俺のことは気にしなくていいからさ。」

「でも、ショウさんも言ってました。リョウタロウさんはかなり無理して我慢してるって!」

流石長年の付き合い。お見通しかよ。

メンタル鍛えないとなぁこれは。

「そうだねー無理してるかもねー。」

「だったら尚更!」

「でも、それは昨日で終わりかな。」

「え?」

「ショウが来てくれたことで、俺のトラウマはおれの勘違いだったわけだろ?ならこれからはそれを気にしなくていい。違うか?」

「それは…」

「人に無理するなって言ってるアンスが無理してたら、意味ないだろ。」

「…」

「これからは、もっとみんなのこと、頼らせてもらうからさ。」

「でも…」

「それに、今更誰かがいなくなったら、余計寂しいだろ?」

「っ!」

「んじゃ、俺はもう少し寝るわ。お前たちにまる一晩吊るし上げられてたんでね。」

アンスの肩を軽く叩き、部屋に戻る。

「ありがとうな。心配してくれて。」

これで満足か?ショウ。

これからは、もう少し楽できそうだな。精神的に。




「よし!これでクエスト終わり!」

内容はちょっとした討伐系だったが、ゲームと違って、自分の体でやるのは新鮮だ。

「ショウの指示は的確だな。」

「リョウタロウより上手いかもな。」

「当たり前だ。前にリョウたちに指示出してたのは俺だからな。きっと、リョウのは俺の真似だと思うぞ?」

「たしかに、少し似てる感じがします。」

「やっぱりね。」

「この後はどうするんだ?」

「一旦戻る感じだな。」

「じゃあ俺はもう少し残ってモンスターと戦ってるよ。」

「1人で大丈夫か?」

「なに、リョウには負けてられないからな!」

約1年の差はそう簡単には埋まらないだろうが、できる限りのことはしないと、現世の2人に申し訳ないからな。


次回、リザードマンの恋心


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ