性格
シリアスなシーンを描こうとすると長くなってしまう件
前回のあらすじ
イノシシなら投げられる。
「で?誰にするんだよ〜(ニヤニヤ」
「しつこいぞ。はぁ…もう遅いし、なんか作ってやるから、それ食って寝るぞ。」
「お、リョウの料理か、久し振りだな〜。4人の中で一番料理できるからな〜お前。」
「だからってほぼ毎日全員飯のタイミングで俺の部屋に集まってたのはどうかと思うけどな。」
「だってうまいし。それに食費は払ってただろ?」
「そうだけどさ〜(ガチャ)ただいま〜」
そう言ってリョウがドアを開け、一歩踏み出した瞬間、床が光って、魔法陣みたいなのがでた。
「え?」
するとそこから縄が出てきて、リョウを見事に縛った。どれくらいかというと、ミノムシくらい、その上口もちゃんと塞がれてる。
「ん〜〜〜〜!(なんじゃこりゃあああ!)」
「ま、待ってろ。いま斬るから。」
「その必要はないぞ。ショウ。」
声の方を見るとエヴ、ディアナ、コリンナ、アンス、カミラ、ルイシーナが仁王立ち。その上なんか黒いオーラが出てる。
「ん!んんんんん!(おい!早く解け!)」
「リョウタロウさんが悪いんですよ?」
「そうです!私たちがどれだけ心配したか!」
「もう出てってから6時間以上経ってるんですよ!」
あーそういうこと。まあ、出かけた時の状況が状況だったからな〜。来客にいきなり襲いかかったと思ったらそのまま出かけていったわけだからな。説明も何もなかった結果がこれか。
「すまん。リョウ、これは自業自得だわ。」
「んん!んんん〜〜〜〜!(テメェ!裏切ったなチクショーー!」
「いや、こればかりはフォローできん。」
「今夜一晩、リビングに吊しますから、しっかり反省するように。」
「んんんん〜〜〜〜!(離せーーーー!)」
「リョウタロウ、これは良き夫になるための試練なんだ。許せ。」
「んん!んんんん〜〜〜!(テメェ!城の壁から落とすぞ!」
「あー聴こえなーい。」
そうしてリビングにリョウは逆さで吊るされた。
あれ、血登っておかしくならないかな?
多分大丈夫だと思うけどさ。
「ショウ様、お食事をご用意しておりますので、こちらに。」
「あ、はい。」
そうして、俺はキーラさんに食事を出してもらい、部屋に案内され、眠りについた。
その夜
目、覚めちった。
夜の3時か〜。
なんか飲んで、また寝よう。
ついでにリョウの様子も見てくるか。
階段を降り、リビングを見ると、逆さのまま寝ているリョウがいた。
あの調子なら大丈夫そうだな。
軽く水を飲んで、部屋に戻ろうとして気づいた。
奥の部屋の1つの扉が少し空いていて、光が漏れてる。
近づいて見ると、中から話し声が聞こえる。
声からして、メンバーは女性陣、それもリョウにご執心の方々。
成る程、深夜の会議ってか。
内容は主にリョウのことだが、会議というより女子会だな。
あと、俺のこと。
まだ俺たちの関係を話していないからだろう。
ここは頑張って参入して、誤解やら何やらを解いといた方が良さそうだな。
「夜更かしは体に毒だぞ。」
「ショウさん!起きてらしたのですか?」
ドアに背を向けていたコリンナが驚く。
「目が覚めてね。それでもちょっと気になって。」
「そうでしたか。となるとさっきの話も聞いたということですか?」
カミラが聞き、皆正座ったり、しっかり座ったりする。
「そのままにしようかと思ったけど、俺の口から説明した方がいいでしょ?」
「お気遣い、感謝します。」
「いいよ、アンス、あいつとは長い付き合いだからな。」
「どれくらいなんですか?」
ディアナが前のめりに聞いてくる。
結構気になっていたんだな…
「4、5歳くらいからだな。かれこれ12、3年の付き合いだ。」
「そんなに前から。」
エヴもほかのみんなも驚く。
「まぁな。」
「えっと、同じ村か街の生まれってことでいいんですよね?」
ディアナが更に聞いてくる。
お前一番気になってたのか。
「うん。そうだね。」
「どうして、リョウタロウさんはあんな真似を?」
アンスが聞き、皆もうんうんと頷く。
「あーあれね。実は俺たちは4人組の仲良しグループでさ、去年に4人で村から旅立ったんだけど、不慮の事故でリョウと俺たち3人が離れ離れになっちゃってさ。多分あいつは俺たちがそれで死んだと思ってたんだよ。だからきっと、俺の姿をしたほかの誰かだと最初思ったんだよ、あいつは。」
「それであの反応か。納得がいった。」
ルイシーナはドラゴン族だからか結構肝が座っているというか、態度が大きいな。
まあ威厳ってやつなのかもしれないけど。
「俺たちはかなり仲良しでさ、一心同体とかそういう感じ?だから余計に偽物とか、許せないんだと思う。」
「そんなにですか。ところで、ほかの2人は?」
「リョウを探すために別れたからね。今は分からない。でも、またそのうち会えるさ。(一応こんなものかな。まあ、あとの2人に会えるかは分からないけどね。)」
「リョウタロウにそんな過去があったとは。」
「で?ここのみんなはみんなリョウにご執心?」
「「「「「「え!?」」」」」」
「だってそうでしょ?見てたらわかる。」
そういうと全員の顔が赤くなった。
やばい、ちょっと楽しいなこれ。
エヴ「わ、私はーその…婿探しの手伝いをだな…///」
ディアナ「私は…いつか里に貢献できるように勉強を…///」
コリンナ「わ、私は、おじいちゃんの遺言で…その…///」
アンス「私は…助けてもらった恩返しに…///」
カミラ「私は…エ、エヴが心配だから…///」
ルイシーナ「私は妻だからな///」
「あははは!やっぱりね!いや俺も嬉しいよ?あいつのことこんなに思ってくれる人がいっぱいいて。」
「「「「「「え?」」」」」」
「リョウは俺たち以外にはあんまり関わろうとしないからさ。」
「そうなんですか?」
「あいつ、昔小学k…じゃなかった。村でイジメられててさ。それが原因で。」
「リョウタロウがか?」
ルイシーナは確かドラゴン退治の話を聞いて惚れたらしいな。その分少し驚きが大きいな。
「うん。」
「どうりで一緒に寝てくれない訳だ。」
いやそこかよルイシーナ。
「うーん、実際はそれが原因じゃないと思うな。」
「どういうことです?」
「んー、それはねー、リョウが人一倍優しいから。かな?」
「え?」
いやエヴリーヌさん?そんなに驚くなよ…てことはリョウはエヴに結構冷たい感じなのかね。
「リョウはね。自分をいじめていた奴らにでさえ、優しくしてたんだよ。俺たち3人が、やり返そうとしても、それを絶対に許さなかった。その理由は2つ、1つは俺たち3人がそいつらと同類になるのを防ぐため、2つ目が、そいつらがきっと悲しむから。ホント、リョウの心の広さには敵わないよ。(あくまで俺らが絡んだからで、1人なら多分やり返してただろうけど。)」
「あのリョウタロウさんがですか?私を助けてくれたときは容赦なく、男たちを斬り捨ててましたけど。」
「それはそいつらが救いようのない悪だから。リョウをいじめていた奴らは俺たちが黙っていれば何も問題はないだろ?あいつは、自分1人が我慢すればほかの人が不幸にならないで済むなら、どこまでも我慢する奴なのさ。」
「そう…なんですか…」
「信じられないでしょ?」
「「「「「「は、はい。」」」」」」
「みんなに冷たく当たるのはね、これもあいつの優しさなのさ。」
「え?」
「さっきも言ったけど、俺たちは離れ離れになった。それは今までなかったことなんだけど、俺たちはそれぞれがそれぞれを作ってるってくらいでさ。きっとあいつは1人になって、すごい悲しかったと思うし、苦しかったと思う。それがトラウマになって、もうあんな思いはしたくないから、みんなを突き放すし、なにより、みんなにそんな思いをして欲しくないから、そうするんだと思う。あいつが1人でいることを我慢すれば、みんながそんな思いをしなくて済むからってね。でも、あいつ自身、迷ってるんだと思う。みんなを突き放したい思いと、みんなともっと一緒にいたいって思いとでさ。頭では分かってると思うよ?自分はみんなと一緒にいたいんだって。でも、どうしても、トラウマが、仲間を失うことへの恐怖が邪魔をする。だから、みんながピンチのときはちゃんと助けるけど、他では割と素っ気なかったりするでしょ?」
全員が黙ってしまった。
これまで自分たちのしてきたことが、どれだけリョウを苦しめていたかが分かってしまったのだろう。まあ悪意があったわけではないから全員全く悪くないんだけども、全員がうつむき、色々考えている。
「でも、また俺と再会出来たから、これからは少し変わると思うよ?みんなへの態度とかさ。」
「そうでしょうか…」
「10何年もの付き合いの俺が言うんだ間違いない。」
それでもまだみんな黙り込んでいる。
「俺はここらで失礼するよ。みんなも早く寝なよ?」
「「「「「「はい…」」」」」」
はあ、これは少し場を和ませてから帰ろうか。
「あ!そうそう。1ついいことを教えてあげる。」
全員がこちらを向く。
「リョウは今まで恋人がいた試しないから、押しに弱いんだ。根気よくアプローチしてれば、いつかは落ちるからさ。頑張って!(グッ)」
全員の顔がまた赤くなった。
それはもう、ボフンッと音がなるくらいに
フフフ、これで良し。
さあ、これでまたゆっくり寝れるぜ。
あ、あとあとボコられないよね?これ。
次回、さあ、特訓だ!
遅くなってすいません。




