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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
ジャパニーズソウルは異世界受けする。
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幽霊

前回のあらすじ

パーティが半数まで減った。 そのまま帰って来なきゃいいのに。





現在、クエストにあった廃墟前にロボルと来てる。

「ここがその場所だが…でかくね?」

廃墟でもでかかったのだ。

依頼主がそこそこ偉かったので薄々感づいてはいたが俺の家くらい大きい。

「ワン(でも、昼ですし。)」

そう、今は昼、夜まで待とうか悩んだが、まあ大丈夫だろうと思ってきたのだ。

「少し長くなりそうだな。」


中は時間が経ってはいるが、人が生活していた痕跡はある。

外の光が入っていて見えるが、場所によっては暗い。

ま、俺明かりつける魔法覚えたから関係ないけどさ。

一階は特に何もなかった。

あったとすれば厨房に結構な量のネズミとGがいたことくらいだ。

俺は新スキル 威圧 で追っ払った。

あの量を全て殺すのは骨が折れる。

まあ、やっても良かったけど、気持ち悪いし。

そして二階

部屋が多いせいで調べるのに苦労する。

2、3個部屋を調べて

「やっぱ夜かな〜?」

とか思ってたら廊下の奥から嫌な雰囲気がする。

「俺の勘違いとかじゃないよな?」

「ワン(確かに何か感じます。)」

一応抜刀、警戒しながら奥の大きめの部屋に入る。

(子供部屋か。)

前情報では霊は子供かもしれないって言ってたからヒットかもしれない。

窓は閉めきっていて、カーテンもかかって真っ暗だ。部屋の位置的に日にもあたりずらい。

「ガルル(奥に何かいます。)」

暗視スキルを試してみたが、何も見えなかった。

つまり、相手はまだ透明で知覚できない。だがそこにソレはいる。

少しずつ近ずいて行くと、ソレは見えた。

(女の子?)

白いワンピースをきた女の子が座っていた。

「あなたも ここを壊しにきたの?」

「いや、夜な夜な幽霊がうるさいから調べにきただけだが。君か?」

「誰も いないから。」

おそらくこの子は害はないのだろう。

さっきの質問から、この土地に新しく何か立てたくて取り壊されるであろうここを守りたいためにいるのだろう。

現に被害の中にそういう目的で入った人が襲われたというものもあった。

「すまないが、これも仕事なんだ。どうにかしてここからいなくなってはくれないか?」

「ダメ ここは 私の 家 だもの。」

むう、いくら俺でもこの子を殺すのは気がひける。

「なにか、ないのか?こう、この家から出て行く条件とか。」

「じゃあ あなたの 家に 行かせて。」

「え?」

「あなたの 家に 住まわせ て。じゃなきゃ ここから 出ない」

「ロボルはどうするべきだと思う?」

「ワフゥ(と、言われましても…)」

「君が家に来たら何が起こる?」

「特に 何も」

「ものが動くとか、こう、不思議なこととか。」

「ない ただ」

「ただ?」

「遊んで 欲しい 喋って 欲しい」

「わかった。うちにこい。」

「いい の?」

「ただし、基本何もしないこと。驚かせたりはナシだ。イタズラとかな。あと、おいおいルールは増えるだろうが、それが守れるなら。うちに来ても構わない。」

「あり がとう」

「で、どうやって家に来るんだ?」

「大 丈夫 あなたの 後 ついて行くから。」

「そ、そうか。」

昼だけど大丈夫なのか。

幽霊って意外と頑丈だな。




「ただいま〜」

「おかえりなさいませ。」

「みんなを集めてくれるか?」

「何かあるのですか?」

「新しい住民が、ね。」

すると俺の後ろから彼女が出てくる。

「珍しいものを拾ってきましたね。」

「こうするしかなかったんだ。」

「あなた、名前は?」

「ない。」

「え?あそこの元住民じゃないのか?」

「いいえ、彼女は幽霊ではありません。彼女はハウスキーパーという種族の魔族です。滅多にいない種族です。彼女たちが住む家には幸運が訪れると言われています。どこで拾ってきたのですか?」

「えっと、依頼にあった廃墟…ほら、あのーそこそこ偉いやつらが住んでるあそこの住宅街の。」

「あそこの家主はかなり前に貧民から半貴族までのし上がって、かなりの資産をもっていましたが金に溺れるあまり家庭が崩壊したはずです。」

「運が良すぎたってことか…」

「はい。しかし、リョウタロウ様なら大丈夫でしょう。私の方から皆さまに紹介しておきます。リョウタロウ様はお風呂にでも入っていてください。」

「まだ昼だぞ?」

「その廃墟は随分埃っぽかったようで。」

俺とロボルは身体中埃だらけだった。

「…はい。」




その晩、夕食の場で彼女はみんなに紹介された。

その場で名前を決めることになり、彼女の名前はクミナになった。

クミナは普段は消えているが、呼べば出てくる。まあ、廃墟にいる時と一緒だな。基本。


翌日、クミナは完全に実体化し、家のメイドとして働き始めた。

キーラ曰く、

「名前を与えた影響でしょう。名前とはその者の存在を証明する物ですし。」

メイドとしても働くが、まだ子供。オレールとよく遊んでいる。

その上口調も変わり、途切れ途切れだったのが普通になった。

部屋はアンスとオレールの部屋にいる。

アンスに大丈夫か聞いてみると

アンス曰く、

「妹ができたみたいで楽しいです。」

とのこと。


名前ってすげえー。









次回、年越しは盗人の稼ぎどき

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