祭
前回あらすじ
天は二物を与えずなんて嘘だね。ダメ神だもの。
ちょっとモチベーションが下がったままドワーフの街に戻ると、街を出た時の倍賑やかになってた。なんだ?戦争か?戦争なのか?
とちょっとワクワクしながら見てみるとただのお祭りだった。ドワーフ達は背が低いから他の奴らを見つけるのにはそう困らなかった。
「これはなんの祭りだ?」
「ああ、俗に言う収穫祭だ。俺たちの旅行に被ってたみたいだな。」
とフェリクス。
「あのバカ2人はまた飲んでたりしないだろうな。」
「流石に懲りたらしい。今は出店を回ってる。で、それが新しいけn…いや、刀か。」
「ああ。素材が良すぎてかなりの性能だ。」
「それは良かったな。これから頼むぞ。リーダー。」
「それについてだが、うちのリーダーはロボルにしよう。俺あいつに勝てん。」
「そうなのか?」
「自分が惨めに思えるほどにな。」
「まあ、そもそもうちはリーダーの存在自体があやふやだからな。別にいなくても良かろう。」
「んだな。じゃ、せっかくだし、なんか食うか。体動かして腹もちょうど減ってきたことだしな。」
「そうだな。あそこのホットドッグなんてどうだ?」
「あるんだ…ホットドッグ…」
「どうした?他のがいいのか?」
「いや、食おう。ホットドッグ。ロボルも食うか?」
「ワン!」
「うむ。なら3つだな。」
「そういえば狼…いや、犬類にホットドッグって大丈夫なのか?」
数分後、そんな心配は塵と化した。
現在、3時ごろ。
「結構食ったな。」
「そうだな。そろそろ宿に戻って休むとしよう。用事は済んだし、まだ祭を楽しむのか、とっとと帰るのか、話し合わないとな。」
「そうだな。エヴリーヌ達は戻ってるだろうか。」
「知るか。なんなら置いてけ。」
「それはダメだろう。」
「リョウタロウさーん!」
そんな会話を遮るように俺の名が呼ばれる。その声の方を向くと、鍛冶屋のコリンナとその師匠のヨルクがいた。
「こんにちは。リョウタロウさん達もお祭に来てたんですね。」
「まぁ寄り道程度にな。」
「知り合いか?」
「こいつを打った鍛冶屋だよ。」
「そうだったか。俺はフェリクス。リョウタロウのパーティメンバーだ。よろしく。」
「鍛冶屋見習いのコリンナです。以後よろしくお願いします。そしてこっちが師匠のヨルク ニクラスです。」
「ヨルクと申します。何卒よろしくお願いします。」
3人が自己紹介を済ませる。
「しかしこれを君が作ったのか。機会があれば俺のも頼みたいな。」
「はい!その時は是非!」
「あいつはもう大丈夫そうだな。」
「わしの自慢の弟子ですからね。」
「あんたはこれからどうするんだ?」
「正直、あの鍛冶屋をコリンに継がせても、生活が苦しいだけですからね。コリンもそれは分かってますでしょうし。一応、冒険者登録してるので、大丈夫だと思います。儂は山の中でひっそりと余生を過ごしましょうかね。」
「一緒に居てやらないのか?」
「そろそろ子離れならぬ、弟子離れの時期でしょう。お互いに。それについてはさっき話しましたし。」
「そうか。だが、あのおじいちゃんっ子を直すのは至難の業だぞ?」
「ほっほっほ、そうでしょうな。きっと剣を作る方が楽でしょうな。」
「ま、あいつを紹介してくれたのは感謝するよ。お陰でいい獲物が手に入った。」
「そういうのは直接いうものですぞ?きっと喜びましょうぞ。」
「あまり鼻を伸ばし過ぎるのもどうかと思うぜ?」
「ほっほっほ。それもそうですな。では、リョウタロウ殿のパーティにでも入れておけば儂も安心して逝けますかな?」
「よしてくれ。うちはすでに荷物でいっぱいだ。それに、そう簡単に死ぬのもどうかとおm (ドガーン!)なんだ?」
音の方をみると、煙が上がってる。そして人々も騒ぎ始める。
「リョウタロウ、さっきの音は…。」
「さあな。でも花火の誤爆じゃなさそうだぜ。」
するとロボルが警戒、いや臨戦態勢をとる。
すると煙の中から体長2メートルくらいの筋肉モリモリマッチョマンの奇人が出てきた。
俺はとっさに鑑定する。
Gaدےزروزگب۔ گقشگکہ۔ ru3٦٥
こいつ、ヨームか!
この文字化けには見覚えがある。ただ前より文字化けの中に読める字が混ざってる。きっと鑑定のレベルが上がってるから、読み取れる部分が出来たのだろう。
とそんなことを考えてる余裕はなさそう。
「なんだ?あいつは!」
「あれはヨーム。お前は初見だったな。詳しくはエヴにでも聞け。それより、俺たちも逃げるぞ。下手に手を出して、巻き込まれでもしたら大変だ。」
「だが、まだ人が残ってる。守らないと。」
そうだよなー、お前の性格ならそうなるよなー、俺早よ逃げたいけど、許してくれないよなー。
「わかった。だが、倒すことは考えるな。倒し方はあるが、少々面倒だからな。」
「了解。」
まさか新武器の初めてがヨームとはね。もっと気楽に斬れる相手が良かったぜ。
寝不足だぜ…。
キツイ。




