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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
ジャパニーズソウルは異世界受けする。
3/194

ステータス設定

前回のあらすじ

キリスト教信者は喜び、

俺はマニュアルに泣く。




マニュアルを読み始めてどれくらい経ったか。体感では一時間くらいかな?そのくらいかかってようやく読み終わった。感想?死んだばっかの人にゃ辛いよ?この量。でもおかげで今の状況とこれからについてがすごくよくわかった。これ作った人 じゃあなくて神様に感謝だな。多いけど。所々イラスト込みでわかりやすかったし。多いけど。そしてこちらが読み終わったのを察したのかダメ神はこちらに向き直った。

「では早速『設定』に移ろうか。」

そうマニュアルで見たがこれから転生先の俺の体『設定』を行わなければならない。分かりやすく言うとキャラメイクみたいな感じかな?でも俺ゲームのキャラ作る時やたらと細かく作っちまうのよねー。最長記録は何と40分!他から見たら頭おかしく見られんじゃね?しかも今回の『設定』はかなり細部までいじれる。やべぇ、今からでもワクワクしてきた。

「まず外見なんだけどどうしたい?」

「身長は170は欲しいかな。あとはほどほどで」

「えっ、こう言う時って超イケメンをお願いしたりするもんじゃないの?」

「顔で飯が食えるかっての。重要なのは仕事ができるかできないかでしょ?顔は今のをちょっと向こうに馴染むくらいにしといて」

「えっ、あっ、うん。わかった。じゃあ『肩書き』だけど。」

なんでも向こうには『肩書き』なるものが存在するらしく、それはその人の性格や行動、偉業なんかを象徴するものでステータスにもちょっと影響が出るらしい。で俺が取れる『肩書き』は四つ

「とりあえず、盗賊、暗殺者、無頼漢、武官で頼む」

「えっ!?勇者とか騎士とかじゃなくて?」

「あぁ、この四つで頼む。」

俺がこの四つを取ったのにはちゃんと理由がある。まず、盗賊、暗殺者には 隠密、不意打ち、スリとかのスキルに補整がかかり、無頼漢は単純に筋力とか握力、武官は素手での戦闘で強くなるのと体捌きに。そして最大の理由が俺は今までゲームで騎士やら魔法使いなんかにはなってきたがこの手のものには手を付けたことがない。

だが、この『肩書き』、現地だとほぼ知る術もなければ完全に要らないもの扱いなんだってなーなんで作ったんだろ。


だからこそ燃える。


そんなキャラで生活するのはどんな感じなのか非常に興味がある。普通じゃないと言われるかも知れないが原因は俺が読んでた推理小説。あの有名なS・ホー○ズのやつだりでも俺はどちらかというと敵側のJ・モリ○ーティの方に目が行くタイプの人間だ。小さい頃も正義の味方より悪い敵の方に夢中になってたし。と、そんな普通じゃありえないキャラを所望した俺になんとも言えない顔で向き合っているこのダメ神にそろそろ次をお願いするか。

「じゃスキルだがさっきの『肩書き』に見合うやつを頼む。」

「ほえ?あっ?うん。スキルね、スキル。」

と拍子抜けな声をあげたあと淡々とスキルを選ぶダメ神。選んだものを俺がチェックっと。

「この『三次元移動』ってのもつけてくれ」

「ちなみに、なんで?」

「逃げる時に役立ちそう。(何から逃げるとは言ってない)」

「はいはいっと。それでステータスなんだけどどうしたい?」

どうやら諦めたのか、面倒になったのかそっと話題を変えてきた。

ステータスには大まかに分けて五種類の項目がある。

筋力、耐久、俊敏、器用さ、賢さ。

この五種類にポイントを振り分けて五角形を作る感じ。筋力はそのままで攻撃力に、耐久は防御力、俊敏は足などの速さ、器用さは細かい作業や手先、賢さは魔法を使うのに必要なものだ。

そう向こうには魔法があるのだ。誰しもが夢見る魔法。だが俺は正直あまり興味がない。最初の数値はこれから努力すれば結構いいところまで行くレベルでいい。俺はそれより俊敏と器用さだ。どちらも盗賊や暗殺者に必要なものだからな。うん。この二つに多めに振っておこう。筋力はほどほどに。耐久?知らんな。世の中には速さが足りない!


そんなこんなでダメ神とわちゃわちゃする事約一時間。ようやく異世界で生活する俺が出来上がった。まさかキャラメイク時間記録を更新するとは。だっていじり始めたら止まらなくなっちゃったんだもん。やめられない止められないで有名なかっ○エビ○んみたいに。


「悪いな長々と付き合わせて。」

「まぁ、しょうがないからねー。じゃ行ってらっしゃい。良き余生を。」

「余生って言い方、辞めたほうがいいぞ?」

「そう?私結構気に入ってるんだけどなー。」

「はいはいわかったからはよ行かせてくれ。」

「ほんじゃ。いってらー。」



そんな、クラスメイトがコンビニに行くときみたいな送られ方をして、ちょっとイラっときて文句の一つも言おうかと思ったが、それより早く俺を二度目の閃光が包んだ。



閃光の中、俺は親友の事を思い出していた。

もう会えない小さい頃からの竹馬の友。

俺がイジメられたときも一緒にいた親友。

異世界から現世に帰る方法、又はあいつらを連れてくる方法を探そう。

なんてったって魔法があるんだ。

出来るはずさ。








手直し入れましたー

次こそは、次こそは、異世界の土を踏むぞ!


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@kisame_novelist

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