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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
ジャパニーズソウルは異世界受けする。
23/194

散策

長い。

でもこれくらいでもいいのか?

前回のあらすじ

異種族の扱い悪し。




朝だ。

誰にも起こされず、自分で起きる朝だ。

時刻は朝9時。

ようやく、普通に戻ったか。

今日こそ王都を見て回るぞ!


下へ降りるとカミラさんが朝飯を作ってた。

「おはようございます。」

「あら、もっと寝てるのかと思ってたけど、意外と早かったね。」

「寝すぎも悪いですから。」

「そうね。あっ、修理費出してくれたんだって?ありがとう。助かったよ〜。」

フベルトの奴、話しやがったな。

「まあ、お世話になりますし、自分の寝床が荒らされたままってのもあれですし。」

「でも、全額なんて、なんか悪いな〜。」

「じゃあ三食美味しいもの食わせてください。」

「あはは。これはハードル上げられたな〜。」

「ハハ、ところでエヴリーヌは?」

「起こしに行ったんだけど、一向に起きないから、そのまま。」

自分の用事のためには、人をこっ早くから起こして自分はゆっくりですか。きっと奴の辞書に常識の2文字はねぇな。

「そういえば、気になってたんですけど、エヴリーヌとカミラさんは知り合いなんですか?」

2日目の朝、2人が親しげに話してたのを思い出して朝飯のトーストを食べながら聞いてみる。

「カミラでいいよ。多分歳もあまり離れてないだろうし、それでエヴリーヌと私ね。昔、同じ学校に行っててね〜。その名残。」

なるほどな。それであの仲と。

「歳が離れてないって、いくつですか?」

「こう見えても、まだ18。周りからはお姉さんって感じがするって言われるけどね。」

たしかに、18にしては大人びてると思う。こう、近所の優しいお姉さんって感じ。

「で、リョウタロウ君は今日はどうするの?宿でのんびり?」

「二度も阻まれた王都散策ですよ。主に原因はエヴリーヌですけど。」

「あはは。エヴは結構突っ走っちゃう性格だからねー。(ボソボソ)」

「なんか言いました?」

「ん?全然。じゃあ行ってらっしゃい。」

「はい。」

そう言って、食器を返し、ようやく最初の目的の散策に出る。


散策といっても、目的は買い出し。

服とか、そこらへんの。

昨晩、カミラさんが(一応歳上なのでさん付け)今着てない方の服を洗濯してくれることになったので、朝預けてきてる。

んで、俺が買いたいのは上着とズボンを1セット。あと下着。こっちに来てから変えてないのは結構嫌になって来てる。まぁエヴリーヌがいなければこんなことにはならなかったんだけどねー。



服は割と簡単になんとかなった。

ポールさんの地図に載ってたからだ。というのも、お手軽な店のところに名前と何を売ってるかが書き込まれている。

きっとモニカさんが気を利かしてくれたんだろう。有り難い。

で次は武器屋。今の手持ちの武器だけを頼りにするとなくなった時に困るので、代わりになりそうなものがあればと見に行く。

流石に高いものとなるとそれなりの業物が並んでるが手が出ない。財布にはまだ余裕があるが、それでも着実に減っている。しばらくは、冒険者として稼ぎ、経済的に安定を図るのがいいだろう。

それで安いものはというと、本当に素人向け。俺の獲物のナイフなんて護身用もいいところ。

武器は保留だな。

次は防具っと行こうとしたとこで、この間のリザードマンが見えた。どうやら繁盛してるらしい。

「よう。順調そうだな。」

「ああ!あなたは!えっと名前は…」

「そういえば名乗って無かったな。俺はイバラ リョウタロウ。よろしくな。」

「いえ、こっちこそ。リョウタロウさんのお陰で俺たちの店も繁盛して、本当に助かったぜ。俺はフェリクス ジル。今後ともよろしく。」

「さんはいらないよ。それより、魚の在庫が無くなったらどうするんだ?また村に戻って、取ってくるのか?」

「俺の他のやつはそうだろうが、俺は違うんだ。」

「じゃあ、フェリクスはどうすんだ?」

「ジルでいいぜ。長いからな。俺は冒険者になろうと思ってな。ゆくゆくは村を守るためにと思って、その修行の一環で。」

「村が危ないのか?」

「いや。平和なもんだ。だがいつそうじゃなくなるとも限らんしな。」

「そうか、頑張れよ。」

「おう。また来てくれや。」

そう言って別れる。あいつはいいやつだ。話しててわかる。ええやつや。あんなのが前の世界にたくさんいれば、あそこもあそこまで酷くならないんだがなぁ。外国から見れば平和だろうが、毎日何かしらの事件が起きてるからな。それが小さいだけで。たまに大きいのがあるけど。

そんなことを考えながら、防具屋に入る。中には、金属の鎧が多い。

やはり俺のように、防具の重量を抑えることを目的としてるやつが圧倒的に少ないのだろう。

数少ない軽装を見てみる。

今は小手で手首から肘より少し下まで守ってるが、出来るなら拳のところもカバーできるガントレットのようなものが欲しい。

と、お望みのものではないが、拳をカバーするグローブのようなものがあった。指先の部分はないが、それ以外が厚めの皮に守られてる。今の小手ともさして干渉しない。

よしこれにしよう。会計を済ませて外に出る。

結構買ったな〜。一回宿に戻って荷物置いてくるか〜ちょうどそろそろ昼時だし。

そう考え、宿に足を向けると、

昨日のエルフたちが見えて、あちらも俺に気づいたようだ。

「あっ、昨日の。先日はお世話になった。改めて、礼を言おう。」

「別にいいよ。それより彼女は大丈夫だったか?」

彼女というのは、昨日攫われた女の子。頭を打っていたらしいが、パッと見、大丈夫そうだが。

「ああ。ディアナのことか。なんの問題もない。この通り、ピンピンしてる。」

そう言われてブラスに背中を叩かれ、前に出てくる。

ブラス シリアン

エルフ護衛隊の隊長だそうだ。昨日、王都に来るときに自己紹介は済ませてる。

「えっと、昨日はどうもありがとうございました。」

少し恥ずかしそうだが、なんかしたかな俺。

「まぁ、大丈夫ならいい。それでブラス。これからどうすんだ?」

「もう一日程滞在した後、ディアナ以外は村へ帰る。なに、心配はいらん。二度も同じミスをするほどエルフもバカではないからな。」

「ディアナ以外って、じゃ彼女はどうするんだ?」

「彼女は村長の孫でな。冒険者になって、修行だよ。」

「一人でか?」

「そうだな。昨日は不意打ちをくらったが、彼女は結構強いぞ?魔法じゃ村でそれなりの地位にいる。」

「そうか。だが、この街、異種族にあたりキツイだろ。大丈夫か?」

街を歩いてるときに、そんな現場に鉢合わせるのは嫌だ。せっかく異世界なのに。

「そうなんだよな〜。できればパーティに入れてなもらえればいいのだが、そうもいきそうにないからな。」

「あの。」

そんな俺たちの話にディアナが入ってきた。

「私。リョウタロウさんのパーティに入りたいです!」


What?え?この子急になにを言い出すのかな?こっちはただでさえ世間知らずの金髪娘抱えてるのに。だいたい、ブラスも村長の孫をどこの馬の骨とも知らんような奴に預けるほどバカじゃあ…

「おっ、そうだな。それはいいかも知れん。」

おまえ賛成派かーーーい!てか後ろのやつもなぜ納得している!

「いやいやいや。俺だって昨日冒険者になったばっかのひよっこだぞ?」

「私、昨日リョウタロウさんが戦うの見てて、この人のとこなら、強くなれるかもって。」

「そうだな。リョウタロウの実力ならそれなりの敵と戦うこともあるだろうし、うってつけだろう。」

おまえあのとき起きてたんかい。縛られて倒れてるとき起きてたんかい。なら脱出を試みるとか、なんらかのアクションをだな…ってそれどころじゃない。

「なに、ただでとは言わん。こっちが王都に来た時は物資の支援なんかもするし、もし、リョウタロウがエルフの里に来たいと思うなら、くればいい。普通は人に場所は教えないが、リョウタロウなら大丈夫だろう。」

その期待の眼差しをやめろーーー!




ディアナが仲間になった。










リョウタロウがエルフから大きな信頼を得ている理由はディアナ救出中にエヴリーヌがブラスに指輪の件を話したから。

ちなみにこれリョウタロウは知らないんだよなぁ〜。

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