麻婆豆腐
すいません!用事で東京行っててバカ忙しくて更新出来ませんでした!
前回のあらすじ
目を瞑れと言われて瞑っている奴がいるかぁ!?
生徒の前で能力を使うかは正直悩んだが、中華料理巡りを邪魔されてイライラしていたのと生徒に手出されてのちょっとした怒りが相まってついやってしまった。
今はイェレナを担ぎ、テオドルと一緒に帰ってる最中だ。
「さっきのは秘密にしてくれよ?バレると始末が面倒だからねー。」
「それは、僕のですか?」
「ふふふ、それはどうかな?あと、イェレナはお前がおんぶしとけ。」
「え?どうしてですか?」
「目覚めた時に恋人の背中の方が嬉しいだろうからな。」
「うぅ…」
「安心しろ、こっちはその件をしっかり秘密にする。win-winの関係ってやつさ。」
イェレナをテオドルにおんぶさせ、歩く。
「でも、先生、さっきの人たち、大丈夫なんですか?」
「んー、2、3時間はあのままだろうけど、まあ死にはしないと思う。」
そんな感じでダラダラ話しながら宿まで戻れた。
最終日にちょっと面倒があったくらいで、それ以外は平和な修学旅行だった。
修学旅行があった週の休日、俺と湊人は俺の部屋でのんびりしていた。
「さて、飯にするか。」
「ねえ、涼太郎さん!今日は何を作るんだい?」
「そのゴ◯リみたいな喋り方やめい。今日は早速買ってきた豆板醤なんかを使って麻婆豆腐を作るぜ。」
「おー。って豆腐なんてどこにあるんだよ。」
そういった湊人の前に容器に入った豆腐を「ジャジャーン」という擬音と共に出す。
「実は試行錯誤の末、完成したのだよ。」
「凄え。具体的に何したの?」
「んー?んー、豆を腐らせました。」
「漢字の話しながらしてねぇ。」
そんな話をしながら麻婆豆腐を作る。
そしてもう少しで出来るというところで客がきた。
湊人が出ると、意外な客だった。
それはクラスの女子で金髪だが、やや天然混じりのカリエとザ・お嬢様のシャレットだった。
「お前らどうした?今日は休みだぞ?」
「その、先生に折り入って相談がありまして。」
とカリエが少し申し訳なさそうに言う。
「まあいい。入れ。」
そう言って2人を部屋に入れる。
「いらっしゃーい。」
と湊人がだらしなく迎える。
「まあとりあえず座わんなさいな。あ、お前らも食う?麻婆豆腐。涼太郎の料理はマジ上手いぜ?」
「はいはい2人分追加ね。」
そう言って4人で食事をする。
「ん!これ美味しいです!」
「ええ、うちの料理人程…それ以上かも知れませんね。」
「そりゃどうも。あー、やっぱこの辛さが堪んないなー。」
食い終わったところで本題に入る。
「それで?相談って?」
「はい、実はわたくし達の家は親交があり、よくパーティを開くのですが、こんなものが届いたので。」
と、シャレットが一通の封筒を出す。
なかを見るとまあまあ丁寧に書かれた殺害予告だ。
ターゲットはカリエの親。
「ふーん衛兵とかしっかりつけるんだろ?なんで俺と涼太郎に相談に来たの?」
「それは、先生達なかなかの手練れのようなので、シャレットも同じ意見でして。」
「俺らに警備のバイトを頼みたいと。」
「「はい。」」
まあ家庭訪問みたいなものってことでなんとかしてみるか。
「わかった。とりあえずやってみよう。日取りは?」
「1週間後です。親にはわたくし達から伝えておきます。」
日取りやその日のスケジュールについて軽く話し、2人は帰っていった。
「んー、引き受けたはいいけど、どうする?涼太郎。」
「どうするもこうするも無くね?とりあえずターゲットに張り付く感じじゃないか?相手がどんなのかわからないし。」
と、お菓子を摘みながら湊人と話す。
まあ、どっかの貴族の策略か、単なるバカの犯行か、それはクラスの後になれば分かるだろう。
「ねー、ところで今日の晩ご飯なにー?」
「は?あー、どうするかな。調味料手に入りづらいからチマチマ使いたいし、そうだな。ラー油あるし、餃子あたりならあんまり買ってきた奴使わないで作れるか。あ、ニンニクないから買ってこなきゃ。」
「わーい。お願いしまーす。」
「ニンニクくらい買ってこい。少しは手伝え。」
「はーい。」
その日の晩は餃子パーティだった。
歯磨きを普段以上にしっかりやったのは言うまでもない。
次回、湊人大活躍?
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