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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
ジャパニーズソウルは異世界受けする。
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前回のあらすじ

アジ、うまい

金髪、まずい(性格)




コンコンッ


んあ?朝…見知らぬ天井…じゃないな、見知ってるわ。正確には2回目だわ。


コンコンッ


誰だよ朝早くからよお。まだ昨日の疲労が残って体が重いのにー。


コンコンッ


カミラさんは教会(病院)だし、知り合いがくる予定もない。消去法からして、奴か〜。


コンコンッ!


わかったから、開けるから待てや、まだ7時だぞ?この世界1日が27時間なんだから結構早いほうなんだぞ?ったくよ〜。

「朝から一体なんだ。」

「早く支度しろ。ギルドに行くんだろ?私が案内してやる。」

「不要だし、一人で行ける。じゃあな。」

「まっ、待ってくれ。ちゃんと事情があるんだ。」

「知らん。」

「おい!女の子が困ってるんだぞ?話くらい聞いたらどうだ!」

「別に。だいたい昨日の戦闘の疲労が残ってるんだ。後にしてくれ。」

「朝の方が人が少なくていいんだ。」

「ああ。もう。しつこいな。で、話って?」

「お前に私のパーティに入って欲しいんだ。お前今日登録に行くんだろ?」

「何故俺なんだ。しかもパーティってお前一人だろうが。昨日チラッとギルドを見たが、女性だけのパーティがいくつか見えたから、そこに入れてもらえばいいだろう。なんで会って3日の俺なんだ。」

「ん?おかしいな。私たちが出会ったのは昨日の朝では?」

しまった。寝ぼけてた上に、イライラして口が滑った。

「ふふん。やはりお前だったのか。マントの男。装備を見て薄々勘付いていたがな。」

「だったらなんだ。」

「お前に興味が湧いてな。昨日の戦闘を見る限りなかなかの手練れ。これは誘わない手はないだろう。」

「いらん世話だ。」

「頼む!この通りだから!」

そう言って頭下げられてもな。

「にしても安直すぎる。ほかに理由があるだろう。それ次第だな。」

「むむむ。実は私は田舎の生まれでな、一人は心細いし、何より父上が縁談を持ってきてな。それを断る為に冒険者になったのだが、相手が諦めてくれそうになくて。」

「…わかった。いいだろう。」

「!本当k「ただし!」「?」

「縁談が消えるまでだ。それまではお前の彼氏役兼パーティメンバーをしてやる。だがその後は一切縁を切ること。いいな!」

「ありがとう!この恩は忘れないぞ!」

「縁談が消えたら忘れろ。」

こいつの性格上、こうと決めたら曲げないタイプだからな。断るのも疲れる。だったら最低限の妥協案で納得させる。これ以外に手段がない。

はぁ…、俺の悪党ライフがまた遠のいた。


そして現在、俺たちはギルドに来ている。結局朝飯は適当に買い食いすることになった。

んでそのギルドだが、イメージはでっかい役所。正面は扉も壁のないので開放的。窓口がいくつもあり、朝だから少ないがそれなりに人がいる。

その窓口の1つに行き、登録をする。

「すまない。新規で登録したいのだが。」

「かしこまりました。ではこの紙に名前を。」

そう言われて出された紙に名前を書く。

「イバラ リョウタロウ様ですね。少々お待ちください。」

受付嬢は紙に魔法を唱える。するとそれは橙色の金属のカードになった。

「これがギルドカードです。再発行は出来ますが、手数料と多くの手続きが必要となりますので、管理は徹底してください。最初のランクはカッパーの4です。ではお気をつけて。」

この世界の冒険者にはランクが存在して、下からカッパー、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ダイヤと5つの区分けがあり、それぞれ1,2,3,4,と分けられてる。ダイヤは1しかないが、今までここまで上がった人はいないらしい。

俺は最初なのでカッパーの4だ。上げるのは大変そうだな。だがランクが上がると、ギルドからそれなりの支援がもらえたり、それなりのクエストがくるし、王都でも、それなりの扱いを受けられる。

クエストは、ギルドの中のでっかい掲示板に紙が貼り付けられていて、そこから選ぶ感じ。

エヴリーヌは記念すべきクエスト第1号をどうしようか、カッパー4のところを見ている。

が、正直中身はガキの使い。庭掃除を手伝ってとか、そのレベル。エヴリーヌもなんでそこで悩むかな〜。

まあ、子供が小遣い稼ぐのにはもってこいだろうがよ。

俺が倒したゴブリンの討伐依頼はブロンズのところにある。

それを確認した俺はその方へ歩いて行き、ブロンズの3のゴブリン6匹の討伐依頼を選ぶ。前回と違ってエヴリーヌもいるし、大丈夫だろう。

すると男の集団に絡まれた。

「おいおい、にいちゃんや、さっき登録したのに、もうチタンの依頼をやるのかい?ちと調子に乗ってるんじゃないのかい?」

よくある初心者狩りか。鑑定をさりげなくかけると、リーダーの男はレベル8、うん。勝てるね。

「ん?そうか?少なくともお前たちよりはマシだと自負しているが?」

「んだとコラ!」

そう言って俺の胸ぐらを掴んでくるが、俺はさっき顔合わせた瞬間にマントの中でナイフを抜いている。男が拳に握って振りかぶった時には、右で喉に、左で脇腹にナイフが突きつけられてる。

「お前の拳が俺を殴るのと、俺がお前の喉笛掻っ捌くの。どっちが速いか、試すかい?」

男も急に出てきたナイフに驚いたのか、動きが止まる。そして顔に動揺の色が浮かび、手を離す。

舌打ちをしながら、去っていくその背中はひどくかっこ悪かった。


うん。近々シルバーか、ゴールドまで上がれるなこれ。


そう考えながらエヴリーヌの元へ歩き始める俺だった。












ちょっとペース落ちるかもです。


ちなみに男たちのランクはカッパーの2。

いるよねこういう奴ら。

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