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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
また離れて、再開を目指す
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学校行事は止まらない

前回のあらすじ

お忍びの騎士様。




体育祭も終わってひと段落かと思いきや、次は修学旅行だそうだ。

なんでもこの国の中華サイドに見学旅行するらしい。

改めてだが、このザカライア、三つの区画に分かれており、洋風サイド、日本サイド、中華サイドに分かれている。

もちろん、本当はこういう呼び名ではない。

それぞれを統治する区画の長、領主的な人がいて、その人の名前を取っているのだが、興味が無いのでこう呼んでいる。

そしてこの学校があり、普段俺と湊人が活動地域にしているのが洋風サイド。

名前の通り中世的な感じの文化で、アリスターとさほど変わらない。

日本サイドも和の街と大差ないだろう。

しかし、中華サイドは皆目見当が付かない。

なので俺もわりと楽しみにしている。

何故かって?

そりゃ中華といったら豆板醤とか独特の調味料があるからに決まっているだろう。

両親が旅館の料理人だからって和食しか出来ないと思ってもらっちゃあ困るぜ。

中華料理の独特の辛みは病みつきになるからなー。

と、そんなことを考えながら、自習する生徒を眺める数学の時間である。

しかし、もう少しで一か月経つのかー。

早いもんだな。

来てすぐのころはイェレナの求婚の騒ぎやらあれ依頼無くなった生徒との決闘の話だとか懐かしいなー。

給料も悪くなく、生活には苦労していないおかげで貯金も出来ている。

しかし、こそこそ調べてはいるが、向こうに帰る術が全く見つからない…

どうすっかなー。

しかし、収穫が無かった訳ではない。

このザカライア周辺の地形が少しだけ掴めた。

形をかなり噛み砕いて説明するなら、長崎県を180度回転させてめっちゃギザギザしてるほうを北にした感じだ。

そして、戦線は南、つまりはアリスターよりも北の、どこかってことだ。

まあ歩いて行けと言われたらそこまでだが、山あり谷あり、何より魔物の水準が高い上、周辺に国がなく、あって集落くらいのがポツポツあるくらいだ。

つまり補給がしづらい。

魔王軍に入って戦線に参加してそこからひっそり帰るというのも考えたが、帰ったところでこの調子で戦争が激化すれば被害はとてつもないことになる。

せっかくこっちにいるのだから、もう少し情報を集めてから行くことにした。

翔、空成、すまないが、帰るのはしばらく先になる。

エヴ達や由美華、アリスターやおやっさんのこと、よろしく頼んだぜ。

と、そんなことを考えていると、妹だけど姉より強いハンナが話しかけてきた。

「先生!そういえば、先生の秘密教えてくれんでしょ?」

「あ?あー、いや、あれは優勝した時だけだぞ?」

「えーケチ〜。なんか小さい秘密でも教えてよー。みんな初戦は突破したんだしー。」

はあ、高校生ってどうしてこう先生のプライベートに興味を持つのかね。

って、俺も歳とってるけど、中身高校生で止まってるか…

「んー、例えば?」

「えっと、奥さんの話!」

「そこか…」

まあ、誤解は解いておくに限るか。

そこからエヴリーヌ達との出会いを話していった。

エヴリーヌとはじめにあったのはちょっとした良心というか、気遣いというか、不良のちょっとした罠にハマったのを助けてやってからか。

思えばあそこで助けてなければ少なくともカミラは付いてこなかったな。

ディアナは魔物に捕まったの助けてやった時か。

あの時はまだ武器がナイフ2本の時代かー懐かしいな。

思えば、最初は暗殺者とか楽しそうとか思ってステータス振ったんだっけか。

まあ、翔達と急な別れも辛かったな。

幼少期から一緒に居ただけあって、こう、体にポッカリ穴が開いた感じがしてな。

アンスは…あー、人身売買の奴らをフベルトと一緒に潰した時か。

オレールも元気にしてるかな。

ルイシーナは…俺がドラゴンの腹掻っ捌いて出てきた話を聞いて惚れたとか言ってたな。

もう少し探せばもっといい武勇伝持ってる奴いただろ。

それからもキーラとかコルネリアとか、女性に関連したことが多かったな。

逆に言えば、男性はフェリクスやフベルト、ポールのおっさんやおやっさんくらいか?

全く、なんで俺ばっかりこんなに増えたんだか。

みんなのところに戻ったら翔達の嫁の数増やしてやる。

とまあそんなこんなを話して決して俺が女誑しではないことを伝えた。

「先生って、正義の味方みたいですね。」

と、クラスで一番特徴のないテオドルが言う。

「あー、それは違うぞ?俺は人生(という名のゲーム)を楽しく生きたいだけで、その障害になる奴とか邪魔な奴をぶっころs…ぶっ飛ばしてるだけだからな。それで誰かが助かるとかは二の次だから。」

実際そうだ。

こんな本当のファンタジーゲームみたいな人生送れてるんだ。

いちゲーマーとしてこれを楽しまないのは損だ。

前回みたいに神様のコーラのせいで呆気なく終わるのはごめんだ。

せっかくだからこの世界をもっと知りたいし、いろんなことやってみたい。


しかし、その中に女性六人と子供作って家庭持つは含まれないけどな!




次回、レッツゴーチャイナサイド!


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@kisame_novelist

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