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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
また離れて、再開を目指す
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“どこか”はどこなのか

「主人公近辺の獣たち」に半獣化、超獣化、完全獣化形態について追記しました。

逆になんで忘れてたし。

ツイッターの方で、主人公達の武器やアリスター近辺地図を投稿しています!

前回のあらすじ

もうロ◯ク◯ンでいいよね?




村に戻り、大人数人を連れ、先ほどの巣に戻り、まだ食べられる食料などを持ち帰る。

村長からお礼を言われ、その晩は宴会になった。

あいつらは割と最近現れ、支配される途中だったらしい。

抵抗はしたらしい。

近辺の魔物くらいは追い払えるくらいの武力は持っていたが、あいつらがその上だったというわけだ。

「しかし、リョウタロウさん達が居なかったらと思うとゾッとします。それにしても、お二人とも強いんですね。」

と、宴会を終え、家に戻り、ひと休憩入れているセザールが言う。

「まあ、ほどほどにねー。まあこんだけの怪我してるんだから、まだまだってことさ。」

と、りんごを齧りながら湊人が言う。

「それに、強いにも色々あるからな。力だけでは、本当に強いとは言えないさ。」

コップの水を飲み干し、ふーっと息をはく。

「湊人、明日には出るか。」

「え?もうお発ちになるんですか?」

「あぁ、もうすこし休息するか悩みましたが、迷惑になるし、その近場の国から、ここに衛兵の数人も送れたらと思いましてね。」

「そうですか…分かりました。二、三日かかるでしょうし、果物をいくつか包みますね。」

そう言ってセザールは行ってしまった。

「そして、あわよくば“家”に帰れたらいいな。なんてな。」

「流石に都合良すぎるでしょー、それは。てか、涼太郎の治療が先な。」

「へいへい。空成腕生やせるかなー。」

「流石に無理あるんじゃない?」

「いや、やってくれると信じる。てか、信じたい。」

「希望的観測ってやつか。」

そんな話を少し続け、その日は眠った。

体に少し無茶させたせいか結構疲れている。


と、ぐっすり寝るわけでもなく、夢の中でウベルと談話する。

ここは夢の世界だ。なんでもあるし、空間は元の世界の俺の部屋。

幻想の飲み物も食べ物もある。

「で?どうだい。片腕ない感じは。」

と、ウベルが麦茶片手に聞いてくる。

「痛いさ。体はまだ無くした腕を覚えてる。幻肢痛ってやつだ。」

夢の中でも体の状態は反映される。

「リョウタロウ、これからは戦闘スタイルを変えないとな。」

「そうだな。案はいくつかある。マントかローブが要るがな。」

「目の方は?」

「見えるかよ。てか、瞼の筋肉がやられてるんだ。開きもしねえ。」

「あの時に欲張るからだ。」

あの時、もちろん、勇者の置き土産の処理の時だ。

あいつは死んだ後、儀式魔法で、兵器級の爆発を起こしやがった。

その規模を抑えるため、爆心地をアリスター近辺に転移させないために俺と湊人は魔法に干渉した。

そして、一瞬の爆破のあと、俺たちは飛ばされた。

転移からの爆発ではなく、爆発からの転移にさせたのだ。

しかし、転移するまでの一瞬、俺たちは爆発を食らった。

ギリギリまで干渉を続けた俺は、障壁を貼り損ない、今のザマだ。

足は大きなところで治療すれば治りそうだが、腕と目はどうにもならないだろう。

単純なミスだ。

欲を出しすぎた。

どうも命が軽く感じてしまう。

ゲームのし過ぎか、あるいは、命の“取り”過ぎか。

この世界に来て、仲間が出来て(嫁ではない。)、親友が来て、俺の命は俺1人の物ではとっくになくなっている。

なのに軽く見てる自分がいる。

負けないと慢心しているからか、次があるかもと甘えているのか。

とにかく、これからは注意しよう。

勇敢と無謀は違うのだ。


翌朝、身支度を済ませ、村の出口に立つ。

すると、村の人たちが見送りに来た。

セザールが前へ出て、弁当を渡してくれる。

「さっきも言ったとおり、この道をまっすぐ行けば、そのうち“ザカライア”に着きますからね。」

ザカライア、つぎに向かう国の名前だ。

先ほど聞いた名前だが、なんだか豪華そうな名前だ。

「しかし、かなり大きな国なんだろ?王様は一体誰なんだろうな?」

と、湊人が言う。

「あれ?お二人とも知らないんですか?ザカライアを。」

「え?あぁ、結構遠くから来てるからな。」

「ザカライアと言えば、『あの有名な魔王様が直に治める』巨大な魔族のための平和国家ですよ?この村も領地に入ってます。まあ、小さい村なので、認知されてるかは分かりませんけどね。」



ん?



「「いま、なんと?」」

「小さい村なので認知されてるか分からない?」

「「いえいえ、その少し前」」

「巨大な魔族の平和国家?」

「「その前」」

「魔王様が直に治めるですか?それを知らないとは、それは気が遠くなるほど遠くから旅をしてるんですね。」

「あ、あー、はい。そっかー魔王様の国かー楽しみだなーなあ?湊人(棒)」

「うぇ?あ、あーそうだなー楽しみだなー(棒)」

「「あははははははは。では、また何処かでお会いしましょうねー(棒)」」

「え、ええ、お気をつけて!ありがとうございました!」


それからしばらく歩いた

「涼太郎?」

「ん?何?」

「あのー、次行く国さ」

「ん?ごめん耳遠くなったかも。なんだって?」

「だから、次行く国さ、」

「もっと大きな声で喋ってくれよ。」

「現実から目を背けるんじゃあない!(バシッ」

「ゴフッ!おま!怪我人に腹パンはヤベエって!わかった!わかったから!現実みるから!次の国に魔王いるから!」


帰るのはかなり先になりそうだ。

次回、魔王の国、ザカライア!


ツイッター

@kisame_novelist


フォロワーがちらほら増えてきて嬉しいっす。

あとブクマ100件行きました!

皆さんありがとうございます!

これからも頑張って書きます!

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