主人公4人近辺の“獣”
ウベル
メス
名付け親:涼太郎
もともとはアリスター王国の北部の山脈に生息していた大狼。いわゆるモンスター、魔獣だが、その中でも特別で、古龍ならぬ古獣。
知恵が人並みにあり、同種や同系統の中でも頂点に君臨するレベルの強さを誇る。
この異世界が出来た頃から居る。
しかし、寿命があり、いつかは死んでしまう。
この場合、辿る道は2つあり、1つは己の子供(子供というよりクローン)に全能力を時間をかけて継承するか、もう1つつは自身の認めた第3者に継承させるかのどちらかで、1つ目の方はいわば彼女らがここまで強くなり、生き残った理由である。しかし、リスクがあり、能力を子供に継承させてもその子供が能力をしっかりと扱えるまでに時間がかかる上、早々と死んでしまえばそれまでとなってしまう。もう1つの方は彼女らに認められるに足る第3者が現れなければならない(ウベルの場合は涼太郎)。
ウベルは涼太郎と会った時にすでに寿命ギリギリだったが、涼太郎が自分を見て襲ってこなかったことなどを考慮し、他の人間とは違うと感じ、その勘を信じて子供を残しつつも涼太郎と魂を繋げる形で継承を行った。
以後は涼太郎の魂の中で生きており、アドバイスをしたり、涼太郎が能力を使用する時の最終安全装置の役割も果たしている。
普段は涼太郎の魂の中にある涼太郎の現世のアパートの部屋で暮らしており、夢の中であって話すことも可能。
人間体の見た目はお姉さんと母親の中間のような感じで一言で言えば美人な女性。
涼太郎達が転生者であることを知る数少ない者でもある。
たまに姐さん、カラちゃん、玉さん(後述)などと井戸端会議を行なっているそう。
姐さん
メス
名付け親:翔
ウベルと同じいわゆる古獣の大きな熊。
もともとは獣族の村の付近の森林の中に生息していた。
森に現れた謎の怪物を倒す時に涼太郎、翔と出会った。その時にはウベルほどではないが、寿命が近づいており、子供も作ったあとで、能力も減衰していたため苦戦したが、一緒に戦った翔を認め、魂を繋ぎ、無事勝利した。
人間体見た目はウベルと同じく美人だが、ヤンキーっぽいことから“姐さん”と名付けられた。
性格も豪快で、度々夢の中で翔に稽古をつけている。
普段はウベルと同じで翔の住んでいたアパートの部屋の空間に住んでいる。
カラちゃん
メス
名付け親:湊人
いわゆる古獣の1羽で足が3本あるヤタガラス。
住処は和の街(街に名前が付いていないため仮称)の近辺。
縄張りに来た謎の人物とその僕のモンスターを倒すために湊人、空成と共闘し、湊人を認め魂を繋げた。
人間体の見た目は小さく、無口な足が3本の女の子。
ほとんど喋らず、何かを伝える時は夢の中で湊人に頭突きをしてダイレクトに頭に情報を送る。
名前の由来は湊人達を敵を倒すために拉致した際に湊人があだ名で唐揚げとつけた名残。
玉さん
メス
名付け親:空成
古獣の1匹で九尾の狐
住処は和の街の神社の裏山
神社の結界を潜り抜けられた空成を後継者と認め魂を繋いだ。
人間体の見た目は尻尾が1本の妖狐で20代の新妻。
というのも玉さん曰く、「魂を繋ぐ、即ち婚約も同義では?」らしい。
博識で色んなことを知っている。新妻としての積極的な面もあるが、たまにかなり丁寧で真面目な面も見せる。
最近は「メガネをかければさらに新妻感が増すのでは?」と1人よく分からないことをやっていたりする。
ロボル
メス
名付け親:涼太郎
ウベルの子供。というのもほぼウベルが魔力などを駆使して作ったクローン。しかし、育ち方が違うので性格はかなり違う。
涼太郎に忠実な狼で、成長がかなり早い。
自身の影を使った魔法なども使え、代表的なものは[影手]これはロボルの影かでる影の触手で、形は変幻自在。鎧にも出来れば鎌にもなる優れもの。潜在能力でいえば街1つは軽く滅ぼせる。
名前の由来は現実にいた「ロボ」という狼が元。
ベアード
メス
名付け親:翔
姐さんの子供。だが、性格はかなり内気で怖がりで姐さんも頭を抱えている。
しかし、ロボル達と同じく潜在能力はかなりのもので並みの魔法や攻撃では傷1つつかない上、かなりの力持ち。
にもかかわらず極度の怖がりでしょっちゅう翔に抱かれては撫でられている。
しかし、最近本人(熊)のなかでも意識が変わってきているのか、ロボルに稽古をつけてもらっている。
しかし、順調とは言えない。
ヤタ
メス
名付け親:湊人
カラちゃんの子供で、足が3本のヤタガラス。
性格はマイペースで、湊人曰くちょっとアホの子。
抜けているところがあるが、能力はかなりのもので竜巻1つは難なく作れる。
ただ、天然なところがあり、それでたまにトラブルが起きる。
ロボル達は家の中に寝床があるが、ヤタだけは外の木に自分の寝床を作って寝ている。
たまに湊人の布団に潜り込むこともある。
カラちゃんとは違いちゃんと喋れる。
ルナ
メス
名付け親:空成
玉さんの子供で、見た目はただの狐。
しかし、潜在能力は子供の古獣4匹の中でもトップクラスで、空成と同じく妖術が使える。
空成に似たのかお淑やかな性格で、ロボルがいない時のまとめ役。
玉さん曰く、「その内尻尾増え始めますから。」らしい。
大人しい性格だが、空成曰く、「普段は大人しいけど、どこかで悪女みたいになりそうな気がする。」らしく、すこし狡猾な面も持っているようだ。
空気を読むのがうまく、空成が稲美達に襲われる時は大体いなくなっている。
半獣化、超獣化、完全獣化形態について
涼太郎達がウベル達の力を段階的に解放することで、体に変化が起こる。
分かりやすく例えるならスーパー◯◯ヤ人みたいなもの。
半獣化は人間から獣人族のように、動物の耳と尻尾がつく。
尻尾は涼太郎次第で服を透過できるため、ズボンに穴を開けなくても良い。
半獣化は半分というよりは半端といってもいい。
超獣化は半獣化の一段階上の形態で、見た目にはさほど変化はないが、犬歯が伸びたりもすれば、湊人に限り、腕が翼と一体化し、足も3本に増える。
空成は尻尾が3本に増える。
完全獣化形態は見た目は獣族とほぼ同じになる。
やや身長などの体格が大きくなるが、さほど変わりはない。
骨格が変わるため、みな最初は喋るのに一苦労だったり、手の形も変わるため物を持つもの大変だった。
湊人に至っては指がかなりのび、それに羽が生えているため、とくに苦戦していた。
また、完全獣化形態は維持するのもかなり難しく、制限時間が付いており、使用後はかなりの身体疲労などもある。半獣化、超獣化も同様。
しかし、能力の向上の度合いが凄まじく、まさに化け物と化す。
もう少し人物な設定を書いてから新章突入させます。
厳密にはまとめを読めば新章から読み始めても楽しめるくらいを目処にしています。
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