表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲー4(元)  作者: 鬼雨
4人揃って?
163/194

戦争終結

前回のあらすじ

ボンッ




僕らは、涼太郎達の魔法の痕跡を調べた後、基地に戻り、ロボル達を連れ、進軍に参加した。

正直、エヴ達にどう説明したらいいかわからない。

翔も同じだ。

ロボル達にはなんとか伝えた。

ロボルとヤタも動揺こそしなかったけど、心配そうだ。

だが、ロボルが、「きっとそれが主人(涼太郎)が最善と信じた策なのだから、私はただ帰りを待つ。」

と、言い、ヤタも賛同した。

しかし、ルナは「涼太郎様達も心配ですが、エヴ様達にどう説明すれば良いのでしょう。」

と、一言。

ロボルとヤタの顔(ロボルはもともと毛並みが白いが)から血の気が引き、白くなった。

それを考えつつも、帝国をどう落とすか考える。

頭がいっぱいになってきた。

「クウ、ちょっと思いついたんだが、良いか?」

なんとか翔は作戦を練り出したらしい。




まず、クウが、声を大きくする魔法で帝国に通知する。

「勇者は打ち取った!前線基地も先の爆発で蒸発した!降伏するなら後の条約交渉も配慮する。今日、深夜2時に進軍を開始する。それまでに答えを出せ!」

戻ってきたクウが聞いてきた。

「これ籠られる可能性ない?」

「ロボル達がいれば大丈夫だろ。な?」

「ワン!(ええ!蹂躙してやりますとも!)」

「カー!(のーかーとじぇっとこーすたーしてやります!)」

「何それ?」

「カー。(主人が言ってました。人を相手に風で吹っ飛ばしてやるときのセリフだと。)」

((つまり、人を空高く吹き飛ばすってことか。))


その日の晩、2時ごろ

俺はヤタとルナを連れて正門をぶっ飛ばす。

兵士達には待つように言ってある。

なぜ?そんなの城落とすまでも無いからじゃん?

その後、俺は街中で程よく暴れた。


深夜3時ごろ

帝国付近の森にて

「やっぱりそう来るよね。」

僕はロボルと一緒に、森を走る一団を止める。

その一団は約100人程。

ほとんどが兵士だ。

しかし、その中に豪華な服の人が混ざっている。

「ど こ い く ん で す か ? お う さ ま ?」

そう、帝国の王様。

まあ皇帝ってやつです。

「こ、殺せぇぇぇ!」

すると兵士達が一斉に襲ってくる。

半獣化して兵士の約半数を死なないように火だるまにする。

「さ、皇帝さん?狂教さん?大人しく投降してくれますね?」

「ぐ…」

近衛騎士が張り付いている。

それを妖術で浮かせ、絞めて気絶させる。

「さて、残ってる皆さん?大人しーく投降してくれたら手荒い真似はしません。分かったら僕について来て下さいね?あ、不審な動きを見せたらこの子が刈るので、悪しからず、あ、僕が不審と思っても刈りますし、この子が不審と判断しても刈るので。」

と、後ろの兵士が襲って来たのをロボルが影手を鎌状にして縦に真っ二つにした。

「そうそう、この子、今ちょっと気が立ってるので、注意して下さいねー。あ、先頭こちらでーす。」


5月17日、2ヶ月に渡る戦争はアリスター側の勝利で終わった。


その後、基地へ戻り、皇帝を引き渡し、アリスターに戻る。

その後はフベルトに任せ、帰宅する。


「ただいま…」

その瞬間にみんながガタッと動く。

クウはその足で部屋に向かう。

「あれ?リョウタロウさんは?」

「そう言えば、湊人はんもおらへんねぇ。」

コリンナと茶子の言葉にギクッとする。

(やばい…声が出ない。)

[どうするんだ?言わなければならないぞ?]

(分かってるよ…)

「あー、落ち着いて聞け?リョウとシラトは当分帰ってこれない。よな?クウ。」

部屋から出て来たクウに聞く。

「うん、二人ともね。」

クウが手に持った二つの鈴を鳴らす。

これで2人が生きてることはわかった。

「ど、どうして?」

と、エヴ達も動揺している。

「順を追って話すから、よく聞いてくれ。」

それから、エヴ達と由美華達に、鈴が鳴ることから2人は生きていること、勇者をなんとかするためにどうなったかも説明した。

途中、ディアナが倒れかけたが、なんとか持ちこたえる。

説明が終わると、ルイシーナが口を開く。

「クウセイはその儀式魔法を止められなかったのか?」

「僕にはまだその技術はないからね…出来たらやってたよ。」

「そうか…」

次に、アンスが口を開けた。

「あの、帰って来るんですよね?それはいつになるんですか?」

「分からない。さっきも言ったけど、転移魔法に爆発分の魔力を回してるから、量的にも、かなり遠くに飛んだはず。」

「…はい…」

家の中の空気が痛い。

正直エヴ達からしたらリョウや湊人ではなく僕らが行って欲しかったくらいだろう。

だが、それが言えないのは百も承知だし、稲美達も分かっている。

そこで、文華が動いた。

「でも!二人は戻ってくるって言ったじゃないですか!涼太郎さんは契約まで結んだですよね!」

それからは空気もだいぶ良くなった。

翌朝にはみんな二人の帰ってくるまで何日かかるか数え、日数で何をするか決めていた。

チラッと見たけど結構序盤からひどい。

だが、みんなに笑顔が戻ってよかった。

ただ、昨晩、涼太郎と湊人の部屋にみんなが殺到した…その後、すすり泣く声などが聞こえて来た。

昼頃に王様に会って、今後のことを話した。


その日の晩から、交代で涼太郎と湊人の部屋をエヴ達が使っていた。

…早く帰ってきた方がいいよー二人ともー分かってー“帰ってきてほしい”じゃなくて“いいよ”なんだよー?

この意味分かるよねー?






時遡り、戦争終結日

爆発から結構後

爆発位置ではない“どこか”


目がさめるとまず体に痛みが走る。

主に翼。

見ると、体を覆った前面が焼けただれている。

体の所々も火傷だったりと負傷している。

なんとか体を起こす。

カラちゃんにもダメージが行ったのか、反応がない。

周りは森のようで、転移したせいか、地面と違う感じの土や木が散らかっている。

「お、起きたか?」

後ろから涼太郎の声が聞こえる。

見ると、木に寄りかかって座ってる。

「お、なんとかぶ…じ…?は?」

「まあ分からなくもないわ、その反応。ハハ。」

「笑ってる場合じゃ…!」

「待て待て…傷口は氷で固めてるし…お札も使い切った…」

「待ってろ、今札を。」

「お前の分も貰ったよ…流石に…ゲホッ…」

「当たり前だろうが!お前、平気なのか!?」

「多少の冗談言えるくらいにはな…ま、起きた時は発狂したけどな…まあ、なんとか二人とも生き残ったnゲホッゲホッ…“五体満足とは行かなかったが”。」

見ると、涼太郎の右腕が二の腕あたりから“無く”、左目も潰れていて、左半身がかなり重症だ。

「シールドは!?」

「貼ったけど、ちょっと間に合わなかったわ…目は勇者のどっかの骨刺さってた…どこのかは知らん。」

「そうだ、勇者は!?」

「爆発四散…そこらへんにパーツ転がってるぜ。」

「…もう一回聞くが、大丈夫なのか?」

「歩けねえけどな…ゲホッ…とりあえず、もう少し休んだら、移動するか…ところで、お前はどうなんだよ。」

「あ、あぁ、翼がやられて、しばらく飛べない。あとは体の各所がって感じ…」

「ならいい。ここがどこかはわからないし、なんとか人のいるところに行って…治療受けるのが優先かな…」

「そうだな。帰らないといけないしなぁ。」

「でないとエヴ達に今より酷い目にあわされるだろうからな…ゲホッゲホッ…」


しばらくして、涼太郎は自身の左半身を少し凍らせた。

その涼太郎を背負い、移動を始める。

「ウベルは?」

「反応なし…カラちゃんもだろ?」

「あぁ、力使いすぎたか。」

「だろうな…さ、出来るだけ早く村か何か見つけないとな…」

「おう、ちゃっちゃと治して、帰ろうぜ。」


翌朝

「あ、いまクウさんから早く帰った“方がいい”的なメッセージを受信した…」

「由美華達何企んでやがる…」


これにて2.5部(もしくは1章)完結です!

この後は人物辞典や資料などを数話使って書きます!

また、現在ツイッター上にて熊の翁さんのイベントに参加しており、リプ上で世界観とステータス、スキル、魔法の設定を語っており、資料の中でも触れますが、先に見たい方は是非ツイッターの熊の翁さん↓まで。


ツイッター

@kisane_novelist


熊の翁さん

カクヨムなどで活動中の方

フォロワー14000人程(正直羨ましい)

@V7NnRqa0uZbvFqZ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ