帰宅
pv五万越えキタコレ。
前回のあらすじ
なんでも貫く矛となんでも防ぐ盾どっちが強いかだって?決まってんじゃん。
両方を装備した兵士だろ?
「それで、大丈夫だった?」
宿に戻ってきてクウさん達と合流した。
「まあね。めっちゃ疲れてフラフラだけど。」
「二回も超獣化するからだろ?ただでさえ燃費の悪いディーゼルなんだから。」
「ディーゼルに対する熱い風評被害だな。」
「だって涼ちゃんに比べれば俺ら電気自動車だぜ?」
「どっちかっていうとハイブリットかもね。」
宿の食堂でご飯を食べながらそんな会話をクウさんとミナトと交わす。
「で?あの二人はずっとあの調子と。」
「なぁー呑もうぜ?勝利祝いにさー!」
「だから!今日はもう呑みません!大体勝利祝いじゃなくても呑むでしょう!」
「お?翔も分かってきたじゃないか。」
酒を呑む呑まないで揉める翔と勇麟さん。
仲良しだなぁ〜
「ところで、攫われた人たちは?」
「あー、それね?奥の方の空間に捕まってた。怪我してたけど、一応全員無事かな。閻羅のおっさんが始末つけてて、終わったら呼ぶってさ。」
「文華さんの取材でついてきたらとんでもないことになっちまったな。」
「ところで湊人は超獣化のことどうやって?」
「カラちゃんと世間話してたら出てきた。」
そんなこったろうとおもってたよ。うん。
「あ、そうだ。ディアナどうなってるんだ?」
「あー、まだ上で寝てる。ま、寝ててくれて良かったよ。下手に巻き込まれなくて。」
「見た目に反して酒豪だったね…」
「エルフのお淑やかなイメージ総崩れだったな。」
「エヴもあんなんだぞ。もしかしたら稲美さんあたりも…」
「あの人は素面でも空成に絡んでるだろ。」
「あはは…」
翌日。
傷がまだ痛む上昨晩勇麟さんに絡まれたせいで少し悪化した体を引きずり閻羅さんのところへ行った。
「今回は大いに助けられた。ありがとう。」
「まあ、こちらとしてもあまり見過ごせるものではなかったので。」
「色々と収穫もあったしな。(ボソッ」
実際リョウ達は先の空間内で資料を手に入れたらしい。
「何かお礼をしたいのだが、何か要望はあるだろうか。」
「と、言われましても…」
と、後ろの3人に目配せする。
「じゃあここから北にある街に定期的にお酒を売りにきて欲しい。飲料用と、料理用で。」
と、リョウが手を挙げて言う。
空成も賛成のようだ。
「ふむ、あまりおおっぴらに我々のことは晒したくはないが…」
「その点は心配なく、そこの役所兼自警団所属の俺らがほかのやつらに口利きするんで。そう言う種族の集落で知り合ったよしみって名目にしますし、なんなら俺らを通して卸売りって形でも構いませんよ。」
と、シラト。
向こうもそれで納得したようだ。
「では、そのように。詳細は追って使いを送りますので。では、この度は、誠にありがとうございました。これで我々も元の生活に戻れます。」
「ええ、ここのことも内密にしますので。」
とまあそんな感じで閻羅さんとの会談は終了。
俺らは帰ることになった。
「いやー、しっかしあの質の酒からの料理酒かー。煮付けに煮物… あとアレとコレと…」
「実際ドワーフのとどっちが美味かった?」
「ドワーフの方は酒っていうよりワインよりだからさ。ビーフシチューなんかにはもってこいだけど、和食に合わせづらいんよ。」
「なるほど。」
と、お酒の使い道について話すリョウとシラト。
「うぅ…呑みすぎました…」
「大丈夫です?涼太郎も止めたはずでは?」
「美味しくてつい…」
「くっ…私も少し呑みすぎた…」
「でも、美味しかったですよね。」
と二日酔いのヘルカ、ディアナ、それを介護するクウとイーネス。
「なあ、帰ったらまた呑もうぜ?」
「だから、そんなに呑めませんって…」
絡んでくる勇麟さんと俺…
「ってなぜ!?なぜ勇麟さんが!?」
「え?だって楽しそうだしよ?な?」
「な?じゃないですよ!」
「ガウッ(ご主人様なんで怒ってるの?」
「ワフ(それはきっとお酒を強要されるからかと。」
「ガウッ(美味しくないの?」
「コンコン(美味しいですが、呑みすぎは毒ですから。」
「カー(でも私はあまり好きじゃないかも…」
「ワフ(それぞれの好みですしね。」
神社に帰ると、稲美さん曰く、家ができたらしい。
見に行くと、まあ立派な豪邸が立っていた。
外観は洋風だが、内装にはしっかり和風な部分もある。
ベッドと布団とかも茶子さんが仕入れた良いものだそう。
しかし、なぜ俺ら四人のベッド、布団が二人用の広さなのだろうか…
聞いてみると、日頃の疲れを癒すためにのびのび寝てもらうため。と言っていたが、その時にエヴ達の視線を感じたのはいうまでもない。
閻羅さん達の一件やその他のことは記事にしないよう文華さんに言っておいた。
文華さんも納得したらしい。
あとは、勇麟さんの酒の消費量がバカにならないことだ。
当分控えるようにお願いした。
意外とすんなり納得した。
「居候だからな。それくらいは、ねえ?」
話のわかる酔っ払いというのは初めて見た。
「で?これからどうする?」
地獄からかえってしばらく経ち、夕飯後の休憩中にミナトが話し始めた。
「そうだね…しばらく山にこもって修行とか?」
「あー、超獣化をものにしたいと?」
「確かに、世の中上には上がいるからな。」
「そうだなー燃費を少しでも良くしなければ…」
「そういえば!勇者が変なやつって話もあったよな。」
「あの神さま達の話の?実際どうなんだろうね。」
「もし戦うことになったとして、勇者ってくらいだから一筋縄では行かないだろうな。」
「アニメみたいなチーターだったりして。」
「はい、クソゲー。勝てねーっての。」
「でも僕らもそれなりの力を持ってるわけだし、今からでも対策を練っておいた方が良いかもね。」
「召喚される前にその教会ごと滅ぼすってのは?」
「穏やかじゃねえー。」
「結論。どれくらいの変人なのかにもよるな。」
「そうだなー露出狂程度ならなんとかなるかも。」
「それ変人は変人でも変態のほうだよね…」
「まあ、しばらく様子見がてら各々自身の能力向上に努めるということで…」
「「「はーい。」」」
2月30日完
次回、帝国?あーロクなことがなさそう…
ツイッター
@kisame_novelist
ツイッターで物語の舞台のアリスター王国周辺と和風の街の周辺地図を友人協力の元政策し、投稿しました。
良かったら見に来てください。
ある程度互換性をつけてリアルに仕上げたつもりです。
それと、前書きでも言いましたが、pv数がお陰様で5万回を超えました。
ありがとうございます!
今後も精進して参りますのでよろしくお願いします。