星は深い
最近気づいたんですが、ツイッターとかで一日のpv数が千とか言ってる他の方々の作品と自分の作品の差はなんだろうと思い、考えた結果。
作品名にあるという結論に至りました。
最初は違う名前だったんですが、被りが多いため、独特なものにしようと「無頼漢、異世界に立つ」になって、主人公が増えたので“達”を付け足して今にきたわけなんですけど、逆に目立たないような気がしてきたので、この度作品名をまたまた変えることにしました。
それに伴い、読者の皆様にツイッターの方で作品名の募集をしようと思います。
なので、案がある方は@kisame_novelistまでダイレクトメッセージを下さい。
一応全員に確認したことを意味する返信をします。
そして注意点は30字以内にして下さい。
というのも最初これを書き始めるときに友人を2、3人集めて作品名決めるときにに1名作文用紙取り出した奴がマジでいたからです。
皆さまの応募心よりお待ちしております。
っと、長い前略挟んで
前回のあらすじ
ダークエルフのダークは暗いのダーク
現在、僕らは文華さんの言う“地獄”に向かっている。
メンバーは、
涼太郎、翔、湊人、僕、ディアナさん、カミラさん、ヘルカさん、イーネスさん、文華さん、ロボル、ルナの九人と二匹。
ベアードとヤタは留守番。
ベアードは前に城へ付いて行ったので疲れ切ってしまったらしく、
ヤタはルイシーナさんに巨大化魔法を教えてもらってる。
ルナはすぐに覚えた。
そのおかげでディアナさん、カミラさん、文華さんはロボルに、ヘルカさん、イーネスさんはルナに乗ることで結構早く移動できてる。
地獄というとあまりいい印象がない。
なんでも、噂によれば、東の山の上から、地獄へ行けるらしく、そこには鬼や妖怪が多くおり、人を喰っているそうだ。
なぜそんなところに行くことになったのかは正直今でも疑問だ。
ちなみに出発して三日目だが、すでにその山を登り始めている。
距離は結構あるが、飛ばした。
途中、モンスターが出たり、ヘルカさんがルナから落ちかけたりしたが、何とかなった。
高山病とか心配していたけど、カミラさんの用意した薬で大丈夫だそうだ。
実際心配だったけど、涼太郎が夜に頻繁にお世話になっているということで大丈夫と判断した。
そしてお昼過ぎの頃、山頂に着くと、そこには大きめの穴が開いていた。
火山ではないので暑くはない。
しかし、底が見えない。
「でかいな。どこまで続いてんだ?」
涼太郎が呟く。
「石落としてみようぜ。」
そう言って湊人が石を落とす。
しかし、底に落ちた音は聞こえなかった。
「なあ文華、ここで本当にあってるのか?」
「ええ、その筈です。山頂の穴、この中だと思うんですけどね。」
「じゃあ聞くけどここ入ろうと思う?」
「えっと…えへへ…」
実際、地球は半径が約6300キロある。
世の中には地球空洞説という説があるように、地球は実は空洞でそこには文明があるとまで言われた。
実際この世界がどのような形をしているかはわからない。
昔の説のように端っこは滝になってるかもしれないし、なんとも言えない。
「もし空洞説がこの世界で本当なら、そこがいわゆる地獄で、そこにオーガみたいな種族が暮らしてたら噂は本当になるよね。」
「でも、どうやって確かめる?だれか降りるのか?戻ってこれなくね?」
僕と翔で相談していると、涼太郎が動いた。
「ミナト、お前飛べるから行ってこい。」
「えー飛べるけどさーこわくなーい?」
「JKかお前は。」
「DK(男子高校生)だよ。」
「じゃあ俺も行くからさ。ま、俺は氷で滑り台で行くけど。」
「結果的に俺が先に下に降りてるじゃねーか。」
しばらく討論した結果、湊人が降りることになった。
「解せぬ。」
「「「飛べる己を恨め。」」」
「はぁ…んじゃ、逝ってきまーす。」
「それだと上じゃね?」
湊人が穴に飛び降りた。その間は無駄話をしていたけどが、少しすると戻ってきた。
「どうだった?」
聞いてみると少し笑いながら湊人が答える。
「下は深めの水たまりになってるから飛び降りても池ぽちゃして大丈夫。でも、それよりスゲーことになってるぞ?」
「どう言うこと?」
「見た方が早い。」
ということで僕らは穴に飛び降りた。
しばらく落ちて水たまりに落ちる。どれくらい落ちただろうか。
最低十分は落ちた。
つまりこの世界の重力加速度が地球と同じ毎秒9.8メートルの場合、約5キロほどだろうか。
少なくともそれ以上ということだ。
目の前には“街”があった。
どんな街かというと、昔の江戸の繁華街のような感じ。
店が連なり、人で賑わっている。
違うところがあると言えば、絶えず夜のような暗さだということ。
天井に人工的な光があるだけで他は提灯などの明かりだけだ。
薄暗いと言えるかもしれない。
ただ僕らは驚いた。
少し経って、落ち着いてから、湊人の風で体や服を乾かし、街に向かった。
そこで気づいた。
街の人はみな人間ではない。
まさしく鬼のような人たち。
と言ってもふつうの人間にツノが生えてたりする。
他にも日本の妖怪のような人たちが多くいる。
まるでゲ〇〇の〇太郎の世界のようだ。
すると、ある人、いや、鬼が話しかけてきた。
「おや、また人が落ちてきたのかい。この頃見てなかったから久しぶりだね。」
「すいませんが、ここはどのようなところなんですか?」
「あーここかい?人以外が住まういわゆる妖怪の街さ。」
それから少し聞き込みをした。
文字通り妖怪の街。
実は地上にも専用の村があり、そこで作物を作ったり物を人間から買ったりしてここに回してるらしい。
通貨も同じで、役所もある。また、地下ならではの食べ物や素材がある。
ざっくりまとめると、地下版の僕らの街みたいなものだ。
違うところはいつでも夜だということ。
天井に見えていた光は鬼火だった。
そしていつでもお祭り騒ぎのようなところだということ。
食料などは各家庭に役所が一定期間毎に配給しており、税金もある。
しかし、かなり住民に優しく、貧富の差もほぼない。
つまるところ役所が完全に統治している。
この規模の街を完全に一個の役所が統治しているなんて馬鹿でかいシミュレーションゲームかと思った。
そして何より、地球空洞説は割とマジかもしれないと思った。
次回、地獄と言えば閻魔様。
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