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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
4人揃って?
145/194

後始末と建設と褒美と噂話

前回のあらすじ

住人が増えた。




帰ってきてから二日、結局アリスター王と王子君の会談の結果、あの国はアリスターの配下のようなものになった。

まあ、関税やらその他諸々が面倒だったかららしい。

その後、俺たちへの褒美が検討され、馬とかが上がったらしいけど、涼ちゃんの

「俺、そこらの馬より速いけど?」

の発言により却下。

まあ、俺は飛べるし、空成は転移魔法使えるしで馬ってあんまし要らないんだよね。

なんなら巨大化したロボルに頑張れば四人乗れる。

でも乗ってみたいかも。

それはそれとして、ついに新しい家の建築が始まった。

稲美さんの小狐を見た涼ちゃんたちの反応はおもしろかった。

「いや、ピクミ◯やん!」

と、涼ちゃんは叫んでたし、翔ちゃんは

「アイ◯ーだろ?」

と俺と同じ意見だった。

建築が終わるまでは結構かかるらしい。

今回は規模が大きいからだ。

それに付属品も多い。

コリンナの鍛冶場だったり涼ちゃんのキッチンだったりお風呂場だったりと色々ある。

ちなみに王国からの褒美に建材を貰ったので俺の負担が減った。

茶子さんは愚痴ってたけどね。

また、地下に空成の転移魔法のゲートをアリスターの家と新居、神社と新居とを繋ぐために作った。

魔法陣で出来てるのでいちいち空成を呼ばなくていい。

そのかわり警備は最高レベル。

王国の家にクミナという座敷わらしがいるらしく、新居が出来たらこっちに来るらしい。

また王国の方と神社にも地下室を増築。

部屋の扉には魔法の生体認証をつけた。

これで関係者以外は転移門を利用できない筈。

念のためロボル達に交代で監視を頼むことになった。

さて、ここで話は翔ちゃんについてきた二人に移そう。

二人は旅をして他の国などを見るために自分たちの故郷を離れて来ている。

里帰りもしていないそう。

そんな中、行った先のマルコの国で二人とも変な理由で捕まったらしい。

ヘルカの故郷は遠く離れた森の奥深くで、そこは木が多く、陽の光が届きにくいところらしい。

また、ダークエルフはそういう所に集落を築くらしく、種族名の由来になったらしい。

なのに褐色肌って変じゃない?って思ったが、そこらへんは本人も分からないらしい。

一方天使族のイーネスの故郷はなんと空のどっかに浮島があるらしく、そこから来たそう。

俺たち四人は

「「「「◯◯ュタはあったんだ…」」」」

と口を揃えて言った。

まあ、それはそれとして、二人の仲は良くない。

というか、天使族のイーネスの方は相手を見下す性格らしい。

まあ、空の上から来たからね。

生まれながらにして物理的に他種族を見下してたわけだ。

そして、俺たちがもう一つ懸念していたことがヘルカとディアナだ。

エルフとダークエルフって絶対ヤベェやん?って思ってたけどそんなでもなかった。

なんでも、耳が長いこと以外は全くの別の種族で先祖も無関係なので別にどうでもいいとのこと。

エルフって名前も元々人間が付けたものがしっくり来ただけなので名前的にも種族的にも関係がない。よってオーケーだそう。

とりあえず一安心。

しかし、ヘルカもイーネスもここから離れる気はないらしい。

特に涼ちゃんの料理と風呂が気に入ったらしい。

ま、責任者は翔ちゃんなんだけどね。

ちなみに昨日喧嘩し始めたから翔ちゃんが能力で二人とも首まで地面に植えられた状態で半日放置して反省させた。

これが決定的になり、力関係が固まった。

この時、俺が翔ちゃんに

「ねー、あれでスイカ割りとかしていい?」

「正直俺もやりたいけど道徳的にダメかな。」

すると涼ちゃんが、

「道徳捨てた俺なら?」

と言ってきて二人揃って悩んだのだった。


さて、帰ってきて五日。

神社の無駄にでかく作られた風呂に四人で入った。

ま、稲美さんの目的としては空成と一緒に入るためだそうだが、回数としては少ない。

そして、湯船に浸かりながら話してると、涼ちゃんが何かを感じ取った。

すぐに扉を氷で固めたあたりから、きっとだれかが入ってこようとしたのだろう。

「おい!リョウタロウ!この氷を退かせ!」

「チッ、ルイシーナか…」

「ドラゴン娘の?涼ちゃんは人気だねえ〜」

「いらん人気だ。露天の方使えないのもあいつらが原因だし。」

そう言ってそっと露天の方の扉も固めた。

「だが!着替える時にどのみち出てくるだろう!はっはっは!」

扉の外でルイシーナさんが叫んでる。

「そう思って着替えもこっちにあるんだよな。」

一応湿気を吸わないために俺が風のカバーをしている着替えが風呂場の角にある。

「あはは、この調子だと、寝首はかかれそうにないね。僕ら。」

「絶えず狙われてるからか?リョウの精神もつか?」

「いざとなったら氷100パーセントのかまくらに籠るさ。」

「強引だな〜。でも、涼ちゃんは俺らと違って六人だからね。仕方ないか。」

「まったく、なんでこんなに増えたんだか。」

「でも、意外と嬉しいんでしょ?涼太郎ってば、あのお城で結構なこと言ってたし。」

「あれは、まあ、仕方ないだろ?だいたい間違ったこと言った?俺。」

「いや、リョウのあれは間違ってはいないさ。それこそどこぞの魔術師が核分裂とか見つけたらエライことになるからな。」

「そうなったら神さま案件でしょ。国同士の戦争やら内戦が向こうより多いんだから、その度に核なんて撃ってたら、汚染だの何だのでこの世が一瞬で終わるでしょ。ま、その度に涼ちゃんの仇が出てくるかもしれないけど。」

「そうなったら俺が撃つわ。」

「はは、涼太郎なら容赦なく撃つね。」

そんな話をしながら少しのぼせるまで喋った。


翌日、文華に呼ばれた。

「皆さん、暇です?」

「まあまあかな?翔は建築の手伝いしてたりするけど。」

「でもあいつらの数には負ける。」

「多いもんなー。で?文華は何の用?」

「実はですね。皆さんのお力を借りたくてですね。私、記者やってるじゃないですか。それで、小耳に挟んだんですけど、東の方に、“地獄の入り口”があるらしいんですよ。」

「それを調べたいから俺たちを?」

「はい!みなさんなら余程のことが無ければ安心なので。」

どうやら今度は地獄へ行くらしい。

マダシニタクナイナー(棒)



次回、地獄と言ったら鬼でしょう。


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@kisame_novelist

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