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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
4人揃って?
139/194

飲めや喋れや。

前回のあらすじ

友と、味との再開




結局徹夜で涼ちゃんたちと喋ってた。

つまみは涼ちゃんが作ってくれた。

こっちじゃお酒はもう飲んでもいいらしい。

涼ちゃんと翔ちゃんはもう少しなら飲めるようになっていた。

まあ、カラちゃんいるし、そこら辺の耐性もついてるのかもしれない。

今晩ちょっと飲んでみよう。

昨晩、女性陣から一緒に寝れないと苦情が入ったが、聞く耳持たぬ。

少し眠いけど、喋ってれば気にならない。

そして昼ごろ、まだまだ喋れるなという時に涼ちゃんの嫁のエヴリーヌという人が話に入ってきた。

なんでも王家の人らしい。

「なあ、リョウタロウ、頼みがあるんだが。」

「何?」

「今度、父上たちと隣の国まで行くんだ。その用心棒を頼みたい。」

「は?フベルト達がいるだろ?」

「お忍びだから、騎士団が動かせないんだ。」

「めんど。やだ。」

「まあまあ、行ってあげようよ。せっかくなら四人でさ。」

そう提案したのは空成だった。

「久しぶりに会ったわけだし、連携確認するには良いんじゃない?」

成る程。昔は阿吽の呼吸、一心同体、一連托生、運命共同体な俺たちだったが、ブランクがあるからそれを埋めようというわけだな。

どうやら涼ちゃんも納得したらしい。

「わかった。で?いつ?」

「明々後日だ。」

「間に合わねぇだろうが!どう考えても!」

「僕が空間転移の魔法でショートカットするから多分大丈夫だって。」

「そう考えるとこの距離行ったり来たりは面倒だよなぁ…」

と、翔ちゃんが言った。

たしかに片道でも結構かかる。

その度に空成に空間転移を乱発させるのもアレだ。

そこで俺がちょっとした提案をする。

「なら、二つの街の中間にみんなで住む家を建てれば良いのでは?」

「でも、経費は?大工は?場所は腐るほどあったけどさ。いくらエヴの王家の特権使っても無理あるぜ?」

「…僕が頑張る。」

「え?クウ、家建てれるの?」

「ううん。正確には稲美さんたち。稲美さんたちは昼間家を建てるために頑張り、そして僕はその経費を払うために夜頑張る。」

後ろで稲美さんたちがニヤッとしたが、笑い事ではない。

「クウ…見ないうちに逞しくなって…」

「じゃあ資材はうちのエヴのとこに頼むか。」

「じゃあリョウタロウも頑張ってくれるのか?」

エヴリーヌの目がキラキラしている。

「クウさんだけ頑張るのは不公平だからな…」

すると俺の後ろから茶子さんがのしかかってきた。

「湊人はんはがんばってくれへんの?」

「涼ちゃんに任せる。以上。」

「ケチ…」

そう言って茶子さんは離れていった。

「まあ、俺とシラトは建設の手伝いだな。ハハッ。」

「いや、稲美さん式の建て方見たら涼ちゃんも翔ちゃんも驚くぜ?」

「どんな建て方?」

「大量のピ◯ミンが建ててくれるんだ。」

「「え?何それ、めっちゃ見たい。」」

「こらこら、湊人、ピ◯◯ンはダメでしょ。」

それからある程度話し合い、出発は明日になった。

流石に今晩は寝る。


その日の晩


僕らは晩御飯の後、寝るまでの時間を始めてのお酒で潰すことにした。

「本当に大丈夫だよな?」

湊人が少し心配そうだ。

「大丈夫大丈夫。人殺した俺がいうんだから間違いねえ。」

そう言って涼太郎は少しずつお酒を飲む。

「いや、俺も殺したけどさ?流石に、ねえ?向こうでこれで狂った人たくさん見たからさ。」

「あー、シラト、それならエヴリーヌとディアナには飲ませるな。あいつらかなり酒癖悪いから。」

「あの人たちが?」

思わず聞いた。

かたや王女。かたやエルフの淑女だと思ってたのに。

「ドワーフのとこ行った時にな。脱ぐ手前でなんとかしたけど。」

涼太郎がいうんだから間違いないのだろう。

そして僕と湊人は初めてのお酒を飲んだ。

「うーん、微妙?」

「うん。僕も。」

「まあ、最初はな。てか、リョウの作るジュースとかの方に慣れてる俺らからしたら、ねえ?」

「ノンアルで、あの味だすの面倒なんだよなぁ。あれだろ?グレープフルーツとかカシスの。」

「それそれ。」

涼太郎はノンアルコールジュースも作れる。

果物の果汁と炭酸水をあれこれして作るそうだ。

ちなみに甘酒とかも作れる。

僕らはやはりお酒を飲むには早かったようだ。

「まあ、親にはよくお付き合い程度には飲めるようにしとけって言われたっけか。ショウのおやっさんとか。」

「あー言われたなぁ。親父の時代はハラスメントが普通の時代だったしな。飲んでは吐き、飲んでは吐きを繰り返して慣れたらしい。」

「まあアルコールは脳を縮小させるみたいな話もあったよね。涼太郎も、飲み過ぎには注意だよ?」

「むしろショウの方が飲んでるかもしれないぜ?」

「あー、そうかも。キーラの割り方が結構好みでさ。気をつけよう。」

「てか、キーラの場合はショウを泥酔させようとしてる節があるしな。」

そう言って涼太郎と翔がキーラさんの方をみると、目をそらした。

どうやらあたりらしい。


その日の晩は四人揃って居間で寝た。

前はよく四人で並んで寝たりしてたなぁ。

次回、隣の国へお呼ばれ。

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