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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
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時経って、また会って

前回のあらすじ

狸は黒い




俺が、俺たちが異世界に来てから結構経った。

俺がこっちに来たのが4月。

翔が来たのが向こうで2月こっちで1月。

また1日が終わる。

現世換算で3月…いつだろうか。

まだこっちの一月が向こうで一月半なのに慣れない。

だが、季節が巡るのは早い。

つまり、もうすぐ夏だ。




翔が死んで一週間。

僕らはそれを追うように異世界に来た。

来た時は少し肌寒かったけど、少しずつ暖かくなってきた。

来てから色んなことがあった。

成長もした。

力もついた。

夜は疲れるけど…


2月16日




目がさめると現実ではなかった。

覚えがある。

神様にあったところだ。

しかし、今回は一人ではない。

となりにリョウもいる。

すると、おそらく神様が現れた。

「久しぶり! 元気にしていたかい? リョウタロウくん。ショウく「コロス!!!!」えぇぇぇぇ!?」

するとリョウがいきなり飛び蹴りをした。

神様は見事なブリッジで避けたがリョウは止まらない、

「ここであったが100年目!いや、実際には1年経ってねえけど、よくも!ただでさえエヴたちで大変なのにアンス達寄越したなぁ!真面目だけど!だが、許さん!万死に値するわ!」

あー、そういえば自分を担当した神様殺すって言ってたなぁー。

そういえば俺を担当した神様いないな。

そう思ってると後ろから声をかけられた。

「私はこちら側に。」

「いたんだ。」

後ろを向くと担当の神様がいた。

「私はあちら側も担当してたので。」

その手が指す先には見覚えのある二人。

「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」

思わず抱き合った。

久しぶりに出会う友人に喜ぶ。

「おい!涼太郎!そんなのに構ってる暇ねぇぞ!」

「あ?…あ”!?」

ちょうど首絞めてるとこで神様が泡を吹き出し始めたところでリョウもこちらに気づいた。

阿鼻叫喚。狂喜乱舞した。

4人揃ったのはほぼ1年ぶり。

「涼ちゃん髪伸びたねぇ!」

シラトがリョウの髪をくしゃくしゃにしながら言う。

「何その呼び方!ちゃんはやめろよ!」

そう言って戯れ合う2人を置いといて俺はクウと肩を組む。

「翔、少し太った?笑」

「筋肉がついたんだよ。そう言うクウは痩せたんじゃないの?笑」

「夜寝かしてくれなくてね…」

「まさか、女が出来たのか!?お前に!?あの朴念仁に!?」

「失礼じゃない!?」

「あー、空成ね、今三人囲ってるわ。」

「そう言う湊人も三人居るじゃん!」

するとリョウが膝から崩れ落ちる。

「俺…6人…何故だ…何故…」

「涼太郎…そんなに出来たの?」

「ノリでな。リョウもそんなつもりじゃなかったらしいんだが。」

「そう言う翔ちゃんは?」

「ちゃん付けやめろ。俺は1人だよ。」

「「「チッ…」」」

「なにもそこまでしなくても…」

それからしばらくお互いのことを話し合った。

「じゃあ、クウさんとミナトはその和風な街で仲良く一緒にいるわけだ。」

「そうだな。治安が良くて助かってる。」

「うん。全然部外者の僕達にも優しくしてくれて、ほんと良いところだよ。」

「よし。移住しようそうしよう。」

「待て待てリョウ。早とちりはダメだぞ。俺も行きたいけど。」

「それも込みで今回お呼びしました。」

急に神様が話に入ってきた。

「と、言うと?」

俺が聞き返すと、神様はすこし深刻そうな顔をして話始めた。

「最近、彼の地の帝国が、勇者を召喚しようとしているのです。」

「良いことじゃない?魔王倒してくれるんでしょ?」

ミナトが当たり前のようなことを言う。

「この召喚式で呼ばれるのは異世界、あなた方の世界の人なのです。そして、必ずしも良い人が呼ばれる訳ではありません。その上、召喚式上、ステータスが桁違いになるのです。」

「干渉できないんですか?」

「残念ながら…そこで、あなた方です。」

「「「「?」」」」

全員の頭の上に疑問符がついた。

「あなた方は奇跡的に4人とも他にはない大きな力を持っています。もし、かの勇者が悪しき者だった時、あなた方に止めていただきたいのです。」

成る程。世界の調和のため。といったところか。

「その勇者の被害が、僕らの街にも来るようなら、天狗屋としても黙ってられないかな。ね?湊人。」

「そうだな。あそこのうどんが食えなくなるのは困る。」

「俺も、こうして4人揃えたんだから、そんなのに邪魔されたら困る。」

「みんながやるなら俺は良いぜ?ただし…」

そう言うってリョウは立ち上がり、リョウを担当したダメな神様を指差していった。

「あいつの給料を半分にしてくれるならな!」

「ウェ!?」

「いいでしょう。では、引き受けてくれますか?」

後ろでダメな神様が倒れているが、御構い無しのようだ。

「だけど、どうやって向こうで落ち合おうか。」

「ご心配なく。さして離れてはおりません。涼太郎さん。翔さん。リザードマンの村から、海沿いに東に進んでください。彼らの街の近くに出ます。

「了解。なら、明日から出発だな。」

「ああ、起きたらすぐに準備しないとな。」

そう言って俺とリョウは立ち上がる。

「わかった。首長くして待ってるさ。」

「うん。久しぶりに和食も食べたいだろうからね。でも、その代わりと言ってはなんだけど、洋食、食べたいな。」

「任せなさい。この4人組の料理長の俺がなんでも作ってやる。」

そう言ってリョウは胸を張る。

「じゃあ、フルコースね。」

「え、面倒っ。」




そして俺とリョウは目を覚ました。

それから身支度を始めた。

離れた友に会うために。

次回、問題発生!


涼太郎→ショウ ミナト クウさん

翔 →リョウ シラト クウ

湊人 →涼ちゃん 翔ちゃん 空成

空成 →涼太郎 翔 湊人

呼び方と表記これで行くので誰が誰を呼んでいるかわかると思います。

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