記者の罠
主「ツイッターのフォロワー欲しい。」
友「なんで?」
主「なんか読まれてる実感が欲しい的な?」
友「いる?」
主「いや、ふと思っただけ。」
その後フォロワーが二人増えた。
主のフォロワーは十四人になった。
実際資料とかツイッターであげようとしても見る人がいないっていうでっていう。
前回のあらすじ
くちばしは生えなくて良かった。
「湊人、どうだった?」
文華誘拐事件の後、神社に戻ると空成がお茶を啜りながら聞いてきた。
「万事解決。半獣化の試運転も出来たし、万々歳かな。まだ空中での制御に改善点がいくつかあるけど。」
「そっか。結局なんだったの?その人たち。」
「アブナイ薬の人たち。」
「あー。こっちにもあるんだね。」
「取り締まり強化の要請しといたから、大丈夫だと思う。」
「ん。おつかれ。ご飯できてるし、早く食べて寝よ。」
「まだまだ寝ないくせに。」
「返す言葉もありません…」
その日はご飯を食べて早く寝た。
一方その頃、由美華宅にて。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん。」
「ん?なんだ?」
「あのさ、ちょっと相談が…」
「あぁ、構わないが?どうした?」
「それが…///」(カクカクシカジカ…)
「な!?本気か!?」
「うん…」
翌日。
俺は本部に行って後始末の手伝いをして、あとは暇してた。
ほんとこの仕事楽でいいわぁ〜
その後、神社に戻り、ゆっくりしてた。
すこしずつだが、ヤタも成長してきた。
風を使って落ち葉で遊んでいる。
その後、まだ疲れが抜けてないのか、昼寝してしまった。
するとしばらくして、空成に起こされた。
「湊人、お客さん。」
来たのは由美華だ。
「ん?どしたー?」
「いや、少しお邪魔しようかと。」
縁側でお茶を飲みながら、ひと休憩。
「その、湊人は、将来、奥さんはどれくらい欲しいんだ?」
「はい?」
唐突に投げられた問いに困惑する。
「ここらじゃ奥さんが二人や三人いるのが普通だったりするし、現に空成も三人いるし、その…な?」
「そうだなぁ、俺たち二人は一夫一妻のところから来たから、奥さんが複数いるのには慣れないな。正直一人でいいと思ってるけど。」
「そ、そうか…その…実はな…えっと…」
「まさか、職場でそういうのが湧いて出たのか?いたか?そうなるような奴、俺職場であんまり女の人と関わっていない筈だけど…」
「天狗屋じゃなくてだな?…そのぅ…言いにくいんだが…」
明らかに言いにくそうな雰囲気だ。一体全体どこの誰なんだ?
すると、陰から文華が出てきて、「私だよー!」
と言いながらタックル。
てか、「私」ってえ?
「ちょ!文華!まだ聞ききってないぞ!」
「だってお姉ちゃんずっとウジウジしてて一向に話す気配無いじゃないですか。」
「待て待て!そもそも俺はまだ一切の許可出してないぞ!」
「湊人さんは、姉妹丼とか、興味あります?」
「ないです!てか、ダメです!」
「って言っても遅いんですね!じゃ、行きましょうか!」
そう言って俺の腕をがっしり掴んでいる。
「どこに!?どこに連れてかれるの!?」
「家ですよ。お父さんとお母さんには話通してるので、安心して下さい!」
「出来ない!安心出来ない!由美華、なんとか言え!お前の彼氏が取られるピンチだぞ!」
「取るというより、共有です!」
「尚のことダメです!」
「ほら!お姉ちゃん!早く!早く!」
すると由美華ももう片方の腕を掴んだ。
「こうでもしないと父と母に会ってくれないし…」
「ちょちょちょ!空成!ヘルプ!親友の大ピンチ!」
すると空成はせんべいを齧りながらニコッとしている。
「湊人も助けてくれなかったから僕も助けない。いってらっしゃい。ごゆっくりね。」
「ちょー!ちょ、空成ザン!何故見てるんです!オンドゥルルラギッタンディスカー!」
「ほら、ヤタ、お菓子食べるでしょ?分けてあげるから、おいでー。」
「カー!(食べるー!)」
「空成さん!アンタと俺は!仲間じゃなかったんで…って飛ぶな!飛ぶな!」
由美華と文華が二人がかりで飛び始めた。
「じゃ、行きましょう!」
「ヴェァァァァァ!」
少し後、羽宮家前。
来てしまった…てか、輸送手段がダー◯◯ウルのデーモン宅急便だったんだが…
玄関に入ると二人のお母さんが出迎えてくれた。
嬉しくない。
「あら!あなたが湊人さんね!由美華から話は聞いてるわ!母の雫です。さ、中へどうぞ!」
「おい、話してないんじゃなかったのか?」
「つい…」
居間に通され、待っていると、お父さんが登場。
頼む!厳格なタイプで突っぱねてくれ!
「やぁ!君が湊人くんか!話より少し細身だな。はは!父の剛だ。よろしく!」
はいダメー!アウトですね。完全にエンジョイ勢じゃん!
その後は夕食を一緒に食べ、お風呂まで入らせてもらった。
途中由美華が背中を流しに来たが、これは全力で阻止。
上がったあとは文華が体を拭きに来たが、これも阻止。
最近は指先から風を出し、セルフドライヤーをしている。
文華に頼まれ、二人の風呂上がりのドライヤーもやらされた。
…なぜ?
親御さんはやっと娘二人に貰い手が来たことを喜んでおり、はしゃいでいる。
まだまだ若輩者ですし。と、断ろうとしても、若い方がいい。と墓穴を掘る始末。
そういえば、俺の親父が言ってたなぁ…
「女は食えるだけ食え!そうでもしないとお前には奥さんができないからな!俺も母さんとよくどこそこのレストランに食事にだな。」
するとお袋が後ろから
「私あなたとそこ行ったことないわよ。」
と、会心の一撃が入り、親父は首根っこ掴まれて寝室へ引き摺られて行った。
親父は昔いっぱい遊んでたらしい。
そして結局泊まることになり、仕方なく寝室へ行くと、
一つの布団アンド三つの枕「ハーイ。」(へー◯ル)
ピシィ!っと戸を閉めた。
その後姉妹を集め会議。
「お前ら正気か?大体、文華とは会ったのほんの数回だろ?」
「いや…その…助けて貰ったときに…こう…惚れたと言いますか…はい///」
「由美華、妹だぞ?ほんとにいいの?」
「うぅ…私も悩んだんだが…文華は止めようがないし…なら、いっそ二人で美味しく…」
ダメだこいつら、流石姉妹というべきか…
どうしよう…断りづらい状況だし…チッ記者は用意周到だなぁ!おい!
「わかった…婚約まではいけないが、付き合うまでならいい。ただし!節度を持てよ!いいな!フリじゃないぞ!」
結局その日は羽宮家に泊まった。
しかし、寝ることは出来なかった。
次回、狸の化かしにご用心