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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
100/194

討伐完了

祝、100話!

区切りをつけるためやや長めです。

前回のあらすじ

え?なんでドブ猫なのかって?なんとなくだよ。

気にするな!




お座りと言ったものの、そうやすやすとお座りしてくれるわけもなく、もちろん襲いかかってくる。

俺はさっき奴の片脚を取ったわけだが、現状、この形態がいつまで続くかわからない。

この力の開花後についてくるスキルというか能力と重複しているスキルを生贄に形態を維持している。

やるなら早く決めないと手遅れになりかねない。

(まずは厄介な蛇の方だな。)

だが、ただ斬っただけではまた生えてくるので、生えてこないようにしなければならない。

俺は攻撃を躱し、蛇の生え際に来た。

「猫にも首輪は必要だもんな!」

俺は短い方の刀を刺し、能力を使う。

すると、首がたちまち凍り始める。

「ショウ!蛇をしばらく頼む!」

「はいよ!」

少しすると、首の上側が氷で覆われ、その中から蛇が2匹出ている状態になった。

「よし!切りおとせ!」

それを合図に、ショウが片方を剣で切り落とす。

あのサイズの大剣を片手でぶん回してるのは斬新だな。

すると、もう片方は襲いかかって来たところを抑え込み、真っ二つ。

それを確認し、俺ははみ出ていた部分も凍らせる。

これで蓋が出来たので出てはこれまい。

硬度は少なくともあず○バーよりは硬いはずだ。

あれで1回歯折りかけたことあるんだよな〜。

なんでも本気だすとサファイアを超えるとか。

もはやアイスではないと思う。

では残るは本体だが、魔石を砕かないことには完全に倒せない。

しかし、俺もショウも、すでに限界時間が近づいてきている。

「はぁ…はぁ…あとどれくらいもつ?」

ショウが息を切らしながら聞いてくる。

「光の巨人よりは…まだいけると思うよ?」

「カップ麺程度か…」

「よし、奴を地面に固定してくれ。こいつで魂丸ごと食ってやる。」

そう言って長い方の刀をふる。

「大丈夫か?」

「とりあえず、おにぎりより美味しいことを願うよ。」

ショウは「それはどうかなぁ」という顔をした後、一息ついて、奴に向き直る。

「わかった。たらふく食ってこい!」

そう言って地面に手をつくと、奴の足元がうねり、地面に呑まれていく。

「長くは持たん!早く!」

「はいよ!」

そういって、奴の腹の横から、魔石の付近に刀を刺す。

「ウベル!食事だ!」

『こんな不味いものをか!?』

「つべこべ言わず食え!家賃代わりだ!」

『くっ、しかたないのぉ!』

そういって、俺たちは魂の吸収をはじめる。

厳密には、やつの中の魔力、生命力を刀を通して取り込み、それを自分のエネルギーに変換するというもの。

ソーラー発電みたいなものだ。

しかし、この形態になって1時間も経っていない俺にとっては至難の業。

効率が悪く、どうしても時間がかかる。

「まだか!そろそろ限界だぞ!」

ショウがこっちに叫んでくる。

「こっちも必死なんだ!耐えてくれ!」

だんだん奴の体が細くなっていき、弱っていく。

「まだなのか!もう持たない!」

「根性でなんとかしろ!こっちだって限界なんざ超えてらぁ!」

キメラの体が細く、細くなっていく。

2人とも「もう無理!」というところで、奴がひと吠えすると、力なく倒れた。

それと同時に俺たちも変化が解かれる。

念のため、俺はショウの側までさがる。

2人ともヒーヒー言っている。

「はあ…はあ…はあ…死んだな。」

「はあ…はあ…だな。」

それが分かると一気に気が抜け…

「「疲れたああああああああああ!」」

俺たちはその場に倒れこんだ。

「あ〜無理動けない。」

「俺も…悪りぃ、リョウ、眠い。寝る。」

「俺も…意識…持たな…い…」

そのまま2人とも気絶してしまった。


気がつくと、現世の自分の家にいた。

さっきまでリョウタロウと一緒に眠ってしまった筈だが…

って、ドアも窓も開かんし、外の景色は普通に流れているんだがな。

中を散策するしていると、奥から女性が出てきた。

綺麗なスタイルで、肌がやや焼けている。

いわゆるボンキュッボンというやつだ。

しかし、残念なのは、短パンにTシャツというなんともスポーティーな格好で、かつ、腕や脚は鍛え上げられており、シャツか覗かせている腹は腹筋が綺麗に割れている。しかし、頭には丸い熊の耳が付いている。

「誰?」

「そう言いつつ、薄々感づいているだろ?」

その口調もなんとも男勝りで、その声は先ほど聞いた覚えがある。

「熊?」

「正解だ。」

「てことは俺が後継?」

「急で済まなかった。やつに勝つにはあれしかないと思ってな。すまん。」

「いや、お陰で便利な力も手に入ったんだ。これからよろしくな。」

「ククッ、酔狂な男だねぇ。ま、とりあえず、色々話そうじゃないか。」

第1印象はお姉さんだったが、話していくと、それはお姉さんから姐さんに変わっていった。

多分現実にいたら間違いなく元ヤンだな。


目が覚めると、ベッドの上で、リョウタロウもその横にいた。

「お、起きたか。」

リョウタロウが気づく。

「で?どうだった?熊の感じは。」

「元ヤンの姐さん。スタイルは良いけど筋肉質。」

「お、おう…」

「お前の方は?」

「見た目はお姉さんだが、中身は年寄りだな。っと、お互いに情報交換しとくか。この際。」

「だな。」

ということで、リョウタロウと互いに彼女達から聞いた話を確かめ合った。

能力について、変化後のバフ、燃費などなど多岐に渡った。

その中でも、彼女達の名前だが、リョウタロウのほうはウベルというらしい。

俺のほうは?と聞かれたが、なんかもうイメージが固定されたので、名前はないが、姐さんと呼ぶことにした。

すると、ルイシーナ達が入ってきて、一悶着。

リョウタロウがまた無理したせいで怒られてた。

その後は村長達に感謝されたり、宴会になったりだった。

しかし、もちろん死者も出てしまっていたので、追悼の式もやった。

その後は数日回復がてら滞在することになった。

その間に、山から1匹の子グマが降りてきた。

といっても結構大きいが。

リョウタロウと姐さん曰く、俺にとってのロボルポジションらしい。

しかし、こいつは熊に似合わず臆病な性格だ。

まあこれからゆっくり付き合っていこうと思う。

名前は熊、ベアなので、ベアードと名付けた。

安直だが、本人(熊)も気に入ってくれたらしい。

そして、姐さんの爪だが、リョウタロウに習い、コリンナに武器を作ってもらうことにした。

その際、リョウタロウが合体剣なんて言いだすので、本当にそうなってしまった。

といっても、リョウタロウのように、二本の剣が、でき、その峰同士を魔磁石という鉱石によってくっつけるというもの。

その際、変異したせいか、やや刀身が伸びるのは驚いた。

ちなみに二本のもののデザインは大きい方は、台形のものに峰と持ち手が一体になっていて持った際、手の部分が刃でカバーされるようになっていて、小さい方が持ち手から先までの長さは同じだが、鉈のようなかんじになっている。

重さがそれなりにあり、大きいほうが幅もあるので盾にもなるだろう。

しかし、かなり重い。振るのに結構鍛錬がいるなこれ。

挿絵(By みてみん)

※画像は合体状態で、あくまでイメージです。

そしてあっという間に時は過ぎ、家に戻った。

その間も夜は夢の中で姐さんと色々話したりした。

しかし、帰った後、キーラと一緒に寝た時に夢に出てきて冷やかすのはやめてほしい。

恥ずかしすぎる。

今後はリョウタロウと力の制御などの特訓をしていこうと思う。

思えば、転生してから色んなことがあった。

当分は特訓のために時間を使おうと思う。

剣の扱いにも慣れないし。

リョウタロウは相変わらずみんなに囲まれて楽しs…おっと聞かれると不味い。

まだまだ第2の人生は始まったばかりだ。

存分に楽しませてもらうとしよう。

というか、転生して初めてまともな怪我したかもな。


そういえば、現世の2人はどうしてるかな。

第1部完!て感じです。

え?第2部はあるのかって?


ありますねぇ!


次回、テロリズムは突然に、

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