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ヨアケマエ外伝・零号震電  作者: うにシルフ
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いんたーみっしょん:『飛燕』23型特

いんたーみっしょん



ム:こんにちは~。うにシルフのマスコット兼アシスタント、ムラサキウニのムラリンで~す。どうぞよろしくっ☆

ガ:どうも、同じくガンガゼのガンちゃんです……って何!? 一体何が始まったって言うの?

ム:ん~とねえ、現在連載中の[零号震電]の中に名前が出てきた兵器を紹介したいな~って思って、物語そっちのけでぶっ込んできたのがこの[いんたーみっしょん]なの。

ガ:そっちのけって大丈夫なの? そっちの方が大切だと思うけど……まあいいわ。で、紹介したい兵器って何?

ム:えっと、「2式戦闘機『飛燕』23型特」みたい。

ガ:ああ、翔子の愛機ね。でも『飛燕』だったら話の合間に挟むんじゃなく、独立したお話にできなかったの? [99式局地戦闘機]みたいに。

ム:それはね、ストーリー作るのがメンドくさ…じゃなくて、「『飛燕』23型特」だけじゃいいお話が出来なかったみたいで、こういう掛け合い漫才みたいな形をとったんだって。

ガ:掛け合い漫才って……「『飛燕』23型特」ならそれだけでもお話作れそうなのに、なんかもったいない感じよね。

ム:まあ「兵は拙速を尊ぶ」って言うし、早く紹介したかったんでしょ。

ガ:って作者も私達も別に兵じゃないでしょ。メンドくさいってのは本当なんじゃないかしら(ため息)。

ム:まあまあ、始まっちゃったんだから、グダグダ言ってないで「『飛燕』23型特」の紹介しよっ。みんなも待ってくれてるだろうし(期待)。

ガ:分かってるわよ。その代わりやるからには本気でやるから、あなたもちゃんとしてよ。

ム:は~い。では「2式戦闘機『飛燕』23型特」の紹介、始まりま~す。



■川崎 三式戦闘機『飛燕』一型乙(参考。史実の機体です)


全長:8.74m、全幅:12.0m、主翼面積:20.0㎡

自重:2.38t、全備重量:3.13t(正規)、燃料搭載量:755+400L

発動機:川崎「ハ60/40(陸軍呼称)」1175hp

最高速度:590㎞/h、巡航速度:372㎞/h程度

航続距離:1100㎞+戦闘20分~2850㎞

翼面荷重:156.5㎏/㎡、馬力荷重:2.845㎏/hp

固定武装:12.7㎜×4


※データは参考資料から抜粋していますが、一部のデータは資料を基に計算し直していますので、若干史実と違う値もあります。



■川崎 2式戦闘機『飛燕』23型特

★初期状態(42年2月時点)


全長:9.00m、全幅:12.0m、主翼面積:20.0㎡

自重:2.70t、全備重量:3.80t(正規)、燃料搭載量:760+400L

発動機:欧州発動機「ハ68『時雨』3x型」1600hp

最高速度:650㎞/h、巡航速度:425㎞/h(40%巡航)

航続距離:2240㎞~3420㎞

翼面荷重:185㎏/㎡、馬力荷重:2.375㎏/hp

固定武装:20㎜×2、13.2㎜×2


★現時点(44年4月時点)


全長:9.00m、全幅:12.0m、主翼面積:20.0㎡

自重:2.80t、全備重量:4.00t(正規)、燃料搭載量:760+600L

発動機:欧州発動機「ハ68『時雨』4x型」1800hp

最高速度:680㎞/h、巡航速度:450㎞/h(40%巡航)

航続距離:2110㎞~3770㎞

翼面荷重:200㎏/㎡、馬力荷重:2.222㎏/hp

固定武装:20㎜×4



■川崎 2式戦闘機『飛燕』の諸タイプ

★11型(42年1月採用/41年9月量産開始/41年4月初号機完成)


全長:9.00m、全幅:12.0m、主翼面積:20.0㎡

自重:2.52t、全備重量:3.40t(正規)、燃料搭載量:760+400L

発動機:欧州発動機「ハ68『白雪』2x型」1300hp

最高速度:590㎞/h、巡航速度:385㎞/h(50%巡航)

航続距離:1990㎞~2985㎞

翼面荷重:170㎏/㎡、馬力荷重:2.615㎏/hp

固定武装:13.2㎜×4


★22型(42年4月採用/42年2月量産開始/41年11月初号機完成)


全長:9.00m、全幅:12.0m、主翼面積:20.0㎡

自重:2.62t、全備重量:3.60t(正規)、燃料搭載量:760+400L

発動機:欧州発動機「ハ68『白雪』3x型」1600hp

最高速度:650㎞/h、巡航速度:425㎞/h(40%巡航)

航続距離:2240㎞~3420㎞

翼面荷重:180㎏/㎡、馬力荷重:2.250㎏/hp

固定武装:20㎜×2、13.2㎜×2



ム:ねえねえ、ガンちゃん。『飛燕』って『三式戦闘機』じゃなかったっけ?

ガ:それは史実での話。【ヨアケマエ】世界では1年早く採用されているの。そもそも開発開始の時期も1年以上前倒しされているわ。

それどころか基礎研究だけなら『キ28』が『97式戦闘機』に採用されなかった時点で始めたとしているから、完成度も史実のものより高いはずよ。

ム:それじゃあスペックなんかも違っているの?

ガ:もちろん。基本的な設計は史実に沿ったものになっているけど、上のスペック表をよく見てよ。エンジンが全く違うものになっているでしょ。

ム:? 『欧州発動機』? 『ハ68』? 『時雨』? 何これ? 全然聞いた事がないエンジンなんですけど。

ガ:そうね。この辺は完全オリジナルの設定だから。でもベースのエンジンは史実にもあるのよ。実はユンカースの『Jumo211』及び『Jumo213』をライセンス生産したものが『ハ68』。

『Jumo211』をベースにしたのが『ハ68』の初期型『白雪』(1x/2x型、一部3x型)として採用され22型までの『飛燕』に搭載されているわ。

そして『Jumo213』ベースなのが『ハ68』後期型『時雨』(3x型以降)として採用になって、23型以降の『飛燕』に搭載されたの。

ム:同じ『ハ68』なのに別の愛称がついてるんだね~。でも史実だと『飛燕』ってダイムラーベンツの『DB601』ベースの『ハ60/ハ40(陸軍呼称)』を積んでなかったっけ?

ガ:そう。それが史実との一番の違いなの。よく気がついたわね。

史実では『DB601』を陸軍と海軍がそれぞれ輸入して別の会社に作らせるという無駄な事をしていたんだけど、

【ヨアケマエ】世界では海外のエンジンは半官営企業の『欧州発動機』が一括して輸入・生産しているので無駄がなく、色々なエンジンを購入できたの。

そして『飛燕』も設計段階では『ハ60』『ハ68』両方のエンジンが試され、余裕ある作りだった『ハ68』の方が採用されたというわけ。

『Jumo211』と『Jumo213』は同じシリンダサイズだったため、同じ『ハ68』という呼称も使えたから、結果的に選択は間違ってなかったのよ。

ム:そうなんだ~。じゃあ『特』って言うのは何? スペック表を見るとエンジンが変わっているんだから『24型』とかになるんじゃないの?

ガ:それはね、42年に翔子が初めて乗った時点ではまだ試作段階で、正式な型番が付けられる状態ですらなかったのよ。

あの時は『Jumo213』ベースの『時雨』にするか、『Jumo211』ベースの『白雪』発展型にするかも決まってなかったし。

そこで仮に『23型特』として試験が行われたわけ。その後『時雨』の方が結果を残したから、『23型』以降の『飛燕』には『時雨』の搭載が決まったのよ。

本来ならそこで『特』の字が取れるはずだったのだけど、翔子の愛機は新機軸のテストベッドとして小改良を続けられたから、型番の変更をその度に行っていたら番号がなくなってしまうわ。翔子が乗っていた『23型特』が【房総沖迎撃戦】と言う戦いで大活躍したおかげでね。

だから『特』の字を残して、型番の変更も行わない事にしたわけ。合理的でしょ?

ム:まあね~。あくまで翔子の愛機専用の呼称って事は分かったよ。ところで最新の状態ってエンジンが違うだけ? 小改良を続けたって事は色んな所が違ってるんだよね。

ガ:確かに。最新の状態ではラジエータのエアインテークの形状が『P-51』の様に胴体から離れて効率よくなっているわ。でも見て分かるのはそれぐらいかも。

ム:なるほど。それで『P-51』とどっちが強いの?

ガ:まあ【ヨアケマエ】世界での『P-51』も史実と異なる所があるから比較も難しいけど(作者注:まだ『P-51』の細かい設定を考えてないのでぼかします)、速力と航続距離は『P-51』、それ以外は『23型特』かな。

史実では『P-51』は最優秀戦闘機なんて言われているけど、強度不足が指摘されていたりするしね。なら『23型特』の方が上かな。普通の【ヨアケマエ】世界に出てくる『飛燕』だったらどっちもどっちというところだけど。

ム:うん。これで「『飛燕』23型特」の事は大体分かったよ。また分からない事があったら教えてね、ガンちゃん。

ガ:作者がこの形式を気に入ったら次回はあるかもね。本当なら[99式局地戦闘機]みたいに、ちゃんと小説スタイルにして欲しいけど。

ム:それでは皆さん、次回もお楽しみに~~♪

ガ:ホントにやるの?


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