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ライブ前

作者: 夏目泪

ここ何年か、札幌のインディーズアーティストのライブに行くことが多い。別にサブカル好きをアピールしているわけではなく、たまたま好きになったアーティストがインディーズのバンドだったというだけのことだ。

最近ではそのバンドの繋がりで知った別のアーティストの弾き語りライブに行く機会のほうが多くなった。激しいリズムに身を任せるのも楽しいが、近頃は体力的な関係で静かな弾き語りのほうが楽しめるからだ。

ライブ前、早めに家を出て必ずコーヒーを飲むのもまた楽しみのひとつになっている。今もジャズとおしゃべりの流れる店内でソイラテを飲みながら、久しぶりに山崎豊子の白い巨塔を読んでいる。力強い筆致で権謀術数がめぐらされるさまが描かれるこの作品は山崎豊子の作品の中でも特に好きだ。

今、テーブルの向かいに座っている女子学生は医療関係の勉強をしているようだ。純粋な熱意でペンを走らせる彼女もいつかあんな世界に飛び込むのだろうか。しかしあんな駆け引きと計算ばかりの世界は小説の中だけであってほしいとも思う。

ライブ前にカフェであれこれと空想を巡らせているといつの間にか周囲の顔触れが変わってしまう。ソイラテを飲み終えたら、心地よい音楽に身を任せて時間を忘れることにしよう。

拙作をお読みくださりありがとうございます。

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