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プロローグ5

 氷の精霊を探しにユーリたちは新たな地方フロルへとナタリアの転移魔法で向かう。

 あたり一面の銀世界でユーリは氷の魔法を作り上げることは出来るのだろうか?

 僕たちが来た地方フロルは一面が銀世界の綺麗な場所だった。

 ナタリアの話だと、僕と同じように異世界から連れて来た人がいるってことだけど……


「その、ナタリアが連れて来た人ってどこにいるの?」

「慌てるな、今日は村を見て見ると良い」


 ナタリアにそう言われ、僕たちは再び窓の外を見る。

 そう、ここはタリムの屋敷とは違い、村の中にあるみたいだ……でも。


「随分、高い所にあるんだね?」

「まぁ、景色が良い所に立てたら、下にあった村が発展してな……こうなった」


 こうなったって……まぁ、そんなことは良いか。


「じゃぁ、早速見に行って見ようかー」

「うん、行こう」

「寒そう……」

「あはは、歩いてれば温かくなるよ? あ、ユ、ユーリは手をちゃんと繋いでね?」


 フィーに差し出された手を取り、僕とフィーは二人して顔を赤くし顔をそむけた。


「一応言っておくが、酒場には顔を出しておくと良い。こちらでの生活費の足しにはなるだろう?」

「分かった、じゃぁ行って来るよ」


 ナタリアにそう答え僕たちは村へと降りる為、屋敷を出ようとした。

 雪景色ってなんだかわくわくするよね。

 真新しい雪に自分の足跡がつくのは気分も良いし、雪を踏んだ感触もまた楽しい。

 だけど……だけど……


「ナ、ナタリア……?」

「凄いね……こんなになっちゃうんだねー」

「冷たい……」


 僕たちは屋敷の主人の方へと振り返り、そう口にする。

 何故なら僕たちは膝辺りまで雪に埋もれてる。

 冷たいを通り越して痛くなってきた?


「……まずは雪かきからするしかなさそうだな」

「いや、うん……そうだね」


 初めての地方に来たこの日。

 僕たちが最初にやったことは……屋敷の周りの雪かきだった。

 ナタリア以外の総出で、丸一日はかかっても終らなかったよ……

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