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プロローグ10

 フロム地方に向け航海を続けるユーリ達。

 彼女達は無事海を渡る事が出来、フロムの港街、ルーセへと辿り着く……

 目的は氷狼に会う事だが、果たして?

 更に海を進むこと数日。

 僕たちは今、白い大地に足を付けた……

 そう、僕たちがいるのはフロム地方の港ルーセだ。


「じゃぁ冒険者さんたち、こいつはうちの港で大事に預からせていただきます」

「うん、お願いするよ」


 僕は懐から金貨を三枚男性に手渡す。

 船を預けると言っても管理もしてもらうのだから当然お金もいるって訳だけど……


「い、良いんですか? 金貨って」

「大事な船だし、それに……いつ戻ってくるかも分からないんだ。取りあえずそれで、長引くようだったら戻ってきた時に追加で払うよ」

「こ、これだけあれば、一月は預かりますよ!!」


 う、うーん大きい船だからと思って渡したんだけど相場以上だったみたいだ。


「お前は金の管理が甘すぎやしねぇか?」

「そうかな?」


 一月で金貨五枚以上なら分かるけど三枚は安いと思うなぁ……

 いやでも、銀貨二枚で宿に泊まれはするんだし四枚あれば贅沢をしなければ食事だって外で取れる。

 そう思うとやっぱり月夜の花は破格だよなぁ……ってそうじゃない。


「これからどうやってあの村に行くの?」

「ああ、洞窟を行こうその方が早いからな」


 ナタリアはそう言って荷物を手に取り。


「村までにはおおよそ二日と言ったところだ。途中野宿を強いられるからな準備は怠らない様にな」

「分かった、ここで必要な物を買い足してから行こう」


 僕がそう言いつつ、自分の荷物へと手を伸ばすと不意にそれは巨漢の手に渡る。


「多めでも問題は無い俺が持とう」

「ありがとう、でも……自分の荷物ぐらいは持つよ」

「そうか、では疲れたら言え」


 ドゥルガさんはやはり頼りになる人だ。

 もし、氷狼に戦いをまた迫られても皆とならきっとなんとかなる……そう思えるよ。

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