性転換ってどういうことなの……?その1
前書きは諸事情により削除します
あれから俺は落ち着くのに20分も時間がかかった。でもしょうがないと思うんだ、急に女体化なんてしたら誰でもパニックになると思うんだ。いや全員が全員そうじゃないかもしれないけど、それこそ女体化して落ち着いていられるのはニューハーフになりたい奴か、真の変態かのどちらかだろう。そして残念ながら俺はそんな特殊な性癖を持ち合わせてはいない。
「えーっと、村宮さん? であってますよね? これから少し質問するのでそれに答えてくれませんか?」
「あ、はい、合ってます。質問については答えられる範囲なら」
「と言っても聞きたいことはひとつだけです、村宮さんは昨日何をしていましたか? そして何かおかしなことはありませんでしたか?」
その質問は……半分予想通り半分ハズレといったところかな、この医者何か知ってるな、それとも心当たりでもあるか。まあそれはあとで問い詰めればいいだろう。
「昨日……ですか、えーっと何があったかな?」
「ゆっくりでいいですからお願いします」
とりあえずちょっと記憶に靄がかかってるから思い出しながら話そう。何を知ってるにしろ俺が話さないことには始まらない。
昨日は確か………………………………………………
~~~~~~~~~~~~~~~~~回想~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ごめん、遅くなった」
「遅いぞ!! 待ち合わせ時間いつだと思ってるんだ!!」
「ごめんごめん、朝9時に家は出たんだけどね」
「朝9時に出たならここに10時は余裕だろ!! 今12時だぞ!!」
「それがやむを得ない理由があってさ」
「ほう、ではそのやむを得ない理由ってなんだ?」
「それは……」
「それは?」
「それは………………………………………………寝過ごして終点まで行ってた☆」
やっぱり三時寝はしんどかったわ、これからは二時にネトゲやめようと思います。
「なるほどなるほどそれならしょうがないな……ってなるかアホォー!!」
そう言って悠伎は俺の頭を叩いた。
「いた!! 何も本気で叩くこと無いじゃん!!」
「遅れるにしても限度があるわ!! せめて遅れるならケータイで連絡しろ!! 何かあったと思うだろうが!!」
そんなも方法あったな、ケータイならポケットに……あれ? ない、どこ置いてきたっけ?
えーっと、あ、そういえば、
「ケータイは……」
「うん? ケータイは?」
「ケータイは………………………………………………………………………………冷蔵庫の中だ」
「そうかそれなら連絡とれなくてもしかたな……それ以前の問題じゃボケェー!!」
「いた!! またぶたれた!! 親にもぶたれたことないのに二回もぶたれた!!」
「やかましいわ!! 一体どういう事があれば冷蔵庫にケータイが入るんだよ!!」
「えーっと、ケータイに買うものをメモしてて、家に帰って冷蔵庫に入れるときに足りないものがあるかメモ見て確認してたんだけど……」
「確認してたんだけど?」
「間違えて野菜とそのままケータイも冷蔵庫の中放り込んじゃった☆」
多分誰もが一度はやらかすミスだと思うんだ。え? お前だけだって? まあ気にしない気にしない。
「放り込んじゃった☆、じゃねえよ!! 大丈夫なのかそのケータイ……?」
「大丈夫だと思うよ? 冷凍庫じゃなくて冷蔵庫だし」
「全然安心できないけどなそれ、そのことについて話し合ってたらキリがないのでそろそろ行くぞ」
確かにそろそろいかなきゃまずい時間になってきた、結構話し込んでいたな。
「そうだなあ、多分この時間帯はすいてると思うけど後から混みそうだしねー、早いとこ行こうか」
「いや今まで誰のせいでグズッてたと思う?」
「ボクノログニハナニモナイヨー?」
ほんとに誰のせいだろうねー?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「キング・クリムゾン!!」
「急にどうした? 佐伯?」
「いや、何か言わなければいけない気がしたんだ」
「まあいいか、それで何から遊ぼうか?」
「ふふん、今日は確かあの機体の新規アップデートの日なのだ!!」
「そういえばあの音ゲー今日だったのか、じゃあそれから行ってみよう」
「うん」
~~移動中~~
そしてその機体の前に来たのはいいけど………………………………………………
「なにこの行列は……十三人も並んでるじゃん……」
昼時だから飯食いに行ってるって思ったけど、甘かった……
「普通に考えたらそりゃそうか、ましてやもう昼だし」
「うう、もっと早く来ればよかったな」
「誰のせいで二時間も遅れたんだろうねー?」
「ノーコメントでお願いします」
はあ、さすがにこの行列に並ぶ気は起きないなー、多分一時間で三回ぐらいしか回せなさそう。
「しょうがないね、違うゲーム行こうか」
「そうだな、さすがにこの列に並ぶ気は起きない」
うーん、ちょっとむしゃくしゃするし、体を動かしたいな~。
「お、悠伎、悠伎、あれやろ!!」
あ、ちなみに悠伎っていうのはさっきから喋ってる俺の友人な、フルネームで豊中悠伎。
「うん? あれって……D○Rか、序盤から飛ばしすぎじゃないか?」
「だいじょぶだいじょぶ、今は無性に体を動かしたい気分なんだ」
「まあいいか、で、何やる?」
「俺が決めていいの? じゃあポゼ「おいバカやめろ早くもこのゲームは終了ですね」わかってるって冗談だよ、冗談」
いやさすがに俺も一発目からあれをやる気はしない、めちゃめちゃ体力持ってかれるし。
ちなみにポゼの恐怖が知りたい人はすべての譜面が過去になった、とググれば多分出てくるよ!!
「取り敢えずレベル8ぐらいからやって肩慣らし、それでいいよな?」
「うん、別にそれでかまわないけど」
「じゃあ百円入れて……Ready?Go!!」
~~~~~~十分後~~~~~~
「うう、足が痛いや」
「そりゃあな、888なんてやったらだいたいそうなるのは目に見えてるだろ……」
「あとちょっとでクリアだったんだよ!! 次こそはクリアしてやるんだからね!!」
うう、足がつりそう、うーんやっぱりこのレベルなってくると人間やめなきゃならないんだろうか?
空中ホバリングは人間には出来すぎた技だと思うんだ、みんなもそう思うよね?
「よっこらせっと、ふう、体も思う存分動かしたことだし、次はゆっくりできるゲームをやるか~」
「そうだな……? それにしてもなんだか店内が騒がしいな?」
そういえばなんだかさっきより騒がしいな、しかも何かいつもと雰囲気が違う?不自然に思って悠伎と顔を見合わせていると
「全員その場から動くな!!」
と言いながら数人真っ黒な服装をした男が入ってきた。
後書きもなのです