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銀翼のキセキ・外伝

二人のクロネッカ

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/07/05

<ねえ、ラスティ。あなたって本何冊持ってるの?>

「え? そうだな……7000冊くらいかな?」

<なな?!……なんでそんなにあるの?>

「父が色々集めてたからね。禁書とかも」

<禁書って何?>

「ええと、公序良俗に照らし合わせて相応しくないと判断された本、かな?」

<え?……そんな本を持ってるの?>

「ああ」

<読んだことは?>

「……まあ、それなりに……」

<え?……公序良俗に反してるんだよね?>

「まあ、そうなんだけど。好奇心をそそられる内容ばかりだよ。禁書にしておくがもったいない」

<……あ、そう……>

「アーネも読んでみる?」

<……あ……いや……私はいいわ……>

「初歩的なものを見繕おうか?」

<……初歩?……>

「さすがに、思想的に刺激の強すぎるものもあるからね。後は、アーネにも分かりやすい方がいいかな」

<……刺激?!……私にも……分かりやすい?……>

「生き物とかの方がいいだろ?」

<生き物?!……一体どんな話なの?>

「そうだな……例えば……」

<いい! やっぱり聞きたくない!>

「何で?」

<何でって……そもそも何で薦めてるの? 禁書でしょ?>

「まあ、そうなんだけど……面白いからさ」

<私は面白くない!>

「え? 猿と人の話とか、凄いと思うけどな」

<え?……猿と……人が?……>

「そう。興味湧いた?」

<……ラスティ……>

「何?」

<……もう……忘れてるかも知れないけど……私、一応レディなの……>

「いや、忘れてないけど」

<レディにそういう話を薦めるの、例え従妹でも……どうかと思う>

「え? もうそんな時代じゃないだろ。女性でも知識を求めたって……」

<何の知識?!>

「……え?……」

<ごめん、帰る!>


「え……進化の話だったんだけど……」


挿絵(By みてみん)

全投稿小説のトータルPVが7000を超えましたので、感謝の気持ちを込めて、ラスティとアーネのあったかも知れない日常を描いてみました。お付き合いいただきありがとうございました。

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