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主人(マスター)と悪魔(メイド)の主従関係  作者: 睡蓮酒
第二章 ~吸血鬼とか、ドッペルゲンガーとか~
26/69

章間其の二

間髪入れず新章開幕です

ボクハダレ?ダレガボク?

ココハドコ?ドコガココ?


そこは影か、闇か、そんなことは判らないが、とにかく暗いところ。


ボクガココニイルノハドウシテ?

ドウシテボクハココニイルノ?


そんな場所で、誰に向けてでもなく、ダレカが疑問を発していた。


ボクハイツウマレタノ?

ボクハドコデウマレタノ?

ボクハドウヤッテウマレタノ?

ボクハダレカラウマレタノ?

ボクハナゼウマレタノ?


発しているのはその影、闇自身だった。

もちろん疑問の答えは返ってこない。


……マズボクハホントウニウマレタノ?


ボクハイル?イナイ?

イル?イナイ?イル?イナイ?イルイナイイルイナイ!?


「おお、これはまた面白きものを見つけたものだ」


そんな影、闇に一人やってきた。


……ダレ?


「貴様、実体がないのであろう?」


……ヤッパリボクハソンザイシテイナイノ?


「いや、存在はしているのだろうが……なんと言ったものか……貴様、自分のことを少しも分かっていないのか?」


その一人は困ったように頭をかいた。


……ワカラナイ、ナニモ……


「そうか、難儀なことだね……まあいい、さして問題はないだろう」


……?


「貴様に実体をやろう」


……!?


影が、闇がざわめく。

「どうだ?欲するか?」


……ホシイ、ドウスレバイイノ?


「ただ、今余は非常に困っていてな、実体をやる代わりに助けてくれないか?」


……ワカッタ


「うむ、ではいくぞ」


……ウン


「余が貴様で、貴様が余だ」


……キミガボクデ、ボクガキミ?


「余が貴様で、貴様が余だ」


……キミガボクデ、ボクガキミ


「余が貴様で」


……ボクガキミ


「余が貴様で」


「僕が君」


『余が貴様で、僕が君』

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