表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する  作者: 雨宮 徹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/43

【伊藤博文・坂本龍馬】大日本帝国に敵はなし

 坂本龍馬は勝海舟からの電報を受け取ると「やはり、そうなったか」と呟く。坂本龍馬率いる海軍はインドネシアを出発するとオーストラリアに向かう。いまや敵国となったイギリスの植民地へ。





 坂本龍馬がシドニーに着いたのは出発してから数日後だった。イギリスに反撃の準備をさせないには十分な速さだった。砲撃を開始して半日、港には早くも白旗が掲げられていた。これで勝先生にいい報告ができる。坂本龍馬は満足していた。あとは本土の伊藤博文に事の顛末を報告すればいい。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 伊藤博文は執務室で報告を受けると「やはりな」と思った。インドに寄るようにイギリス側から話があったときから、何か裏があると感じていた。本来ならインドネシアからベトナム方面へ直接向かえばいいのだから。勝海舟への指示は正解だったのだ。伊藤博文は自身の頭の回転の速さを自画自賛していた。あとはオーストラリアをどうするかである。



 伊藤博文は以前からオーストラリアにも金鉱があることを知っていた。イギリス人によって掘り尽くされているかもしれないが、足しにはなるだろう。



 今回の日英同盟の解消で大日本帝国は再び孤独になった。そうは言っても、北米中米とインドネシアにオーストラリアが領土になっている。特にパナマ海峡を手に入れたのは大きかった。もし、フロリダの軍港が完成すれば、パナマを経由してイギリスの本土へ攻め入ることもできる。そして、そうなる日もそう遠くはあるまい。



 オーストラリアをどう活用するか。迷った伊藤博文は大久保利通を呼び出した。



「大久保、オーストラリアはどう使うのがいいと思う?」



「そうですね……。まずはイギリス人が反乱を起こさないように、徹底的に搾取すべきかと。アメリカの二の舞にならないように」



 確かにその通りだった。アメリカの反乱では自動式機関銃で抵抗されたという苦い経験をしている。あれだけは勘弁だった。そうなると、金鉱に残った金を採掘させつつ、弱らせるしかない。しかし、それだけでは本土が繫栄することには繋がらない。何かないかと考えたとき、思いだしたのは「タイプライター」の存在だった。それだ、タイプライターを本格的に導入すればいい。そうすれば、さらに女性の社会進出を後押しできる。富岡製糸場や電話交換手に続くように、女性にも活躍の場を与えればいいのだ。



 そこで伊藤博文はあることに気がついた。女性の社会進出が推進されると、必然的に共働きの世帯が増える。それでは子供を安心して育てられず、将来の担い手を失うことになる。それだけは避けたかった。では、こうしてはどうだろうか。ベビーシッターを雇うのに補助金を出せばいいのだ。現在はベビーシッターを雇用できるのは富裕層に限られている。裾野を広げればいい。これで経済は発展するだろう。



 伊藤博文は大久保利通を下がらせて側近に指示する。一人になったとき気づいた。北米中米とインドネシア、オーストラリアを手に入れた大日本帝国は世界最大級の領土を持つ国家になった。イギリスと同等かそれ以上に。まさに今、大日本帝国が「日出る国」から「日の沈まない国」になったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ