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運命なんて知らない  作者: なかた
14/51

今はまだ離れたくないだけ

待ち合わせしたコンビニまで送ってもらい家に帰った。

夕飯はオムレツにするのは決まったけど、具材はどうしよう。家にじゃがいもと玉ねぎがあったからそれを使おうかな。それだけだと物足りないからなんか入れたい。

「霜、スーパー寄っていい?」

「うん」

冷蔵庫にあんまり食材がないから買いに行かないと、この時間だと安くなってるのもあるだろうし。

「チーズったあったけ?」

「うん。ピザとかにかけるやつ」

「じゃあ、買わなくていいか」

「今日はチーズオムレツ?」

「じゃがいもメインだけどね」

夕飯を考えてるうちにスーパーに着いた。このスーパー野菜が安くてついつい買いすぎちゃうんだよなぁ。

野菜コーナーを見てるとやっぱり安すぎて手がすぐ伸びる。まあ、野菜はあっても損しないし、別にいいか。

「ねぇ、雪、いつも買ってるポテチの期間限定出てた」

「何味?」

「北海道バターの焦がし醤油味」

「美味しそう。買っちゃう?」

「買おっか。期間限定だし」

お菓子もちょいちょい買いつつ、買い物を終わらせた。

「買いすぎちゃった。ごめん。重いよね」

「このくらい大丈夫だよ。家まで近いし」

「ご飯、急いで作るね」

家に着き、スーツを脱いで部屋着に着替える。

「スーツ、クリーニングに出すから仕舞わないでね」

「うん。なんか、手伝うことある?」

「お風呂は行く前に洗ったから、机拭いてお皿の準備だけお願いします」

「分かった。お皿何でもいい?」

「いつもより、ちょっとおっきいの」

「了解」

スープも作りたいんだけど、コンソメでいいかな。野菜使いたいし。

ひき肉と玉ねぎとじゃがいもだけ、先に炒めておこう。チーズは後から入れよう。

コンソメスープだから、玉ねぎとにんじんとじゃがいもとウィンナーは入れるとして他にもなんか入れたいな。キャベツが家にあると思ったけど無いからレタスでいいかな。似てるし、まあちょっと苦いかもだけど多分、大丈夫。


「霜、出来たよー」

「今日、オムレツ大きめじゃない?」

「うん!着いて来てくれたのと頑張ったからご褒美」

「マジか。嬉しい」

「あったかいうちに食べよう」

「うん」

『いただきます』

「やっぱり、雪のオムレツは美味しいね。卵がふわふわで俺好み」

「上手くできててよかったー」

ふわふわのオムレツは結構難しい。しかも中に具材が入ると尚更。

ふわふわしなくていいなら、具材と卵を一緒に焼いちゃえばいいけどふわふわさせるなら最初に具材を炒めて半熟の卵焼きの上にいい感じに乗せて閉じないといけない。

失敗するとボロボロになってスクランブルになる。最初はうまく行かなくて数多くのスクランブルエッグを生み出していた。

それでも、霜は美味しそうに食べてくれた。それが嬉しくてもっとうまく出来るようになりたくて練習したんだっけ。

そこから、料理が好きになった。今では家での家事の担当は料理が僕で掃除は霜だ。

最初は交互にやっていたけど、途中から変わった。

「ねぇ、毎回気になってるんだけどソースってどうやって作ってるの?」

「内緒。いつか教えてあげる」

「えー、ケチ」

「だって、今は僕が作ってあげられるからいいじゃん」

「まあ、そうだけど」

少しでも、面白いと思っていただけたら、いいねやブックマークよろしくお願いします。

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