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talking about oneself. Rainy Shark.

作者: 雨田

私は生まれた時,男とも女とも言えない状態でした。


見た目では男女の区別が出来ないような状態であり,どちらかといえば女性寄りでした。


しかし私は自分のことを男性だと思い男性のように生活をしています。


そうです,私は性分化疾患です。


しかし,私はトランスジェンダー(性同一性障害)ではないと思っています。何故なら,トランスジェンダーなら自分の体の性別と心の性別が一致していない状態の事を指しますが,私の身体には女性の気持ちだけでなく男性の気持ちも存在しているのです。


なので男と思おうと,女と思おうと,どちらの性別を持っている私にとっては,別に一致していない訳ではないのです。


自分が男性だと思えば男性なんです,自由に生きれば良いじゃないですか。


でも最近になって,「自分は男である」という確信から「本当に男として生活していいのか?」と確信しきれない状態になってきています。


私は女性でもあるため,声変わりに必要な男性ホルモンが不足(女性ホルモンによる妨害)したり,男性としての能力が1部衰えているのです。


つまり,男性だと思っていてもどこか女性らしさも兼ね備えている,ということです。


日常的なところで言えば,体育(測定)です。私は非常に体力がなく,走るのも他の男性と比べて遅く,握力も1点程度でした。しかし長座体前屈となると70台で,唯一10点を取ることができました。


手のサイズも女性の平均サイズ程度でした。


他にも,合唱など歌う機会がある時,私は女性キーで歌います。ソプラノ,アルト,テノール,バスで分かれる時は毎回ソプラノです。


私はごく普通の男性または女性では無いことに,嫌悪感を抱いていました。


私は半年前までは自分のことを「俺」と呼んでいました。しかし突然「俺」と呼ぶことさえ嫌気さしてしまったのです。


そして私の一人称は1度「僕」に変わりました。女性でも「僕」を使用する人も居て,「俺」より「僕」の方が優しいようなイメージがありました。(完全なる偏見です!!!)


しかし2ヶ月程前から,「僕」を使用するのにも嫌悪感…というか違和感が生じてきたのです。


なんだか,「俺」や「僕」より「私」や「自分」の方が合ってる気がする,と。


そこから私の一人称は「私」に変わっていきました。


話を変えましょう。私は末期癌に近い癌を持っており,早くて5ヶ月,長くても1年で私の命は終わってしまうのです。


まだ治る可能性もありますが,私は自分の為にお金を使いたくはないし,親族の為にもお金は遺べきだと考えています。


正直,癌になろうがなかろうが,私の生きる理由きぼうは「友達」であるのです。私最期まで「友達」を笑顔にできる存在でありたいです。


それが私の心残りである,「友達」です。

もっと笑顔にしたかったなぁ…


どうかこの文章がその「友達たからもの」に届きますように…Sさん Σさん Kさん …どうか私の事はお気になさらず,今後も楽しく過ごせるよう,明るい未来を…神様…

大好きです。友達よ。

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