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リヴァイアサンとのある某日 ラッキースケベから始まる一日~実はヤンデレ?~

遅れてすみません、これからしばらく番外編になると思いますが、これもストーリーのために必要なので、許してください(泣)

「……っ!……!?」


俺が目を覚ますと知らない場所に居た。地下室を彷彿と思い出させるような無骨なデザイン、そして所々に鉄骨がむき出している。薄暗く、よく見えない。

俺が立ち上がろうとすると、足が拘束されているのがわかった。手も拘束されているし、口にガムテープを貼られている。

俺がこんなことになる前の記憶は鮮明と覚えている。だから、自然と犯人がわかってしまった。


「ご主人さま♡」


だから、突如目の前に現れて、キスをされても決して動じることはなかった。唇を固く噛みしめる。決してあかんとする。

これには流石に困ったようで、一旦距離をおいたようだ。


「…どうしてご主人さまは私を愛してくれないの……?裸体は見たくせに。」


だからあれは事故なんだと言いたくても、ガムテープで縛られており、言うことはできない。というか第一彼女もわかっているはずだ。


「ねぇ…ご主人さま♪私、すごくいいことを思いついたの♪」

「……?」

「私ね、思ったの。他の、あのうざったい神々にご主人さまを盗られたくない、横取りされたくないって。」


もう、これはテンプレな結末になるやつじゃないか。と思いつつ、


「だからね、ご主人さま、殺させて♪」


こいつ、実はヤンデレなんじゃね?と思っていたのである。

何処からか出してきたやりを俺の腹に突き刺す。血しぶきが…飛び散らない。むしろ霧を切ったかのように虚しい抵抗が返ってくる。


「ッ!?」


そして、俺は、リヴァイアサンの背後に回る。


「な、なんで……」

「わりいな。」


リヴァイアサンが困惑しているところに、手刀を叩き込む。実際やったら首の骨折れてリヴァイアサンが死んでしまうんだが、スキル『手刀』という、獲得したときはめちゃくちゃ冷めたスキルを使って気絶させることに成功した。


「さぁて、テンプレ破りなことをしてしまったわけなんだが……」


なぜ、俺がリヴァイアサンの背後に立っていたのか。それは簡単だ。幻術により、人形を作成して、タイミングを見計らって、手刀を打ち込んだ。それだけだ。


「この後どうすっかな?」


リヴァイアサン恐怖症になりそうだ。と思いつつ、まあ、でもさしてやばいことされてないしな。と思い、とりあえず家に運ぶことにした。


口が裂けるほどニヤける笑いに気づくことなく。


♢♦♢♦♢♦♢♦


先程の地下室はどうやら俺の家の地下だったらしい。さっさと帰ってこれた。


「ご主人!心配したぞ!?」

「ああ、ごめん。心配かけちゃったよね。」


サタンがまっさきに俺を見つけ、声をかけてきた。それに対し、俺は何もなかったと伝える。


「どうしたのー?なんか地下の方から出てくるし、びっくりしちゃったよ~?」

「……リヴァイアサン、…どうしたの」

「ああ、リヴァイアサンがな、俺を監禁してきて。」

「……ヤンデレ?」

「り、リヴァイアサン…む、昔から…そ、そういう…ところ、ありました、からね……」

「なに?」


なに?と思った俺はオーディンに話を聞いた。どうやら、オーディンはリヴァイアサンの幼い頃を知っているようだ。


「り、リヴァイアサンは……むかし、ひ、人を殺して……食べていたんです……」


要約するこうだ。

神々の世界で幼少期を過ごしていたオーディンは人を殺して食っているリヴァイアサンを知っていたらしい。そして、リヴァイアサンに勇気を出して話しかけたそう。

そこから仲良くなったらしい。休日は毎日、約束もしていないのに、自然と集合場所に行き、遊びに行くほどには。

そして、遊んでいるうちに、リヴァイアサンは自分の好意を抱いている相手に対して、異常に信頼しているし、愛していることに気づいたらしい。というか、オーディン、結婚を迫られたらしい

しばらくして、リヴァイアサンがヒトを食っていることを神々に知られてしまった。神々は罰として龍になれなくなる、魔法の威力を下げる、そして、以前の記憶を消すという処置を行ったらしい。記憶を消されたリヴァイアサンは覇気がなくなったように、毎日を淡々と過ごすようになったそう。当然、オーディンのことも忘れていた。

というのが、オーディンが語ってくれたリヴァイアサンの昔だ。


「ヤンデレチックなのは……む、昔から……です。」

「あ、そうなのね……」


幼少期からヤンデレとか…とか、記憶を消されてもヤンデレって治らないんだなぁ……とか思いながら、とりあえず、ソファーに座った。


「はぁー、しばらく地下室から階段上がり続けたし、長い間椅子に座らせられてたし、疲れたー……」

「そうですか」


俺が、そうためいきをつくと、ティアナの覇気のない声が聞こえた。


「…?ティアナ、お前疲れて___ッ!?」


俺がティアナを心配しようとしたら、突然、唇に柔らかい触感が当たった。

後から理解したが、本日二度目のキスにして、本日二度目の監禁だったようだ。

俺は倒れ伏した。

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