現代編 2話 日常のために
今回は短めですが……許してくださ()
「この世界の平和を取り戻す……偉業を達成したら、俺から褒美を遣わすことができる……だが、とても危険な旅になる。特にあの女騎士。あいつは、ここにいる誰よりも……俺が本気を出しても勝てるかどうかわからない。俺もついていけないし、そんな相手を倒さなければならない……できるか」
青白い瞳がこちらを見つめる。その瞳は心なしか、俺を鼓舞しているように見えて……
「まって、兄さん! 兄さん、一緒に来てよ! 来てくれれば……全員で挑めば……!」
「……すまねえ、リヴァイアサン。おれは、職務がある。お前らについていくことはできねえ」
歯噛みをしながらイクシュトリートアが答える。リヴァイアサンは目に涙を浮かべながら続ける
「なんで……!? ……兄さん、私、嫌だよ、兄さんと会えたのに…! 離れ離れなんて寂しいもんっ! 嫌だ!」
イクシュトリートアは、シルクハットを被り直した。つばで顔を覆い尽くす。口元だけでも苦しそうな表情が読み取れる。
神は必要以上に地上人との干渉をしては行けない。それぐらいは神であるリヴァイアサンも理解しているはず。なのに、彼女は子供のように、いつもの冷静なリヴァイアサンとは思えないほど荒れ狂っている。
「スニーク『……ジェニサー!』」
イクシュトリートアは何も言うことなく無言で透明化する魔法を発動させ……
「兄さん……っ!」
残されたのは、神々と、俺と__1人のか弱い少女だけで。その少女はしばらく、泣きじゃくっていた。
♢♦♢♦♢♦
「まって、兄さん! 兄さん、一緒に来てよ! 来てくれれば……全員で挑めば……!」
リヴァイアサンが泣きじゃくる。
本当は俺もリヴァイアサンと一緒にいたい。
けど、俺にも職務ってもんがある。
「……すまねえ、リヴァイアサン。おれは、職務がある。お前らについていくことはできねえ」
俺はそう、言ってしまった。
ずっと見ていた。
俺のために泣いていたこと、僕の事を気にしてずっと自分の好きなことをしていなかったこと。
彼に勇気を出して、思いを伝えていたこと。俺に会いたいと願っていてくれたこと、俺なんかを自慢の兄と言ってくれたこと。
少しブラコンなところもあるし、ヤンデレチックなところもあるけれど、
僕は人間で君は神だけれど、
そんなところもひっくるめて僕は君が、リヴァイアサンが好きだった。一緒にずっといたい。僕もいたい。君とずっと。一緒にいたい。
だけど
お前は、
君は
好きなやつが落ち込んでいるんだから、励ましてやれ。
小さく歯噛みをする。分かれるのは嫌だ、だが、兄として__
「なんで……!? ……兄さん、私、嫌だよ、兄さんと会えたのに…! 離れ離れなんて寂しいもんっ! 嫌だ!」
「スニーク『……ジェニサー!』」
俺の体を、不思議な煙が覆い__
俺は急いで天界へと戻っていった。
「っ!」
空に清らかな雫が光った
♢♦♢♦♢♦
なんか序盤からラストみたいな感動シーンばっかだなと思いました。
結末どうしよう(汗)
2/16 あまりに自分の文章が拙すぎて、あとこれ地球じゃなくてよくね?ってなって、20話も書いたから編集でどうにかできなくなってて、新しく少しだけテコ入れして新しく書き始めたいなとおもってます。ストーリーはほぼほぼ変わらない(ハイファンタジー)予定なんで、後日新しく作った後、URLはります。(この作品は一応残しておきます。)自分的には今回の作品、最初は暇つぶし程度でそれこそあまり丁寧に文章書こうとか思わないで作ってたので、最終的に評価ポイントが390行ったのは嬉しい悲鳴です。皆さんをまたせたくないから、少し矛盾していたところとかもあったんで、ゆっくりと小説とじっくりと向き合って皆さんの暇を少しでも有意義に過ごしてもらえるような作品を作っていきたいなぁと思っています。今まで通り(良くないのですが)更新全然できなかったりすると思うんですけど「しょうがねぇな」と見守ってくださると本当に嬉しいです。




