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立つ  作者: ガクル
3/3

第3話 肩が上がらない

なんとか腰の痛みが引き日常を取り戻した ある日のこと

「さてと」

 シャツを着ようとした

 シャツを背後に回し

 右の袖に右手を通す

もはや何かしたか分からない

考えること無く行われるマクロ作業

思考は入らない

入らないはずだった

「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 左の袖に左の腕を通そうとしたときだった

 肩に今まで感じたことの無い激痛が走った

 痛い痛い痛い痛い

 この歳で泣いちゃうよ

 兎に角肩が普通に稼働しない

 しようとすると激痛が走る

 痛みもだが

 このままじゃシャツが着られない

 寝間着みたいな柔ら無い服ならいいが

 ビシッとしたシャツは駄目 肩の可動域を超えている

「どうしよう~」

 このままじゃシャツが着られない

 つまりスーツが着られない

 寝間着で出社するのか?

 それともTシャツ姿で出社するのか?

 俺が若い社員ならぎりぎりTシャツ姿でスポーティを演出という手もあるかもしれない

 だが俺は中年だ

 中年がTシャツ姿で出社?

 そもそも電車に乗った時点で通報されるわ

 どうする? どうする?

 人生に二度目の危機が襲来するのであった

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