王都での日々とBランク冒険者
クルーム侯爵邸訪問の翌日、姉達が学院へ登校した後の時間をイルムハートは少々持て余していた。
尤も、これはこの日に限ったことではない。王都に来た当初こそ気忙しい日々を送ってはいたものの、ある程度落ち着いてくると故郷ラテスにいた頃に比べてかなり多くなった自由な時間をどう使っていいものやら、その方法に苦慮するようになっていた。
その大きな原因は王都に来て教育プログラムが大きく変更されたことにある。大幅に授業数が減ったのだ。
貴族教育は引き続き行うことになっているが、それ以外の教科はすでにラテスでの3年間で初等教育5年分のカリキュラムは終了していた。
だからと言って何もしないわけでもないのだが、それでもより専門な知識を持った学者を週に数回招いて講義を聞く程度でしかない。
毎日午前と午後に授業が組まれていた頃に比べれば、ほとんどすることが無くなってしまったと言ってもいいくらいだ。
勿論、それとは別に剣や魔法の鍛錬は行うつもりではいる。それは初等教育とは別ものであるし、そもそも鍛錬には終りというものがないのだから。
だが、残念なことにラテスにいた頃のような環境は整っていないのが現実だった。
こう言っては何だが、既にバートやタマラからでは何も学ぶことはなかった。知識も実力もイルムハートの方が全てにおいて上回っている。
これがマルコやニナのような上位者であれば、例え総合力ではイルムハートのほうが上だとしても、それでも学ぶところは多い。
彼等にはイルムハートと比べて優れているところ、劣っているところがそれぞれあるからだ。その優れたところを吸収することで、より強くなることが出来る。
王都組の面々も決して弱いわけではないものの、かといってイルムハートに何かを教えられるだけの実力を持っているわけでもなかった。
結局、今のイルムハートにとって彼等は、身体が鈍らないよう運動する程度の相手でしかなかった。
それが、イルムハートにより閉塞感を感じさせているのだ。
(これは、何か考えないといけないな。)
冒険者見習いをすることにはなっているがそれとて毎日ではない。せいぜい月に数日程度だろう。
後見人を依頼した冒険者にも彼等の仕事がある。これから2年もの間、常に拘束するわけにもいかないのだ。
またドラン大山脈にでも通おうかととも考えたが、ラテスの城に比べれば遥かに狭いこの屋敷では不在がバレる危険がある。
それに、既に自主的な訓練にも限界があった。ひと通り自分の力を確認し終わった今となっては、同じことの繰り返しになってしまう。
それは決して無駄ではないにしても、あまり有意義な時間の使い方とも思えなかった。
別に自分を鍛えることにこだわっているわけではない。ただ、それしかやる事がないのだ。
本音としては街へ繰り出していろいろなことを見聞きし、体験することに時間を使いたいのだが、残念ながらそれは叶わない。
まあ、冒険者見習いの活動を始めれば打ち合わせを行ったりギルドへ顔を出したりと、それなりに屋敷の外で過ごす時間も多少は増えることにはなるだろう。
それを口実に街をブラついたりも出来るかもしれない。それに期待するしかないのが今のイルムハートの状況だった。
そんな日々を送るルムハートにある日、面会依頼の手紙が届いた。
差出人はリック・プレストン。イルムハートの後見人になる予定の冒険者だ。
フォルタナ騎士団長アイバーン・オルバスが直々に指名した人物である。
リックもアイバーン同様、元は王国の騎士団に所属していたらしい。
何でも王国騎士団時代の部下だったが、アイバーンが騎士団をやめた後、程なくして彼も退団したとのこと。
その後、冒険者の世界へと身を転じ、今ではかなり名の通った存在となっているらしかった。
アイバーンは多くを語らなかったが、おそらく彼を追い出した騎士団に愛想をつかしたのではないかとイルムハートは考えていた。
退団から10数年。いまだに親交があるところを見れば、当時から2人が互いに信頼と敬意を持った関係であることは容易に想像がつく。
もし、アイバーンの退団にイルムハートが思うような裏事情があったとすれば、そんな騎士団に誇りを感じることが出来なくなっても無理のないことなのこもしれない。
イルムハートはアイバーン退団の陰に王国騎士団長の座を巡る権力闘争があったのではないかと読んでいた。
当時、アイバーンは将来の王国騎士団長有力候補のひとりとされていたらしい。
王国の騎士団長ともなれば名誉も政治的地位も地方騎士団の長とは比べ物にならない。その肩書を欲しがる者はいくらでもいる。
ライバル達にとってアイバーンは、例え本人に野心が無くともその実力と名声は大きな脅威だったはずだ。
そんな中、平民の出で政治的後ろ盾を持たないアイバーンは早々に追い落とされてしまったのではないか。
それがイルムハートの考えるアイバーン退団の裏事情だった。
(と言っても、僕の勝手な想像なんだけどね。)
アイバーン自らがそれについて語ることはないし、本人が話さない以上周りも口にすることはなかった。
なので、それはあくまでもイルムハートの想像でしかないのだが、それでも真相からそう外れてはいないだろうとも思っていた。
現在、王国騎士団長は史上最年少でその地位に就いたまだ30歳そこそこでしかない人物である。
彼も入団当初からその実力は高く評価され騎士団長候補のひとりとして数えられており、一部の者にとっては煙たい存在だったはずだ。
だが、彼がアイバーンと違ったのは貴族だということだった。王国創始時からの歴史を持ち、武門として知られた子爵家の跡継ぎだったのだ。
その家名により騎士団長の地位を得たわけではないだろうが、少なくとも謀略から身を守るのに役立ったのは確かだろう。
それが貴族社会の一面でもあるのだ。
幸いにも、今まで子供であるイルムハートが接してきた貴族はごく親しい者達ばかりなので、そう言った暗い面を見ることは無かった。
だが、ここは王都なのだ。数多くの貴族とそれに連なる者達がひしめく街なのだ。
近づいてくる人間には十分注意する必要がある。でないといつ何時、権力ゲームに巻き込まれるか分からない、そんな危険を孕んだ街でもあった。
(んー、良くないな。今からそんなことばかり考えてると人間不信になりそうだ。)
現状の閉塞感も相まったせいか思考がネガティブな方向に向きかけて、イルムハートは思わず肩をすくめる。
(まあ、心配してもしょうがない。その時はその時さ。今は新しい生活を楽しむことを考えよう。)
リックはアイバーンが認める人物である。その人柄に間違いはないはずだ。
ならば、一緒に冒険者として行動することは有意義で楽しいものになるに違いない。
イルムハートは早々に気持ちを切り替えると、リックへの返事を書くべく机に向かうのだった。
彼はどんな人物なのか、そんなことを想像しながら。
リック・プレストンの第一印象は”冒険者らしくない”という感じだろうか。
多分に先入観というものも含まれてはいるが、冒険者と言えばどうしても粗野なイメージがある。
しかしリックの場合はむしろ逆で、荒事を生業としているようには全く見えない人物だった。
正装しているせいだけではない。立ち居振舞いも洗練されており、貴族の血筋と言っても通りそうなほどだ。
尤も、これはイルムハートの想定内である。
学生時代から騎士を目指して教育を受け、王国の騎士団員にまでなった人物だ。冒険者に身を転じて10数年経とうが、その根幹は変わっていないのだろう。
「お初にお目にかかります、イルムハート様。リック・プレストンと申します。
本日はお時間を頂き、有難うございます。」
敬礼こそしなかったが、その所作はまさしく騎士のものであった。そして、その行動の敏速さも。
リックからの面会依頼に対し、イルムハートは都合の良い日時をいくつか挙げて返事を返したのだが、その一番最初に挙げた今日この時間を指定してきたのだった。
リックはBランク冒険者である。それほど高位の冒険者であれば、いろいろと予定も入っているはずだ。
何しろ全冒険者の一割にも満たない貴重な存在であり、依頼を受けてもらいたい貴族や大商人達が放っておくわけがないからだ。
そんな中にあってもアイバーンからの依頼を最優先として動いてくれる辺り、損得よりも信義を重んじる人間なのだろう。
「初めまして、イルムハート・アードレー・フォルタナです。
こちらこそ、わざわざご足労頂き感謝します。」
そう挨拶を交わした後、イルムハートは席を勧め2人は腰を下ろした。
「この度は無理なお願いをして申し訳ありません。
プレストンさんとしても僕のような子供を見習いに付けるのは、正直あまり気乗りしないでしょうが。」
お茶を持ってきたメイドが退出すると、イルムハートはいきなり話を切り出した。リック相手に余計な世間話など不要だと考えたのだ。
そして、どうやらそれはリックには好意的に受け入れられたようで笑顔を返してきた。彼も回りくどい話は好きではないのだろう。
「気乗りしないというよりも驚いたというのが本音です。これがオルバス殿からの依頼でなければ、何かの冗談かと思ったでしょう。」
それはそうだろう。若い冒険者を見習いとして付けることは良くあるし、人材育成のためギルドもそれを推奨してはいる。
しかし、依頼されるのはせいぜいCランク冒険者までだった。Bランク冒険者の貴重な時間を割いてまですることではない。
そんなことをすればギルドにとってむしろ不利益になってしまうのだ。
「ですが、剣の腕前は騎士団員に、魔法の実力は魔法士団員に勝るとも劣らない、オルバス殿がそう評価される貴方に俄然興味が湧きました。
この依頼、喜んで引き受けさせて頂くつもりでおります。」
「……そ、そうですか。団長がそんなことを。」
イルムハートは平静を装いながらカップへと手を伸ばしお茶を飲んだが、内心はひどく動揺していた。
(それって、団長には僕が手抜きしてたのがバレてるってこと?)
手を抜いていたというのは言い過ぎかもしれないが、実力を隠していたのは確かだ。
イルムハートは神の加護と異世界の知識により、剣も魔法も常人離れした能力を持っていた。
本人としては自分を”異常”だと思いたくはないのだが、8歳の子供としてはあきらかに普通でないことは認めざるを得なかった。
それを悟られないよう、強化魔法や制御魔力を抑制することで本当の力を見せない様にしてきたのだ。騎士団員や魔法士団員にはギリギリ届かない程度の実力、そう見えるように。
だが、どうやらアイバーンには見抜かれていたらしい。
(これはマズい……のかな?いや、むしろ良い話なのかもしれない。)
アイバーンがリックを信頼していることは間違いないだろう。何しろ、イルムハートの後見人として抜擢するほどなのだから。
しかし、だからと言ってイルムハートやアードレー家にとって不都合な事実まで話すとは思えない。
(つまり団長は、僕が騎士団や魔法士団の人たちと同レベルの能力を持っていても、それは決して”異常”なことではないと考えているってことだよね。)
もし、イルムハートの能力が非常識で他人から恐れられるようなものであれば、それをリックに伝えるはずはなかった。
という事は、騎士団員や魔法士団員に匹敵する能力を持っていたとしても別におかしなことではないのだと、イルムハートはそう判断する。
イルムハート程に魔法を使える騎士はおらず、また剣を振るえる魔法士もいない、という点はあえてスルーした。
実際、剣と魔法のその両方で秀でた能力を持つ者も、少ないとは言え皆無ではない。但し、8歳の子供という点を無視すればではあるが。
「ついては、イルムハート様にお願いしたいことがあるのですがよろしいですか?」
「何でしょうか?」
「失礼ながら、一度イルムハート様の実力を確認させて頂けませんでしょうか。
オルバス殿の言葉を疑っているわけではありませんが、これから共に冒険者として活動してゆく以上、実力は把握しておく必要がありますので。」
リックは少し言い辛そうにそう話したが、イルムハートとしては別に失礼でも何でもない事だった。
アイバーンの評価を聞いて気分が軽くなっていたからというわけではなく、リックの言う事が尤もな話だったからだ。
「もちろんです。パーティーを組む以上、それは必要なことだと僕も思います。」
イルムハートは軽く頷きながらそう答えた後、さらに言葉を続けた。
「それと、僕のことはイルムと呼んでください。同じ冒険者同志で堅苦しい呼び方など必要ないですから。」
その言葉にリックは素直に笑顔を浮かべた。
相手の身分を考えれば普通なら驚くところなのだろうが、そこはアイバーンからの手紙でイルムハートの人となりを知らされていたのである程度予想はしていたのだ。
「分かりました。私のこともリックとお呼びください。
ただ、そうお呼びさせて頂くのは冒険者として活動する時だけにしておきます。
さすがにお屋敷でそのような真似をするわけにもいきませんから。」
「それはまあ、そうかもしれませんね。」
そう言って2人は笑い合った。
その後、冒険者活動の話を少ししてからリックは屋敷を辞していった。
手合わせの日時については追って連絡を取り合うことになる。
屋敷の訓練場で行うことを提案したのだが、場所はリックのほうで準備するとになったからだ。
何でもパーティー・メンバーのひとりが貴族の屋敷を訪れることに難色を示しているのだそうだ。
貴族が嫌いと言うわけではなく、単に堅苦しいのが苦手らしい。それで今日も全員で訪れる予定を変更してリックひとりでやって来たとのこと。
リックは申し訳なさそうな顔をしていたが、元は庶民であるイルムハートにはその気持ちが良く解るので、場所探しは彼に任せたのだった。
そんな風に2人の面談は和やかな雰囲気の中で無事終了した。
イルムハートに若干の勘違いを与えながら。
貴族街の大通りを一般街へ向かい1台の馬車がゆっくりと走っていた。
馬車には冒険者ギルドの紋章が付けられているため、通りを警備する者達にも誰何されることはない。
乗って居いるのはリック・プレストン。アードレー屋敷からの帰路の途中だ。
それは、イルムハートの元を訪ねるためにギルドから借り受けた馬車だった。
Bランク冒険者ともなれば貴族街を走っても恥ずかしくないだけの馬車を所有することは可能だ。それだけの地位も財力もある。
中には貴族や大商人達との交際のために豪奢な馬車を自前で持つ者もいるが、生憎とリックには興味の無い話だった。
現場重視の彼には移動用の馬があればそれで十分なのだ。
必要な時にはこうしてギルドが馬車を貸し出してくれるのだから何の問題も感じていなかった。
その馬車は今、冒険者ギルドへと向かっていた。
本来ならわざわざリックが返しに出向く必要はなく、部屋を取っている宿屋の前で下ろしてもらえば済む話なのだが、今回はギルド長に会談の結果を報告しなければならないのだ。
イルムハート・アードレー・フォルタナという少年にギルド長もかなり興味を持っている様子だった。
辺境伯の子息ということだけではない。ラテス支部のギルド長から報告のあった、彼のその実力に注目しているのだ。
「確かに、あれはただの子供ではないな。」
イルムハートとの会談中、リックは彼の実力を探るべく注意深く観察していた。身のこなしから会話の受け答えまで、その全てをだ。
決してアイバーンの言葉を疑っているわけではない。
しかし、こればかりは自分の目で確かめないことにはそう簡単に受け入れられるものでもないだろう。
何しろ僅か8歳にして、王国のそれに次ぐと言われるフォルタナの騎士団・魔法士団、その一般団員をも凌ぐ実力を持っているというのだ。
ラテス支部からの報告では、Dランクの上位レベルという話だった。
それだけでも十分凄いことなのだが、アイバーンからの手紙の内容は更にその上をゆき、その実力はCランク上位またはBランクに届くほどのものである。しかも、剣と魔法の両方でだ。
それは、明らかに普通ではない。
思えば、アイバーンからの手紙には驚くことばかりが書かれていた。
辺境伯の子息が冒険者見習いをするだけでも十分に異例のことである。しかも、その子は子供とは思えない程の能力を持っているとのこと。
そして手紙の最後には、その能力に関しては決して他言しないようにとも書かれてあった。
まあ、最後の部分に関しては納得出来る。
もしイルムハートがアイバーンの言葉通りの実力を持っているのだとすれば、それは脚光を浴びる可能性と同時に様々な危険をも孕んでいた。
その才能を利用しようと企むだけならまだしも、危険視して排除しようとする者が現れないとも限らない。
アイバーンが評価したその能力はそれほどに常識を超えたものなのだ。
リックから話を聞いたイルムハートは、自身の能力が他人に漏らしても問題ないレベルなのだと受け取った。
だが、アイバーンの考えは違っていた。普通ではない、だからこそアイバーンは事実をリックに伝えたのだ。
「ヘンな連中に目を付けられないよう、私に上手くコントロールしろという事なんだろうな。」
話をした感じでは、イルムハートに自分の能力が異常であるという自覚はなさそうだった。
自慢げにひけらかすつもりはなさそうだが、かと言って力を隠すつもりもないように見えた。
本当はイルムハートにも自分が普通ではないという多少の自覚はあるし、その力の全てをさらけ出すつもりもない。
ただ、どこまでなら知られてもいいのか、その線引き自体が常識からズレてしまっているだけなのだ。
勿論、リックがそんなこと知るはずもない。なので、先ずは力を隠す事から教える必要があると、そう考えていた。
「相変わらずオルバス隊長は難しい役割を与えてくれるなぁ。」
リックは苦笑しながらつい昔の呼び方を口にする。
思えば騎士団時代のアイバーンが与える任務はどれも厳しいものばかりだった。何度音を上げそうになったことか。
しかし、決して無理難題を言う訳ではなかった。
各団員の能力を見極め、必ず成し遂げられる範囲の命令しかしない。
それは辛く厳しいものであったが団員達の力を確実に向上させ、また完了時にはえも言われぬ達成感を彼等に与えた。
そして何より、自分達の能力が信頼されていることに対する充足感。
アイバーン・オルバスという人間は彼等にとって最も敬愛する上司であった。
しかし、やがて彼は騎士団を追われることになる。
当時はまだ下っ端団員でしかなかったリックには、その裏事情を正しく知ることは出来なかった。
だが、権力を持つ者達によって詰め腹を切らされたことだけは分った。
そして、アイバーンのような人物を切り捨てた騎士団に幻滅した彼は、早々に団を辞めて冒険者に身を投じたのだ。
それ以来、貴族はあまり好きになれないがフォルタナ辺境伯だけは別だ。
団を辞めたアイバーンの元へ現在の辺境伯本人が足しげく通い、やっとのことで口説き落としたという話を聞いている。
辺境伯はそれほどにアイバーンを評価しており、またアイバーンもそれに応えるべくその身を捧げている。
そんなアイバーンの力になれるのであれば、どんなに難しい依頼であっても喜んで引き受けるつもりだった。
それが自分を育ててくれた彼への恩返しでもあるのだから。
「まずはギルドへの報告を考えないとな。」
ギルドにはアイバーンの評価をそのまま伝えることは出来ない。あくまでも評価はDランク相当のままにしておく必要がある。
リックがイルムハートの能力を秘匿する筋書きを考え終わる頃、馬車はちょうどアルテナの冒険者ギルド到着したのだった。