第54話 新たな依頼 1
久々の投稿です!
結果として進化した?と思われるコボルトは侍の増援部隊によりあっさりと討伐された。元々が生死を問わずの依頼だったので進化した貴重なサンプルではあったが事態の収拾を図ったのだろう。
いろいろな聴取等もあったが協会の不手際ということもあり、スムーズに依頼料の振り込みも行われた。
現在は会社の事務所で方針や対応の検証を行うミーティングを行っていた。
「ミラと会いたいです!」
井上が唐突に発言する。
「却下だ。自分がこっちに戻ってからまだ一月と経って無い。ゲートは今も何処かで開いているだろうがミラの身近にそうそう出現することもないだろう」
柊の正論に井上は大人しく引き下がる。
「代表、現在交渉中の案件は12件となっています。日々の依頼案件の数が上昇しつつあり、こちらから情報収集をせずとも依頼の方から来ている状態です」
松浦が業務状況について報告をする。
「これは《ガーディアン》の世間での認知度が上がったからか、それとも案件自体が急増しているのか?」
「恐らくその前者と思われます。協会や関係機関が発表しているモンスターの認知件数はほぼ横ばいですから。しかし、モンスター駆除会社自体は設立の増加傾向にあります」
「ニュースで見ましたよ、錬金術で作られた品を装備しただけの適合者の1人も居ない業者が乱立して被害が出てるって」
普段ニュースなんか見そうに無い井上が言ってくる。会社の一員の自覚が出てきたのだろうか。
「たまにはニュースを見ろ!って元の同期にTV見せられてたらちょうどやってました」
前言撤回、やはり井上は井上だった。
「政府や協会も適合者には現場に出て欲しいようですが、本人達の意思や政治的、社会的な問題も山積していますからね。今居る適合者をどうにか回している状態です」
「そんな中で実績の有る業者に依頼が集まるのか」
「そんな感じですね。それで代表、こちらを」
松浦が綴じられた書類を出す。
「うん?これは・・・・!」
柊が書類を読んでいると松浦が補足する。
「最初は地方自治体からの依頼なだったのですが、厄介なことに有名な肝試しスポットがあるらしいのですが、警察が定期的な巡回したところ付近の路上に無人の車が長時間放置されていることが複数件判明したそうです」
柊の記憶に警察官時代の悪夢が甦る。
「車だけでも14台。10人乗りの大きめの乗用車も有ることから行方不明者の予想は約20名、か。現地の警察や駆除業者はどうしたんだっと、これは!」
「はい。事案が事案だけにウチのような複数の小規模業者と警察が合同で肝試しスポットを捜索したそうですが場所が廃村ということもあり手間取っていたところ」
「適合者の支援員1名、警察官2名が死亡。2名が負傷で手懸かりが無し?」
「無人の建物内や通路を進んでいて視界が効かないのを見越したように犠牲が出たようです」
「しかし、これはどう考えてもウチの手には余るが、合同作戦か」
「はい。地方自治体では対応が出来ないと県と国と協会が動き、モンスター討伐業者四社、警察も複数の府県からの応援を得ての大規模案件となります」
応援を宜しくお願いします




