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第23話 交渉

 「国が動くとは、里の侵略が起こるということですか?」


 「いや、このコダ一ジュの大森林はいくつか国と接する言わば中立地帯じゃ。

 いきなり国が攻め込んで来たりはすまいが、周囲の国々では利権争いが起こるじゃろうな。」


 「では、この里が被害を被るということは?」 


 「可能性は低いじゃろうな。

 金の玉子を生む鶏を殺しても残るのは鶏肉だけじゃよ。」



 「それを聞いて安心しました。

 ミラリアさんの里が大丈夫か、それだけが懸念事項だったので。」


 「それで、お主は何を得て、儂らは何を得る?」



 「私達は売買の利権の半分とミラリアさんの協力を貴女方は迷惑料込みで利権の半分というのは?」


 「迷惑料というのは?なんじゃ?」


 「各国々との交渉が主ですね。」


 「ミラリアの協力とは?」


 「実は妖精王が踊り場を私の世界に作った影響でこの世界と彼方の世界が繋がり易くなっています。

 その為この世界の魔物が私達の世界に現れる為にその討伐の手助けをして貰えればと思っています。」



 「妖精王様もたまに現れたかと思ったら、また面倒事を起こされてからに。

 あい分かった。

 コダ一ジュの大森林のアストレア氏族とガ一ディアンとか言ったな?

 これらはこれより同盟関係を結ぶ!!」


 「ありがとうございます。」 


 「ねぇ?難しい話は終わったの?」


 ミラが話に加わって来たが、柊は、


 「いや、今、終わったところで大成功だよ。キミのおかげだ。」


と頭を下げた。


 「じゃあ、向こう側から持ってきた香辛料で宴にしましょう!

 ちょうど猟師達が帰って来て大猟だったみたいなの!」


 「おお、ミラリアが居なくなる前に出発した狩猟隊じゃろうな。

 大猟とはめでたいことじゃ。」


 「柊も参加するでしょう?」


 「しかし、キミが村の為に持ち帰った香辛料を使うのだろう?

 部外者の自分が居ても良いのか?

 勿論香辛料が足りなかったら、此方からも出すが。」


 「もう、細かい事は気にしない!

 同盟を結んだんでしょう?ならもう皆仲間よ。

 それに宴は多い人数の方が楽しいわよ。」


 「ミラリアもこう言っとる。どうかな?柊殿?」


 「族長にまでそうも言われると断る訳にはいきませんね。

 ありがたく参加させて頂きます。」


 「よし!里の皆に告げよ!

 今宵は新たな同盟と里の発展を願っての宴じゃあ!」







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次回更新は5月6日午前7時を予定しています。

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