表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェアリーゲート 異世界と日本を繋ぐ門  作者: 護國鬼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/54

第21話 異世界到着

 「まぶしい」



 薄暗い森の中を想像していたが、柊が始めて訪れた異世界は高い木々が生い茂り、その葉々の間からは日光がまるで雨のごとく降り注いでいた。


 「うん!来たときのまま、村の近くね。」


 ミラが周囲の様子を見渡して、そう言った。


 「村まではどのくらいかかるんだ?」


 ミラはう~んと考える素振りを見せると、


 「松浦や井上から聞いた貴方達の世界の時間で1時間ってとこかしら?」


 鎧を着てそのうえ、交易用の品々を何十kgと持っている身としては、ウンザリする気持ちがあった。

 

 しかし、向こうの世界でも感じていた体が軽くなる感じが、異世界に来て更に強化された気がして、鎧の重さも荷物の重さの余り気にならないようになっていた。


 まずは、ミラの出身のエルフの村を目指し、そこで移動する為の足を手に入れることにし、ミラと柊は歩き出した。


 ミラによるとこの辺りは村の猟師や戦士によって危険な魔物は、討伐され尽くしており、女性や子供も安全に出歩けるエリアになっており、若木、年若いエルフであるミラも狩りの練習に出かけていたのだが、気が緩み、寝てしまったところ、フェアリ一ゲ一トに巻き込まれ彼方の世界に跳んでしまったのである。


 ミラとそんなたわいもない話をしながら歩いていると柊は、何故か胸騒ぎがして、ミラに警戒の合図を送るとミラも気が付いていたのか小さく頷き返す。



 「上よ!」


 ミラが叫ぶと同時に何かが木の上から降って来た。


 「ゴブリン!!」


 柊は叫ぶなり、ブロ一ドソ一ドを抜くなり、ゴブリンのショ一トソ一ドを受け止めた。


 すると次々と10匹を超えるゴブリンが木の枝から飛び下りてきた。


 「この辺りは安全じゃあ無かったのか?」 


 柊は最初に飛びかかって来たゴブリンを押し返すとミラに駆け寄り背中合わせになり、死角を無くす。


 「はぐれゴブリンよ。全部が全部潰せるわけでは無いわ。」


 ミラは、そう言うと笛のようなものを2回吹いた。


 「エルフの緊急事態の合図を送ったわ。近くに戦士がいれば助けがくるはず。」


 「じゃあ、それまで持ちこたえれば良いんだな。しかし、・・・・。」


 「しかし、何よ?」


 「俺が、全滅させて構わんのだろう?」


 そう言った途端柊はゴブリンが最も密集している箇所に斬り込み、横一線にブロ一ドソ一ドを振るった。たちまち2匹のゴブリンが血だまりに沈む。


 「もう、こっちのことも考えてよね。」


 言いながら、ミラは彼方の世界で手に入れたコンパウンドボウに此方の世界の矢をつがえながらゴブリンに向かって射った。


 するとコンパウンドボウで威力を増した矢は一撃でゴブリンを貫通した。ただし、矢は威力に耐えきれず、貫通した先の木に当たり粉々になったのだが。


 半分もゴブリンの数を削った頃だろうか。ミラの笹のような耳が何かの音を捉える。


 「誠、下がって!!」


 ゴブリンと乱戦をしていた柊はその声を聞き、大きく後ずさる。


 ゴブリン共が追い掛けて前進しようとした時、矢の雨がゴブリン達を捕らえ、地面に縫い付けた。



 柊が振り返ると10人程のエルフの戦士が弓を構えていた。ただし、柊に向けて。


 エルフの戦士の1人がミラに向かって叫ぶ、


 「ミラリア、こいつは誰だ!」


 「アトレア、彼は敵じゃない、弓を降ろして!」


 それで、漸くエルフ達の敵意が消える。とんだファ一ストコンタクトであった。









誤字脱字報告、感想、評価、ブックマ一ク大歓迎です。応援宜しくお願いします。

次回更新は5月2日午前7時を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ