第19話 日本での日々
「何コレ、美味し~!!」
スタンプボアの討伐を終え、討伐の報酬100万円と追加報酬、これはミラが仲間入りしたことから全てガ一ディアンが受け取り、10匹Χ10万円の合計200万円となった。
組合に素材の買い取りに行くと成体が50万円、幼成体が20万円になり合計380万円。
総計580万円となるはずだったが、柊が30万円分の肉を現物支給されたので550万円となった。
ミラからの情報も組合に報告したのだが、内容が内容だけに、本部にも報告し、報酬は裏付けが取れてからと一時凍結扱いされてしまった。
多額の情報報酬を期待していたやけ食いではないが、事務所の裏の空地でスタンプボアの肉を使ったバ一ベキュ一が行われた。
第一声は塩コショウで味付けされたスタンプボアの肉を食べたミラのものである。
報告の際にミラのことも報告せざるを得なかったが、勿論国の組織である組合はミラの身柄を要求したのだ。
しかし、ミラはこれを拒否。道すがら仲良くなっていた松浦と井上の拒否の援護もあり、身柄の扱いはガ一ディアンの扱いと暫定的になったのだ。
あくまで暫定的というのが組合の意地である。
こうして、ガ一ディアンの一員となったミラだが、味付けの塩コショウを絶賛したのだった。
勿論そのあとに出てきた焼肉のタレも好評価だった。
「焼肉のタレは兎も角、胡椒くらいミラの世界にはなかったのか?」
柊は何と無く聞いて見たが、返って来たのは高価過ぎて手が出せず、仕方なくコレもお高い塩が料理の味付けとなっており、砂糖なぞ貴族や一部の金持ちしか口に出来ないという答えだった。
井上とミラが、バ一ベキュ一を楽しんでいるなか、経理も担当である松浦と柊はアイコンタクトを交わした。
「「これは金に成る!!」」
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次回更新は4月28日午前7時を予定しています。




