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カタストロフ・メモリアル  作者: 有田ダイチ
1/1

~崩壊の記憶~

―この世界は、狂っていた。

皇帝が行方不明になり、悪しき将軍が実験を支配した、狂った世界。

これは、そんな狂った世界を壊す、「崩壊の(カタストロフ・)記憶(メモリアル)」である。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「リューガ!俺と戦え!特訓だ!」


どうしてこうなったのだろう。

思い返せばきっかけは一ヶ月前だった。

ただの辺境の村の少年だった俺がこんなことになったのは。


それは一ヶ月前、辺境の村から友達と三人で上京してきた頃だった。

『この帝国で一番の将軍になる』

将軍はこの世界の男の子の一番の夢である。


ところが、途中でドラゴンに襲われ、三人全員がバラバラになり、所持品もほぼ失ってしまった。

なんとか帝国についたものの、軍への入隊試験は3年待ち。

さらにドラゴンに襲われた時にお金も落としてしまったので宿に泊まれない。


「なんで俺は帝国(ローレンティア)に来たんだろう…」


その辺の道で野宿をしようとしていた時、1人の小太りの男が馬車から降りて声をかけてきた。

「おや、おや。君は最近上京してきたばかりなのかい。」

「は、はい…そうですが…」

「どうして宿がそこにあるのに、ここで野宿をしようとしているんだい?」

「実は…」

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「ふむ、ふむ。それは大変だったね。…ああ、そうだ、僕の屋敷に空き部屋がいくつかあるんだ。よかったら泊まって…」

「お願いします!」

「はっ、はっ、はっ。まあ、そう急がずにね。」

そういうとカラドボルグかと名乗る男は俺を馬車に案内してくれた。

屋敷に付き、部屋を整えてくれた彼はこう言った。

「僕はこれから商業組合の会合に顔を出しに行くけど、帰りにバラバラになった君のお友達の詮索と、推薦の入隊届を出してくるね。」

「ありがとうございます!」

この国にこんなにいい人がいるなんて想像もしてなかった。

その後、僕は深い眠りについた。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


―どれくらい寝ていただろう。外はとても暗い。

外の兵士の声で目が覚めた。

「もうちょっと寝たいのに…なんだ…?」

「―侵入者だ!『殺し屋,ジェンガ』だ!」

「カラトボルグさんはどこだ―」

…侵入者?…『殺し屋,ジェンガ』…?


―その時、俺の中で昼間聞いた話が電撃のように走った。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「―ここらも最近、ブッソウだからねぇ。最近は『殺し屋,ジェンガ』とかいうね、富裕層や軍の高官とかの偉い人たちばかり狙う怖い奴がいるんだよ。」


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


殺し屋,ジェンガ!!!

カラドボルグさんが危ない!


俺は全速力で駆け出して行った。


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辺りは血の海だった。

驚いて固まっていると、『殺し屋,ジェンガ』が歩いてきた。

その殺し屋は身長が170cmくらいで、目元を隠す仮面を付けていた。

「…君は無関係だ。見逃してやるから逃げるがいい。」

俺が言い返そうとした時、カラドボルグの声が聞こえてきた。

「チッ、奴隷共とリューガとかいうガキは捨てる!商品の武器を使ってでもヤツを殺せ!」

…奴隷?商品の武器?

俺が混乱しているとジェンガが説明してきた。

「…つまり、そういうことだ。あの男は奴隷商人だった。そして、武器や違法薬物の密輸等にも絡んでいたようだな。」

俺は驚きで何も言えなかった。

「…君は知らないようだが、この国は腐りきっている―」

ジェンガはさらに何か言おうとしていたが、そこへカラドボルグが入ってきた。

「おお、リューガ君…って、ジ、ジェンガだ…」

「おい、話は聞いたぜ、カラドボルグさんよ。俺を奴隷として売り飛ばそうとしただけじゃなく、見捨てようとしてたんだって?」

「…!聞いていたのか!貴様!」

「ああ、全部な。」

「…なら、生かしておくわけにいかないなぁ。ザイラス!」

カラトボルグがザイラスと呼んだ男は身長が2mはある巨漢だった。

「こいつは[巨人(タイタン)]ザイラスだ。俺ん所の最強の護衛だ!」

カラドボルグが紹介するとジェンガは何かに気づき、眉間にシワを寄せた。

「…!マズい!」

その直後、鋭い金属音が響いた。

「おい、殺し屋さんよ。お前の相手はこの[円卓の王(アーサー)]グラウディスが相手をするぜ?」

「なるほど、カラドボルグは偽名、正体は十二将軍の一角、グラウディスって訳か。丁度いい、暗殺対象が1人減った。リューガ君、だっけ?悪いね、巨人(タイタン)は君に任せることになりそうだ。…間違っても、死ぬなよ。」

「…はい!」

…そろそろ本気で集中しないといけない。

相手の武器はハンマーの二刀流。

対してこっちは片手剣1つ。

俺はスピードで勝負することに決めた。


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆


俺は太刀、相手は重めの片手剣。敏捷性で言えば俺の方が有利か…

ただ、能力値では俺が上だとしても、相手は将軍。

どんな奥の手を持っているか分からないな…

俺は素早い一撃をグラウディス目掛け繰り出した。

しかし、これは僅かにかすっただけだった。

しばらくの間、乾いた金属音のみが響き渡る。

「あああああ!ちょこまかと動くんじゃ、ねぇ!!!チッ、神器解放!エクスカリバー!」

グラウディスが痺れを切らし、特攻を仕掛けてきた。。

―今だ。

「神器解放、破天の狂雷!」

太刀の先から電気が漏れだし、その電気はグラウディスの身体を焼き尽くした。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「うおああああああああああ!!!!!」

ヤバいヤバいヤバい!!!!!

想像以上に攻撃が鋭い!

喰らったら死ぬ!!!!!

しばらく逃げ回る内に相手は痺れを切らして、

「…ウゴクナ、神器、解放。」

神器?

なんかヤバそうなので避けの体制をとった。

その直後、巨人のハンマーが炎をまとって落ちてきた。

俺は、間一髪で避けた。そして、巨人の動きが止まった。


―反撃のチャンスは今しかない。


「うおおおおおおお!!!!!」

俺は、会心の一撃を巨人の心臓に突き立てた。

数秒後、巨人は大きな音を立てて崩れ去った。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「素晴らしいね。」

ジェンガは仮面を取って晴れやかな笑顔で俺に近づいてきた。

「お、丁度ボスのお迎えだ。」

背後から180cmぐらいの中年の男が近づいてきた。

「ブラボー、君の戦いは見せてもらったよ。僕は元大将軍のハニカムというものだ。」

―大将軍、ハニカム!

この国では知らない人が居ないほど有名な将軍だ。

「ぼ、僕はリューガです!」

「リューガ君ね。いやぁ、すごいね!普通の武器で神器使いに勝つなんて。」

「あの、神器とは何ですか?」

「神器は、簡単に言うと『能力持ち装備』だね。」

「正確には、特殊能力を持つ魔物とかを素材にした装備さ。『神器解放』と言うことで能力を解放する、まるで生きた装備さ。」

なるほど、だからジェンガも巨人も神器解放と言っていたのか。

「話は変わるがリューガ君、さっきジェンガ君から聞いたと思うが、この国は腐りきっている。だから変えなければいけない。」

そういえばジェンガがさっき言っていたような気がする。

「僕は今は革命軍のリーダーを務めているんだ。リューガ君、どうだい?うちに入って、この国を変えないかい?」

答えは決まっていた。

「はい!俺はこの国の輝く未来を見てみたいです!」

「うん、そうと決まれば早速入団だ。改めて自己紹介をさせてもらうよ。僕はハニカム=ヴァルサン。そして、」

「俺が『殺し屋,ジェンガ』こと後藤(ごとう)神牙(じんが)だ。」

「俺はリューガ=ルインテッドです!―そういえば、組織の名前はなんですか?」

「ああ、この国を変えるという意味で、『カタストロフィ』だ。」


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


それがきっかけだった。

ただ、この選択は後悔していない。

これはこの国を変えるまでの物語、


変革(カタストロフ)()記憶(メモリアル)である。』

どうも、有田ダイチです。こんな小説初心者のクソ小説を読んでいただき、ありがとうございます。

ありがたい限りです。感謝で首がもげそうです。涙で海が出来そうです。

読書は好きなので飽きるまで書きたいです。()

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