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もう疲れたよ

作者: 朝比奈もか

辛い、苦しい、気持ち悪い、だるい。


やる気なんて起きなくて、こうもネンマリ化してしまうと何事においても疲れてしまうんだ。


今日もGoogleで「やる気が出ない 対処法」なんて調べてる。記事を読んでると、向き合えないということは本当にそれがやりたいことではないからだ、そういった楽しくないものを捨てて楽しいことをやるべきだ。なんて。できたら苦労しねぇよ。バーカ

場合によっちゃぁ違うと思うけど、、、


なんだかんだいってまた今日を終える。


夜。

外に出て深呼吸をする。冬の夜は冷たくて耳が痛い。あたりはもう真っ暗だ。少しぶらぶら歩いて見るか。


普段は自転車と電車で通勤しているため、足をこうやって意識的に動かすのは久しぶりなきがする。数百メートル程歩くと足膝が痛んできた。歩くリズムを刻むたびにズキンとした痛み。運動不足なんだな。


上を見ると丁度満ちた状態の月があった。

綺麗だとか美しいとかの感想正直言ってない。

だったら同じ間隔でポツポツと置いてあるこの街灯らの方が綺麗だと思う。おそらく距離が遠すぎるんだ、だからもっと近くにあれば見惚れてしまうだろうな。


あの月を見を見て過去数千年の数多の詩人達は沢山の様々な作品を世に遺している。よし俺もなんか考えてみよう。


そして考え込む。


そしてぼそっと呟いた。

「御月様 私もそこへ 行きたいです」


いやなんだよそれ...


今の言葉が白い気体となって闇に混ざってゆく。


...。


黒い空を見上げた。

冷たくて暗くて、静かなガソリン近くの交差点。

車は辺りにはいなくなっている。

僕は赤い信号機の中に入っている人と向き合いつつも、寂しさを淋しさを錆びしさを感じていた。


まるで深海のよう。

じゃあ僕は深海魚になるか。

でも深海にいる生物はみんな闇に閉じ込められて一生を過ごすんだろ、可哀想に。

朝に溶かされるような感覚を味わえないのか。

だったら自分はいいご身分だな。

こんなとこで死のうとするなんて。







マンションの最上階から





俺は











落ちた。

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