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掌編小説集6 (251話~300話)

トランペット

作者: 蹴沢缶九郎

夜の浜辺で青年が一人、トランペットの練習をしている。青年が「プー」とトランペットを吹くと、夜空を流れ星が横切った。


続けて青年がトランペットを吹くと、また流れ星が空を横切った。


「プープープー」


青年がトランペットを吹く度に、流れ星は現れて消えた。流れ星はまるで、青年の吹くトランペットの音に合わせて出現しているようだった。楽しくなった青年はトランペットを吹き続け、現れる流れ星は夜空のキャンバスを彩った。


「プーパープーパープープープー」


調子を良くした青年が、何度目かのトランペットを吹いた時、満天の星は流れ過ぎ、天の川が決壊した。

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― 新着の感想 ―
[一言] メルヘンで素敵です^^)情景が目に浮かぶよう。最後の”決壊”は、ちょっと怖いですね。
[一言]  自分もトランペッターなので、とてもワクワクしました。  最後決壊してしまうのが良かったです。  楽しい作品をありがとうございます。
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