三話 ポイズンビッチ
白石高校、何処にでもある普通の公立高校だ
普通に学生達がいて、普通に勉強して、普通に遊んだりバイトしたり恋愛したりしてる奴等に紛れて普通じゃない僕が居る。なんか可笑しいね
けど三年間この学校内では殺しをしていないのでこの学内の中だけでは僕は普通って事になるのかな?卒業まで殺しをしなければ皆勤賞じゃん!ヤッホィ!!!なんちゃって。
授業は眠くなるけど一応理解は出来てるので僕も人並みに勉強は出来る。けど他人との接し方をあまり知らないので友達と呼べる人間は居ない。まぁ別に欲しいとも思わないけど・・・
それでも馴れ馴れしく僕に話かけてくる人間は何人か居る。その内の1人が学級委員の赤神ソフィアだ。どっかの国の母親と日本人の父のハーフらしい、頭の切れる優等生。スタイル抜群赤髪ロングヘアーの妖艶な女だ。赤髪の赤神さん・・・ギャグかよって感じ
噂をすればこっちに来た
「アンタさ、校外学習の日どーすんの?横浜行かないの?予定表提出されてないけど」
毎年7月に校外学習があるのだが1年、2年の時も参加しなかった。参加する理由もないし団体行動は嫌いだし。そもそもグループ行動で一緒に行動する様な人間もいない。なので丁重にお断りしたらNOと言われた。最後なんだから参加しろってさ。まぁ別に意地はってまで行きたくないって訳でもないので参加する事を了承した。憂鬱だ
その日の夜、非通知の着信があった。殺して欲しい女が居るって話だった。その女も殺し屋らしい・・・
正直殺し屋同士の殺し合いは普通の殺人とは比べ物にならない程神経を使うので凄く面倒だが
拒否権は無いので了承した。ポイズンビッチと呼ばれるターゲットの写真が画像ファイルで送られてくる
そこに写っていたのは赤髪の赤神ソフィアだった。




