序章
僕は生まれながらの殺人鬼だ。現在18歳だが一年に一人は確実に殺している
最初に殺したのは僕を産んだ人間、つまり母親って奴。写真でしか見た事ないけどなんかケバい女だった気がする。僕が産まれたと同時に死んだらしい、なので感傷は無い 思い出も無いし仕方ない。なので愛情というモノを知らない。愛された事って無いと思う。今まで出会ってきた人間から愛情って感情を感じた事ないもんな。けど愛されなくて良かったのかも。愛した人が殺人鬼だなんて辛いだろうし。
なぜ人を殺すようになったのかわからないけれど。物心つく頃には自分が殺人鬼であると理解していた気がする。
他人を殺さずにらいられない。
そんな性を僕は心に持っている。理性はあるけど抑えようとは思わなかった。人を殺すためだけに生まれてきた僕の存在価値が消えてしまう気がしたから
10歳になるまでに身内と呼べる人間は事故や失踪に見せかけて全て殺した気がする。九割くらい
だから11歳くらいからは施設を転々としたり空き家に転がり込んだりして生活していた。施設でついたアダ名が死神坊やだった。施設の管理者のババァがそう言ってた。それを聞いた同居してた子供達も僕をそう呼んだ。
とりあえずババァは殺したね。寝てるとこにカッターナイフを眼球を目蓋もろとも突き刺してやった。 強く突き刺しすぎてそのまま脳にダメージを与えてしまったらしくアッサリと死んでしまった。少し残念。まぁどうでもいいけど
とにかくその頃から僕は死神坊やなのである。自他共に認める死神。
周りに死を纏う悪魔の子。
不幸の権化。
呪われた存在。
色々な呼ばれ方をされてきたがネガティヴな表現がぴったり!なんて清々しい辛辣っぷりだろうか!本当なんのために産まれてきたんだろう?
そんな僕の血に塗れた狂った人生