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からかい

勢いがあるうちに投稿を。

以前ブックマークしてくださった方々ありがとうございます、泣いて喜びモチベーションに繋がります。ありがとうございました。

今回も少し短めですが、どうかお付き合いください。

昼休み、あの後3人でメールの事についてあーだこーだ話しながら教室に戻り、僕は裕二と昴と違うクラスだから、最終的に放課後に裕二と昴のクラスで待ち合わせという事になった。ちなみに今日は2人とも部活はないと言っていた、何でだろう……?


「ーーーー……連絡は以上だ、皆連休だからってハメ外しすぎるなよ、では日直、挨拶」

「はい、きりーつ……れーい。先生さようならー」


6時限目が終わり、帰りのSTが終わった。

そういえば明日から連休だったんだ、すっかり忘れてた。


「芽桜じゃあなー」「幸徳くんまたねー」「ユッキーぐっばい〜」

「うん、じゃあね〜」


1人惚けていたらクラスメイト数人から挨拶された、皆休み時間や昼休み等によく話す仲の良いクラスメイト達だ、そのクラスメイト達に挨拶を返し、鞄に教科書を詰め込む……重たい、教室に置いてけたら良いのになぁ。


「よいしょっ……と。さて、2人のところに行こう」


重たい鞄を肩にかけ、2人のクラスへ向け歩き出す。2人のクラス最近行ってないなぁ、最後に行ったの何時だったかな。と昔を思い出しながら歩いて行くと2人のクラスへと着いた。やっぱり近いね。


教室の空いている扉から中を覗くとクラスの人が数人残っていた。裕二と昴の姿を探すと後ろの方の席に2人の姿を見つけた。此方を向いていた裕二が僕に気づき手招きをする。軽く礼してから教室に入り2人の元へ向かう。


「よう幸徳!早かったな、お前最近こっちに来てなかったから迷うかなって昴と話してたんだよ」

「無事に辿り着けたようで何よりだ、幸徳」


むっ、何か馬鹿にされてる気がする。


「2人ともバカにしすぎじゃないかな、流石に覚えているよ」


と、反論をすると、昴が何故か笑いながら口を開く。


「おや、昔待ち合わせ場所と真逆に向かった人の言うセリフかな、それは」

「ああ!あったなそんな事も!はっはっは、あれは笑わせてもらったな」


ぐっ、アレは僕にとっての黒歴史……これ以上過去の事を掘り返されないうちに多少強引にでも話を変えないとマズイ。


「ナ、ナンノコトカナ!それより話するんじゃなかったの?」

「話変えてきたな……まあいいや。そうだな、幸徳、メールもっかい見せてくれ」


昴が軽く薄笑いを浮かべながら言う。また後でからかわれそうだな……と思いながらも言われた通りスマホでメールアプリを立ち上げ件のメールを開き昴へ渡す。昴は礼を言い画面をジッと睨み。口を開いた。


「サンキュ……やはり気になる箇所がいくつかあるな」

「やっぱり昴も?僕もあるんだ。」


やっぱりどこかおかしいよね、あのメール、シリアルコードに当選したからってゲームセット一式を貰えるだなんて、話がうますぎるよ。


「俺もだ、特にVRゲームセットを贈る。贈るって事はプレゼント、つまり無料って事なのかね。だとしたら相当太っ腹だ」

「僕もそこが気になるな……もしネガティヴオプションとかだったら恐いんだけど、僕そんな大金払えるほどお金持ってないし……」


もし高額な請求なんてされたらどうしようか……やっぱり警察?


「贈るって事は住所が割れている可能性が高いな、ページでシリアルコードの動画を見たときに吸われたか、ページに入ったときに吸われたかは分からないが、もし請求が来たら警察へ行った方がいいかもしれない……」

「だよね……暫くの間インターホンには気をつけるよ」


暫くはインターホンが鳴ってもすぐに開けずに必ず誰かを確認してから開けよう……と1人決意を固めていると。昴が話しかけてきた。


「それがいいな、ところでだ、幸徳」

「何?」

「メールの文章の中でずっと気になっている箇所があるんだが」

「ん?どこ?」

貴女・・

「……」


……考えないようにしていたのに。そしてその話に裕二も同調してくる。


「あ、それは俺も気になっていた。幸徳、お前凄いな、顔も見られてないのに女扱いされるとか」

「こ、こんなの多分ただの変換間違いに決まってるよ」

「声が震えてるぞ。()()()()()

「だぁぁぁ!それは止めてって前から言ってるでしょ!?」

「お前の親御さんも言ってるじゃないか、()()()()()

「それとこれとは話が別だよ!!……上等だよ昴、喧嘩なら買うよ、今日こそ決着をつけようじゃないか!」


親ならまだ許せるんだ、でも友達にそう呼ばれると恥ずかしいというか何かそんな感覚に陥り、顔に熱が集まるのがはっきりと分かるほど熱くなる。何でこんなに恥ずかしいと感じるんだろうね、不思議だ。とりあえず昴とは決着を……。


「あ、そういうのは良いんで」

「昴!?」


その時、後ろで僕と昴でギャーギャー騒いでいるのをジッと見ていた裕二が呟いた言葉を、僕は聞き逃さなかった。


「……たまに昴って凄い幸徳の事からかうよなぁ……幸徳の反応が良いから弄りたくなる気持ちも分からんでもないけど……」


いつか裕二とも決着を着けなければならない時が来るかもしれない……だけど今はそんなことよりまずは昴だ!!今日こそ決着を!!


最後までお読みいただきありがとうございました。

もし誤字、脱字等気になる箇所があれば教えていただけると助かります。

そして出来れば感想やレビュー、評価など、よろしくお願いいたします。

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