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メール

前回ブックマークしていただいた方々ありがとうございます。モチベーションが上がります。筆が進みます、筆と言うより指ですが。

そして今回はちょっと短いかもしれませんが、よろしければお付き合いくださいまし。


 翌日、学校の昼休み、僕と裕二と昴は屋上で談笑しながら昼食をとっていた。そして昨日のメッセージの話になった。


「ほういえば……んぐ、昨日の、メッセージ見たぞ、ゆひのり。んぐ……」

「裕二、食べながら話さないで……聞き取りにくいし」


 裕二が唐揚げパンを頬張りながら僕に向かって話す、噛みながら話しているせいで少し聞きにくい。


「ん、すまん……ごっそさん。んでだ、幸徳、俺らがその72個しかないシリアルコードの内、3つを持っているんだよな?」

「あ、うん昨日調べ物してたら見つけた掲示板に書いてあったんだ、運営に直接聞きに行った情報らしいよ」

「へえ〜じゃあ信憑性はあるわけだ」


 裕二が感心したように頷きながら言う。その言葉に今まで黙って昼食を食べていた昴が口を開く。


「本当だったら凄い確率だが……俄かには信じがたいな、俺と裕二はページの再読み込みをしてシリアルコードを手に入れたわけだし」

「まあ。昴の言っている事もわかるかな、そんな簡単にシリアルコードが手に入るのなら皆やっているだろうし……もしかしたら最後の3つを僕らが手に入れたのかも」

「そうだなぁ……ちょっとつまらねえけど、そう考え方が現実的かもな……だが俺は夢を追うぜ!」


 裕二が青空に向かって決意を固めたかの様にガッツポーズをする。

 そんな裕二を見た僕と昴は目を合わせ、頷いた、そして。


「それでね、シリアルコードを使用して受け取れる内容が、スキル、職業、アイテムの3つらしいんだ」

「アイテムは分かるが、スキルと職業は珍しいな」


 裕二をほっといて話を続ける。いつもの事だし、裕二への対応はこれ位が丁度良いと以前昴に聞いたしね。


「あの、お二人さん無視しないでもらえますかね……」

「あ、裕二、戻ってきたんだね」

「……お前最近昴に似てきたな」

「俺がこうした方が良いって教えたからな」

「お前の仕業かよ!!」


 裕二と昴が漫才しているのを見つつパックのココアを飲む。ん〜……やっぱココアはいいね、特にこのボンホーテンのココアが好き。丁度良い甘さに程よい濃さ、自販機にコレを置いてくれた学校に感謝感激だよ、コンビニで買うより安いしね。


 と、1人でココアの飲みながら裕二と昴の漫才を見ながら昼休みを過ごしているとポケットに入れていたスマホがブーブーと震えた。

 ポケットからスマホを出しロック画面を確認すると、メールの通知が来ていた。差出人は……『Mixed world online 運営』


「え!?」

「!?ビックリしたなぁ、なんだよ幸徳、急に大声出して」

「どうした幸徳」


 差出人に驚き、つい大声を出した僕に対して2人が話しかけてくる。僕はロック画面に写っているメールの通知を2人に見せると、2人はジッと画面を見つめると驚いた表情を浮かべた。


「運営って、シリアルコードの件か……?」

「どうだろう……件名は何も書いてないけれど」

「見てみてくれ、幸徳」


 昴の言葉に頷き、メール通知をスライドさせロックを解除する。メールアプリが立ち上がり文章が表示される。


『件名 無題

 拝啓 芽桜 幸徳 様


 おめでとうございます、貴女は72番目のシリアルコードの抽選に当選しました。

 後日、VRゲームセットにシリアルコードを同封し、贈らせて頂きます。


 Mixed world online運営一同』……。


「……え?」「は?」「ふむ……」


 僕と裕二と昴が同時に声を出すのと同時に5時限目の予鈴が鳴った。……確か5時限目は古典だったかな……。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。誤字、脱字がありましたら教えて頂けると有難いです。

更によろしければ評価、感想お願い致します。

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