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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
獣の王と竜の王
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突き付けた真実

リム「我が君なんでケンカを売るんですか!?」

真緒「膿を出したくて」

  第87話  突き付けた真実

 …………今まで、苦手苦手と言っていたけど、どうも勇者を見ていると苦手と言うのが間違ってきた気がする。

 苦手と言うのは勝てない相手。

 無意識に勇者に勝てないと思い込んでいた。

 でも、

「嫌い」

 はっきり言うと上には見ていない。

 好きではは無い。

 好きの反対は無関心と言うのを聞いていたから無関心ではない。


 意見が合わない。

 人間として転生したけど、私は人間よりも魔族寄りだ。………悲しい事に。


「湯島君は知らないと思うけど、湯島君。学校に居た時人気者だった」

「知ってるけど、それが」

「それなのに私に構うから私はいじめられていた」

 この世界に来てから――戻ってから?――魔族寄りになったわけではない。元々魔族寄りになる基盤があった。

「えっ…!? だっ、誰に!!」

「――今更知ってどうするの? ……話がずれたけど、その子達の共通認識は湯島君が私に構うからだったわよ」

 人気者の勇者―ー湯島には分からないだろうな。 

「自分のファンの統率も出来ないで構ってきて、事情を知っている私の友達も表立って助けられないと謝ってたけど、湯島君は何が見えてた?」

 つまらなそうな目をしていた。何も見えてなかった。それが苦手だと認識していた相手を客観的になんとか見て抱いた感想。

「………今思うと湯島君が勇者やって帰ってきてからだったでしょう。私の知っている学校生活の湯島君って」

 英雄願望。

 中二病でよくあるモノだけど――新庄真緒わたしの弟もそれを患っているが――湯島はその英雄――主人公である勇者に実際になってしまった。

 それ故に学校生活が酷く色褪せてつまらないモノとして映ってしまったのだろう。

「だから、自分の周り見えて無かったよね」

 そんなに魔王わたしを倒す旅は楽しかったのだろう。

「新庄さん…」

「急に何を言い出すのだしたんだ。……湯島君とからとしたらそう見えるよね」

 気が付いたらベットの上。意識を一週間失ってました。それでこの悪口。

「で、私と言う弱者を守る正義の味方ごっこは楽しかった?」

「新庄さん!!」

 怒りに染まった表情。でも、次の言葉が出てこない。

「――で、反論は?」

 あるんでしょう?

「――君は何を言いたいんだ?」

 抑えていた怒り。そこまで言われて黙っているような性格じゃない。

「俺を責めたいの? 巻き込んだ事を恨んでいるの? 俺は君を安全に元の世界に戻すためにここまで必死に頑張っているのに!!」

 責め立てる声。

「それなのに君は魔物の勇者つぃてこの世界に召喚されて!!」

 …………何だそれは?

 色々突っ込みたいが、まあ、取り敢えずこのまま勇者の反論を聞いてる事にした。


勇者の反撃

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