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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
獣の王と竜の王
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主導権を握るのは…

魔法少女のぶりっ子はログアウトしました。

  第76話  主導権を握るのは…

 話は少し前に遡る。

「で、その、あの…獣の王の魂の行方を知りませんか?」

 龍帝の息子が魔法少女に訪ねているが、

「へぇ!?」

 …………うん。意味分からないよね。

「あれっ、えっと、その……。じゃ、じゃあ、獣の王の身体はどうしました?」

 ああ、それは知りたい。埋葬されたか。魔道具の素材にされたか。

 あいつとの約束で魔族が一方的に人間を狩るのは不公平だという事だ魔族の肉体は素材として有効な代物にしておいたから魔王わたしの身体なんて極上の素材だっただろうな。

 でも、あの約束を覚えているなら素材にしたのは少量だよな。でも、約束は確か………。

「それは………、魔王の被害の多かった地域に均等に配られたけど……」

 私の被害? 

 部下達がやらかした事かな?

 いや、それよりも私の身体を配った?


「……」

 龍帝の息子が沈黙してる。

 なんか嫌な予感。

「……………えっと、それは…それは本当に獣の王のした事ですか?」

 怒っている。それは分かる。けど、

「そう聞いてるわよ!! で、それが何っ!!」

 魔法少女の方が強かった。

「ひぃぃ~!!」

 そこで勢いに負けるなよ。

 龍帝の息子だろ。

「…………で?」

 このままだと話進まないなと判断して、

「その獣の王がどうしたの?」

 こっちも気になるから教えてもらいたいのだが、

「はっ、はい!! 獣の王が人間とした約束が守られてないので、親父様は結界に頼らないを選択したのかと確認しにするよにと言うので……」

 それで、話を聞きに来ました。

 

 う~ん。

 そう言えば約束ってどう伝わってるんだろう。


 弱い人達を守ってほしいと勇者ラシェルは言った。そのために結界を張った。

 魔族の中には人を襲う者もいると告げたけど、人もただ狩られるのではなく、魔族を倒して抵抗してもいい。そのために倒す価値を付属させると告げた。

 そして、もし…魔王わたしが亡くなったりで結界が維持できなくなったら。結界がいらないと判断した場合は遺体は好きにしていいと告げた。けど、まだ、必要なら……。


 さぁぁぁぁぁぁ~。

 

 血の気が下がると言うのはこういう事だろう。

 忘れていた。とっても大事な事があったのに。


『勇者を守って』

 ラシェル。お前の言いたい事は理解した。でも、何で人に伝わらなかったの。

 伝わっていたのなら、勇者は犠牲にならなくて良かったのに。


「結界? それって、霧の事?」

「はい。…結界に頼らず生きていくならかつての戦いの続きをする。獣の王に付いて行けないと判断して倒しただけで、まだ結界が必要なら……」

 その続きを聞いて魔法少女は蒼白になる。

 ……………初耳だったのだろう。その内容を聞いて。

「…………他の龍も来ているって、ほんと?」

「――はい」

「すぐに会わせて」

 それが真実なら交渉しないといけない。

 焦りが見える魔法少女に、

「冷静に落ち着いて」

 忠告しつつ、もしかして私が本来死んだ後に起きる事と言われている事態にならないでこうして転生して再びこの世界に戻ってきたのは、

(私を、再び結界創りをさせるつもりとか…まさかね)

 そんな轍を踏まなくても維持はしてきたのに。


 そんな考えをした矢先だった。

 神が――高位の者が降臨した気配に気付いたのは。






内緒の内容が多いけど、それはフラグとしてお口ミッフィーにして待っててください。

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