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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
魔王になりたい者
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勇者から見た違和感

勇者には活躍してもらわないと

  第43話  勇者から見た違和感

 領主の屋敷に泊まり一晩たった。

「…?」

 おかしいな。いつもなら(鍵を掛けて)のんびり一人で休んでいるけど、朝になると別の部屋で寝ていたはずなのに(合鍵を渡してないはず)三人がベットの近くで(言い争いして)待っているのに。

 今日は静かだ。

 疲れてるから休ませてくれたのかな。

 そんな事を考えつつ、着替えをして(いつもなら着替えの時にも三人が世話を焼きたがり一人で出来ると押し問答をしているのだが)居ないのでゆっくり着替えてもまだ時間がある。

「……食事にはまだ時間があるしな」

 少し散歩してようと結論に達する。


 領主の屋敷も凄いが、庭園も凄い。

「俺の家が簡単に入っちゃいそうだよな」

 それぐらい広いのだ。

 しばらく進んでいると同じように散歩しているのか領主の娘がいるのに気付く。

「おはようございます」

 見かけたのなら挨拶と思って近付くと、

「……」

 まだ寝ぼけているのかこちらに気付かずに、歩いている。

「…娘さん?」

 目が虚ろだ。寝ぼけていると言うのを通り越している。

「……妙だ」

 そうまるで操られているような……。


 その時はまだ、勇者は気付いてない。

 これは勇者の言葉で言わせるとイベントとかフラグであったりする。  


「……」

 勇者は娘の居た方向に視線を向ける。

「あちらに何があるんだろう…」

 探った方がいいのだろうが、一人で探っていいものか。

「……こういうのはパイシャン(魔法少女)と行った方がいいな」

 魔法少女と言うか三人が常に勇者に何かあったら大変だと告げて傍にいるからいなくて困るなんて今までなかったのでどうしようと考える。

「探してみるか」

 そう結論に達して、戻ろうとする。その途中に女中さんを見かけたので、

「あっちに何があるの?」

 と指差して聞いてみる。

「ああ。あそこにはお嬢様の婚約者様が自室兼研究室がありますよ」

 女中の言葉に昨日の事を思い出し、

「……パイシャンを探す時間はないな」

 と判断した。





まだ勇者のターン

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