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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
魔王になりたい者
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穏健派

もふもふのためなら自分を見失う

  第28話  穏健派

「”我が君が戻られたと連絡がありましたが、実際に会うまでデマだと思っていました”」

 ま、そうだよね。死んでたし。

「”リムクラインから聞いたの”」

 今使える手駒はリムクラインとクーだけだ。クーは城にこっそり残して人間の様子を伺ってもらっているので、実質リムクラインしか動かせない。

「”……いえ、聞いたのはこの者です”」

 フェルテオーヴァの後ろから出てきた人影は、さえない農夫の姿をしていたが私の目には二重映しになって、本質のカピパラの姿が見える。

「”お前は……”」

 最近よく会うとは思ったが、

「”フェルテオーヴァの部下だったのか”」

「”はい。貴方様のご命令通り。他地方の魔族からこの地を守らせていたものの一人です”」 

「”……そうか”」

 そういえばそんな命令してたな(遠い目)

「”それはそうと我が君”」

 何かを思い出したようにフェルテオーヴァがポンと手を打ち、

「”我が君に見せたいものがあったのです”」

 と、フェルテオーヴァがある家に連れてくる。

「?」

 何だろうと思ってドアを開くと、

「うおおおおおお!!」

 そこには、大量のそれでいてきちんと環境を考えられているもふもふ――魔獣が居た。

「我が生涯に悔いはない!!」

 ついそんな事を言って、もふモふの中にダイビングしてると、

「”ああ、やはり我が君ですね”」

 微笑ましいのと呆れてるのが複雑に混ざった感情でフェルテオーヴァはこちらを見てくる。

「”魔獣好きは変わらなかったので、安心しました”」

 告げられて、

「”生まれ変わっても変わらなかったからね。……でも、どうしてこんなに居る? しかも……」

 よく見るとけがをした魔獣も居る。

「”人間か!?”」

 とっさにそう思ってしまうのは魔族の特に魔獣はいろいろ能力が高いから――自分でつけたのだが――狙われやすいと思っての事だったが、

「”いえ…同族にです”」 

「”えっ……”」

 その答えは予想してなかった。

ちなみにフェルテオーヴァはネズミの魔人

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